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バイデン勝利で動きはじめた世界、日本人の私が気にすること

アメリカ大統領選挙が決着したとの見方が強まっています。訴訟や再集計によって結果が覆る可能性は全く無いわけではありませんが、国際社会や市場はバイデン氏の勝利を織り込んで進んでいます。特に象徴的だと感じたのは台湾の蔡英文総統からバイデン氏に対してツイッター上で発せられた祝意です。台湾は中国共産党からの驚異に直面しています。その台湾はトランプ大統領による強硬な姿勢にある意味で守られていた印象があります。その国のリーダーがバイデン氏に祝意を送った行為は、私には「バイデン・シフト」の号令のように感じました。

日本人である私にとってアメリカ大統領選挙の最大の関心事は中国共産党や朝鮮労働党に対する姿勢です。もちろんアメリカの国益も重要な要素ですが、東アジア情勢は日本に直接的に影響します。中国共産党は未だに尖閣諸島を脅かし続けています。朝鮮労働党は多くの日本人を誘拐したままそれを認めず返しません。これらの政党が支配する国に対して強硬な姿勢を貫いていたトランプ大統領に、私は満足していました。

バイデン大統領の誕生にあたって私が最も気にするのは東アジア情勢です。バイデン氏は親中派だと言われていたのが気になります。しかし一方でバイデン氏は西洋をはじめとした自由主義社会の結束を大きな看板として掲げています。そこには日本も含まれており、インド等の中国と対立する諸国も含まれているようです。中国包囲網の枠組みを維持または強化して結束できるのであれば、私は歓迎します。

もうひとつ気になる点を挙げるとすればGAFAに対する姿勢です。バイデン大統領の誕生によって、これがどう転ぶのか見方が割れている印象です。GAFAのサービスは私達の生活を支えるサービスとして必要不可欠なものとなっています。GAFAを縮小させるような政策をとれば、私達の生活の質の向上速度の鈍化に繋がります。そして話は戻りますが中国共産党下の企業に、付け入る隙きを与えかねません。安全保障上の観点からも不安です。

GAFAの縮小は考え方によっては日本企業にも付け入る隙きが生じます。果たして日本の企業がアメリカや中国のソフトウェア産業やプラットフォーム産業に付け入る実力が有るかは定かではありません。しかし、端末など工業製品に関しては十分に戦えると思います。その裏付けとして、イギリスは5Gの通信網からファーウェイを排除する代替としてNECに白羽の矢を立てました。信頼される技術をもっていると評価を受けているのだと思います。AIを効果的に活用させるにあたってエッジコンピューティングを実現する端末は不可欠です。まだまだ戦えます。

アメリカ大統領選挙の結果はバイデン氏の勝利でほぼ確定し、世界は動き始めました。しかし完全なる確定はしていません。トランプ氏および共和党が選挙における不正行為を指摘しているからです。様々な憶測が飛び交っており、流れてくる話題を見たところで真実は分かりません。ただの陰謀論のに終わる可能性もあります。ただし、開票の過程でバイデン氏に対する得票数が異常な伸び方をしたり、両者共に過去最多の得票数を獲得している点など、疑う要素はあります。トランプ氏および共和党がどのような確固たる証拠を突き付けるのかは注目です。

不正選挙が事実だったとしたら、民主主義が脅かされていたとなります。それは絶対にあってはなりません。トランプ氏には徹底的に戦っていただき、白黒つけていただきたいものです。有耶無耶のままで終わらせることだけは無きように願います。

確定するまでは不安定な情勢が続くかもしれません。奇しくも今はコロナ禍の影響でそもそもが不安定な状況です。日本も政権交代したばかりです。どの様な気持ちで越年するのか全く想像がつきません。

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