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アフターコロナで求めたい「運動できるマスク」・・この夏は熱中症に警戒すべし

先日、『アフターコロナで「マスク」がファッションの一部となるのが楽しみ』という記事を書きました。機能はその流れを受けて顔認証できるマスクが欲しいという記事を書きました。実はまだ欲しいマスクがあります。それは『運動できるマスク』です。

スポーツとマスク

社会的に行動を制限された現代人の課題の1つに運動不足があります。心なしか、近所を散歩しているとランニングをしている人が増えたように感じます。健康に対する意識が高まったというのもあるでしょう。フィットネス用品の売上も好調のようです。余談ですが私もこの機会にバランスボールを買いました。リビングに置いてあり、暇さえあれば家族で利用しています。

アフターコロナでは運動時の感染を如何に防ぐかというのがひとつ課題となります。最も気をつけなければならないのは呼吸による飛沫です。スポーツジムが感染クラスタとなったのも、運動時に息が荒くなって飛沫が飛びやすくなったというのが原因のひとつだそうです。

運動時のマスク装着に酸欠の危険性

飛沫に対する単純な対策はマスクです。ただし、運動とマスクというのはかなり相性が悪いものになります。運動をするにあたっては呼吸が重要になってきます。一方で、マスクは呼吸の妨げになります。肺活量を鍛えるためのトレーニング専用のマスクが販売されているほどです。

マスクを着用してのトレーニングで実際に死に至ったという報告があります。中国の河南省と湖南省ではマスクをして体育の授業に臨んでいた中学生3名が突然死しました。そのうち2名は医療用のN95という規格のマスクを利用していたそうです。

私もマラソンを走っていて酸欠になった経験があります。酸欠になると徐々に意識が遠のくので、自分が酸欠になっているという自覚がありません。徐々にフラフラしていき、倒れそうになった時に初めて自分が酸欠であったと自覚します。もしこの時に教師の指導などによって運動を強いられていたら、朦朧とした意識で運動を続けてしまいかねません。中学生3名が突然死した様子は想像に値します。

日本でも学校がようやく始業して体育の授業が始まると、この問題は必ず出てきます。学校という狭い社会で間違った常識が形成されて子どもたちの生命を脅かさないか心配です。

運動時のマスク装着で熱中症を助長

もうひとつ、今後は熱中症も気になります。熱中症は体内で発生した熱を外に逃がしきれなくなって起きます。対策としては水分やナトリウムの摂取で気をつけるというのは広く承知されていると思います。これは汗による放熱を促す狙いです。

実は汗だけでなく、呼吸もこの放熱に関係しているようです。呼吸で外気を取り込むことが身体を冷やす働きをしているのです。マスクを装着すると呼吸で取り込む空気の量が経るだけでなく、熱も上手く逃がせられなくなるようです。

「運動時」という題材で書いていますが、もしかしたら熱中症耐性の無い方は夏季はマスクを装着して出歩くだけでも危険かもしれませんね。身近に高齢者などいらっしゃったら、この夏は熱中症に特に気をつけるよう助言されると良いかと思います。

理想的な「運動できるマスク」

運動できるマスクの登場は今年の夏を健康的に乗り切るためには必須となりそうです。

酸欠や熱中症の危険性を回避しつつ、感染症の拡大も回避したい。それでも運動はしたい。何とも強欲ではあります。しかしスポーツは多くの人の心の支えとなっていると感じています。私自身もそうです。個々の健康だけでなく、世界的な危機的な状況を笑顔で乗り越えるためにも解決すべき課題だと思っています。

既存の商品の中であれば、いきなりステーキの「笑顔の見えるマスク」のような、フェイスシールド型が最大公約数としては最適の様に思います。ただし、それがスポーツに適しているかは分かりません。呼吸を妨げずに飛沫の散布を抑制できる都合の良い素材や解決策があればなお良いかと思います。

私程度が思い当たる課題なので、おそらくスポーツ用品メーカーもこの課題には気がついているのではと期待します。多くの人が笑顔でこの夏を乗り越えられるのを期待します。

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