HUNTER×HUNTER考察　特質系能力者についての考察

はじめに

ジン・フリークスの系統予想を書いた際に、特質系は個人主義（他人を信用しない・興味がないなど）、ないし孤独な人間が多いように思うと書いたけれど、それを踏まえた上で特質系能力者についていくつか思うところがあったので、ここでは語っていきたいと思う。

特質系能力者の背景

・クラピカは一族最後のひとりとなった。
・アルカはその能力からひとり閉じ込められていた。
・ネオンはマフィアのボスの娘としてひとり孤独だった。
・クロロは人の心の闇をみたことで、他者の心を知りたいと思った。
・パクノダは記憶を探るその能力から、人を信用していないように思う。
・ビノールトは生い立ちと過去の経験から人を信じられなくなった。
・メレオロンは詳しくわからないものの義父に育てられたという過去がある。
・ネフェルピトーは王を例外として、猫のように他者に興味がない。
・レオルは特質系とは書かれていないが、他者を信用していないことからも特質系の可能性は高そう。
・ツェリードニヒは自分以外の全てを見下している。

個人主義もここに極まれり。
こう考えると、カミーラやベンジャミンも特質系の可能性が高いだろう。

というわけで、血統や特殊な生い立ちで発現するのもさもありなん。
そういった人間は得てして孤独、孤高になりやすいからだ。
念の源は心であり、願望によって発現すると考えるなら、他者と協力することなど考えもせず自分ひとりで解決しようという人間が特質系となるのだろうと推測される。

願望と能力について

・クラピカはひとりで戦い抜く力を欲し、ネオンは占い師に憧れて同じ力を願った結果手に入れた能力である。
・クロロもパクノダもビノールトも、他者を知りたいという願望からきている能力だと推察される。
・メレオロンは養父に迷惑をかけぬよう、息を潜めた結果の能力なのではないだろうか。もしくは実の親に虐待されていた結果、存在を押し殺していたのかもしれない。
・ネフェルピトーは初めて興味を抱いた玩具（他者）を修理しようとした。
・レオルは他者を信用できないため、貸しを作って自分が上に立ちたかった。

アルカはその特殊さから、ツェリードニヒは描写の少なさから保留するとして、それぞれの能力はそれぞれの願望を大いに反映していると思われる。

特質系とは

特質系はユニークではあるけれど、スペシャルではないって話。
他の系統に当てはまらない能力ってだけで、制約だってあるし何でもできるわけじゃない。
念も他系統と同じように自身の願望が色濃く反映されている。ただ、無理やり願望を反映させている分、他系統よりも選択肢が少ないように思える。
また、念でのバトルという点でインパクトが大きかったクラピカやクロロを見たから、特別で凄いという刷り込みが読者の根底にあるのだと思う。
そして、ダメ押しのネフェルピトー登場。
これはもう、冨樫先生の描き方が上手いとしかいいようがない。あれで未知のものに対する恐怖が印象付けられたわけだ。

ちなみに、特質系は特殊な血統や生い立ちによって発現するとある。
血統はともかく、生い立ちによって変わるのであれば、念の系統は「〜歳までの環境要因によって決まる」とかあるのかもしれない。
キメラアントの場合は、おそらく前世によって最初からほぼ決まっているだろうから例外だとしてだ。
まあおそらくは年齢ではなく、物心がついた瞬間で決まるんだろうとは推測できるわけだが。
物心とは、物事や感情が理解できる心のことである。何度も書くが、念の源は心。心が出来上がった瞬間に、系統が決まるのだろう。

おわりに

確認のためにまとめただけなので、今回はとりとめのない考察になってしまいました。
文章も都度書き直しています。
まあこれを踏まえれば、誰が特質系能力者なのかわかりやすいのではないかと思い、つらつらと書いてみた次第であります。
参考になれば幸いでっす。

にしても、ここまで設定練り込んでる富樫先生本当にすげーわ。メレオロンなんて養父のことを出しただけでここまで推測できるもんな。
マジで神だわ。
あと文章書いたあとに画像調べて貼るんだけど、そこにしっかりと書かれてるのな。「個性的」とか。
前にも書いたけど、本当に文中で全部説明しててビビる。
最初はちょっとした反論のために考察しようとしただけだったのに、無限に考察できてビッくらポンよ。

追記
文章整理しながら気がついたこと。
もしかして、念を取得したから前世を思い出すキメラアントが増えたのだろうか？
念の源は心であり、それを取得したことによって過去の心を思い出した可能性。
女王がいなくなったことで、蟻としての意識が薄れていったのかもしれないけれど、この可能性もまたあるように思う。
これがあり得るのであればレイナことカイトちゃんは物心ついたために念を取り戻し、記憶を取り戻したのかもしれない。

追記の追記
念の系統は生まれ持ったもので、環境などによって特質に変わることもあると冨樫先生のメモにあったようなので（見落としてた）、物心云々ではなく、特質系にだけ環境要因などで変わるんだろうなぁ。