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エロトラップダンジョンに憧れたソーニャは歴代最強のおんなのこ!(R18)【1階】おおきなベッドは触手でいっぱい!

 おおねえさまが扉へ押し込んでくだすって、それからどうしたのかしら。ソーニャはぐにぐにとぬるく、蠕動運動ぜんどううんどうを繰り返す暗い肉の中にいた。首飾りの加護で呼吸を制限されることはなく、ただ押し流されていく感覚だけがある。どこか懐かしいその感覚がしばらく続き、唐突に頭が空間へ出た。ぷは、と息を吐き、窮屈な肉を押し広げて這い出る。

 空間魔法が掛けられているのか、塔の内部は外から見た時よりずっと奥行きのある通路が伸びている。背後を振り返ると肉はすっかりと固い壁に戻っており、試練が終わるまで、アモーの塔からは逃れられない事を悟った。全身に擦り込まれた粘液はスゥと乾き、寒々とした空気が肌に触れる。心細くなったソーニャは首飾りをぎゅっと握りしめた。

 何もない一本道を歩き続ける足音が、こつ、こつと響き渡る。壁そのものがぼんやりと花の色にまたたいており、灯りに困る事はしばらくなさそうだ。しかし、いつまで歩いても突き当たりはおろか、分かれ道すら見付からない。ソーニャはやや焦り始めていた。おねえさま達は塔の中の事を多く語る事はない。ただ、聖書や絵画に記された魔物や、苦難のかたちのみが、塔の中をる唯一の手段であった。

 終わりなき道を進む事に早くも疲れてしまったソーニャは、己の不甲斐なさに呆れつつ座り込んだ。額からは汗が流れ、滴り落ちる。その時だった。
──汝、自らの振る舞いを正しく理解し、おごるべからず。
低く、塔を揺らすほど大きな声が響いた。
「わ、わた、わたし、ちゃんとしてるもん!」
とっさに反論してしまったソーニャは、その言葉こそが自身の本心なのだとすぐに思い知る事となる。

 どう、と前後の道が突然塞がれた。そして、四方を囲む壁が強く輝き始める。リイィ……ンと何かの音が聞こえると同時に、その輝きは一斉にソーニャの全身を灼いた。
「きゃあぁーーー!!!」
花の色はソーニャの身体にツタのような紋様を一瞬えがくと、すぐに輝きが鎮まっていった。

「あ、え……?」
紋様もすぐに消え、塞がれた道は元に戻った。先程まで暗闇が果てなく続いていた通路は、少し先で左右に分かれていた。
「……なんだったの……?」
不服そうにソーニャが呟いた。
「まるでいじわるななぞなぞみたい!」
そう言いながら右の道にやや早足で進むソーニャは、今、この時点で、本当の意味で取り返しが付かなくなったのだと気付くことは永遠にないだろう。

 右の道を行くとすぐに扉へと突き当たった。ソーニャは迷わずそのドアノブに手をかける。中へ入ると、そこにはふかふかのベッドと、甘い匂いを漂わせる香炉が置いてあった。ゆるやかに立ち昇る細い煙はやはり、花の色をしている。
「疲れた……」
ちら、とソーニャはベッドを横目に見る。さすがのソーニャもその不自然さに気付いていないわけではなかった。しかし……

「あ、あーあ、こほん、こほん。疲れたから、少し休んじゃおうかなぁ。これも、アモー神の“おみちびき”だもの。きっと……」

 ソーニャが塔の中へ入ったのには理由があった。それは、アモー教の教えや、絵画に伝えられている背筋の凍るような、尊厳を徹底的に踏み躙る絶痛絶苦ぜっつうぜっくの数々、そして、おねえさま達の、アモーの塔から戻った時の、一層ふくふくしく淫靡いんびに輝く、はち切れそうな肉の姿への憧れだった。その姿は人々への溢れんばかりの愛の表れであり、アモー教徒最大の魔術でもある。どんなに荒々しいものでもたちまちのうちに膝を折り、おねえさま達の前へひざまずき、全てを奪う強さであったのだ。

 ソーニャがベッドに腰掛けると、晴れの日に干した布団のようなぬくもりが感ぜられた。何も考えずに座ったとしても不審に思うであろうその温度に、そっ、と身を預ける。布団を捲り、恐る恐るその中へ入るが、まだ何か変わった様子はない。思い切って大の字に寝転がり、固く目を瞑ると、それからはソーニャ自身が気付かないほど早く、ほとんど一瞬で眠りについた。

 ソーニャが期待していた事は起こったのだ。しかし、それをソーニャが観測することはなかった。すっかり深い眠りに落ちたソーニャの、戒律で決められた薄衣──身体をほとんど自然へさらけ出し、いついかなる時でも人々へ奉仕する事が出来るよう、無防備に被せるだけの、肌の透けた修道着──それらの隙間や、荒い織り目から、星くじらのヒゲほどの細い触手が無数に伸びた。

「んっ……んん……」
侵食するようにゆっくりと、ソーニャの全身を覆いながら、爪と指の間から毛穴まで、痒みにも似た快感を与えていく。ソーニャの耳は確実に、穴の内部を這い回り埋め尽くす何十もの触手の、ぞり、ごそ、という大きな音を聴いている。しかし、鼓膜さえ舐めずるその音でさえ、ソーニャの眠りを覚ます事はない。触手の先にあるふさふさとした、さらに微細な毛が余す所なく内部を擦り、その快感は常人ならば脳にさえ届く暴力であった。

 また、他の触手がソーニャの小さな小さな胸の突起を少しずつ締め上げ、微細ながらもマツカサのように逆立つ毛の鱗で磨り上げる。甘く擦りむけ、感度を増していく突起は少しずつ赤く腫れ上がっていく。ちぱ、ちぱと触手の先端がその熱に群がり、絶え間ない刺激は段々と激しさを増していく。
「んっ……お゙ぉっ……」
ソーニャは無意識に全身に力を込めるが、すでにしっかりとベッドに縫い止められた身体は身じろぎ一つ許す事はない。乳管をつくん、つくんと刺激する触手は代わる代わるにソーニャのあらゆる突起と穴を高めていった。

「ひいっ……いっ、ああぁ゙っ!あっ、あっ!!」
同時に、数千もの触手がソーニャの秘所へと集まる。すでにあらゆる方向から広げられたその穴は、ベッドに大きな染みを作るほどに濡れていた。ぽっかりと空気に晒された膣内からむっとした匂いが立ち昇り、はくはくと呼吸をするようにうごめいている。極細の触手はどういうことか処女膜を破る事はなく、膜の隙間を器用に抜け、子宮口をつぷつぷと刺激した。少ない本数が更に奥へと進んでいく。
「ふぎぃっ!お、おぉ……んぐぅっ!!」
水道の蛇口を捻るような勢いで尿が噴き出し、じょろじょろとさらに大きなシミを作っていく。触手が尿道を広げ、膀胱に達したのだ。恥じらう事すら出来ないまま、ソーニャはおよそ6時間もの間、塔の洗礼を受けた──。

「……っはぁ、はあ、はっ、ひぃ……ひっ……」
ソーニャが目が覚めた時には触手は全て消えていた。ベッドに乱れはなく、シミも消え、眠った時の姿のまま、強烈な快楽の余韻だけがあった。ベッドサイドに親切にも置かれた大量の水を、がたがたと震える腕でどうにか飲み干す。その水が罠でなかったのは、アモー神の情けだったのかもしれない。


名前:ソーニャ
性別:女
職業:聖職者見習い
種族:人間
HP:950(-50)
MP:500
状態:正常 アモー教徒の紋(不活性状態)  不徳のいんの付与 ※1
装備:修道着 試練の首飾り
感度:80(+30)

※1 この印は仮に絶命してもその魂に刻まれ、解除されることはない。試練を終える事により解除される。一部のモンスターが活発化する。

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