シュモクザメでさえ食べてしまう日本人がいると知り、自分も魚をもっと食べようと思った話

ヤフーのトレンドを見ていると、シュモクザメのお造りが出てきてギョッとしました。ハンマーヘッドシャークとも呼ばれる独特の頭部が切り身に添えられており、衝撃的な見た目となっています。シュモクザメなんて食べられるのかと感心しましたが、サメとはいえ魚は魚なので、魚料理として調理してしまえば美味しく食べられるそうです。サメは独特の酸味があるので加熱料理するのが良さそうです。魚であれば何でも食べてしまう日本人のたくましさを誇らしく思う出来事でした。

サメをも食べてしまう日本人ですが、一方で日本人の「魚離れ」が進んでいると聞きます。農林水産省のデータによると、1年あたりで1人が食用魚介類を消費する量は2001年度を最大値として減少傾向です。2001年は40・2キログラムだったのに対し、2018年は23・9キログラムまで落ちています。

魚離れが進んでいる原因をインターネットで調べてみたところ、原因を分析する幾つかの記事が見つかりました。多様な角度で語られている中で私の実感として近いのは料理の面倒さと値段の高さです。魚料理は手間がかかります。正確には手間がかかる印象があります。慣れてしまえば大した手間ではないのでしょうが、その1歩を踏み込むのをためらいます。慌ただしい夕食時に仕事の疲れを拭ってでも魚料理を作ろうという気にはなりません。

手間がかかるのであれば切り身を買って焼くだけでも良かろうという意見もあります。しかし、魚の切り身は値段が高く感じてしまいます。スーパーマーケットに行くと、安く済ませようという心理が働きます。入店するまでは惣菜で済ませようと思っていても、ひと手間を加えるくらいであれば安い方を選ぼうという気になり、具材のセットを買ってしまいがちです。この気持ちで鮮魚売り場に行くと、値段の高さに手が伸びなくなります。それはたかだか数百円もしない程度であってもです。

日本の海洋面積は世界6位だそうです。島国なので領海が非常に多く、しかも暑い地域から寒い地域まで含んでいるので多様な魚を楽しめます。海だけでなく川も豊かなので、淡水魚も海水魚も楽しめます。身近すぎて当然のように感じてしまいがちですが、非常に恵まれているのです。そんな日本に居ながら魚を食べないなんて宝の持ち腐れでしかありません。魚料理は日本人が有するアイデンティティの1つです。手間とか値段とか退屈な理由で避けずに、魚を食べる頻度をもっと上げようという気持ちになりました。

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