HUNTER×HUNTER考察 念獣考察一覧①(蟻編まで)

はじめに

念獣とは、オーラで作られた生物のことである。おそらくは具現化系で作られた念生物のことを指すかと思うが、ここでは念人形など生物の形を模倣したものも含めてまとめることにする。

分身(ダブル)
具現化系と操作系の複合能力。共に強化系から離れた系統な上、とりわけ難しい精密操作と複雑な形の具現化という、そらヒソカもガッカリするほど盛大なメモリの無駄遣い能力。
ただ、自系統から離れたこの能力を使うことができるほど、才能はピカイチだったわけで。
自分が二人いれば最強じゃんと思える脳筋具合からも強化系といえるかと。まあ、ヒソカに洗礼を受けたことから、ヒソカに対する恐れもあったのだろう。

縁の下の11人(イレブンブラックチルドレン)
黒子の形をした風船にオーラを注ぎ込んで操作する、放出系と操作系の複合能力。
操作が自動操作(オート)なのと風船を使い具現化能力を使わない分メモリ消費は極めて低いものの、特に制約などもないため、あきらかに弱い。
先輩とか強調していたあたり、部下が欲しいけど能力が低いから部下を持たせてもらえずいつも下っ端だった、とかそんな感じなんかな。

密室遊魚(インドアフィッシュ)
具現化系と操作系の複合能力で作られた念魚。締め切った部屋でのみ生息できるという制約から、放出系要素を使用せずに長時間具現化できるのではないだろうか。もしくは、部屋の中では念魚を破壊できないのかもしれない。
戦闘の結果から、おそらくは後者の可能性が高いような気がする。
食べて消化された分はデメちゃんのようにどっかにいくのだろう。消化しきれなかった分は、念魚が消えると同時に現出する。
詳細はわからないが、自動操作(オート)な気がする。

アベンガネの念獣
他者の念を食べる具現化された念獣。
強制的な相互協力(ジョイント)型の具現化系というべきだろうか。森の生物のオーラを強制的に徴収してかけられた念を食べる念獣を生み出すのだろう。
意識のない(抵抗しない)生物からなら特に条件もなく可能なのかもしれない。
おそらくかけられた能力が強力なほど、相互協力(ジョイント)する生物の数が多くなるものとみられる。
森の生物限定というのが制約なのだろうとは思う。

14人の悪魔
放出系、操作系、具現化系の複合能力。
確証はないが、バレーがベンチ入りできる選手含め最大14人だからか?
合体することで数字が大きくなるため、一度に出せるのは最大8体までなのかもしれない(ナンバー0を除くと、7+6で13だから)。
操作は自動操作(オート)で形も簡易なため、操作・具現化ともにメモリ消費は少ないとみる。
ただ、特筆すべき能力がないため、おそらくはグリードアイランド用に作った数合わせの能力の可能性が高い。本気の一撃を放つ際に念獣を自身に戻していたことからも、そのことが伺える。

白の賢人・黒の賢人(ホワイトゴレイヌ・ブラックゴレイヌ)
放出系、操作系、具現化系の複合能力。
遠隔操作(リモート)型の能力で、位置を変えることができる能力。
空間ごと移動することからして、ゴレイヌの系統は放出系だと推測される。ゴリラの形もリアルではないため、具現化要素は低いとみる。
幼い頃ゴリラゴリラと虐められたときに、絵本でゴリラは森の賢人であるとか読んだんじゃないかな。いや、知らんけど。

魔法美容師(マジカルエステ)クッキィちゃん
具現化系と操作系の複合能力。桃色吐息(ピアノマッサージ)などいくつかのモードをあらかじめプログラムしており、自動操作(オート)でやっているものと思われる。変化系の対象に位置する操作系なので、精密な動きは難しいとみるが、マッサージ機のようなものと思えば決められた操作のみなのでそれほど問題ないのかと。また、戦闘で使う能力でもないので、多少メモリに無駄があってもよいのだろう。
逆に変化系なだけあって、具現化系とは相性が良い分、クッキィちゃんの造形は無駄にしっかりしている。上記二つの放出系の念獣との差別化をはかったのかもしれない。
本質はオーラを変化させたローションで、あくまでクッキィちゃんはマッサージ要員であり、それ以上でもそれ以下でもないかと。
極に位置する能力は、ローションのことなんだろうと思う。
念で再現できるようになるまで、エステに通いまくったんだろうなぁ。

衛星蜻蛉(サテライトンボ)
具現化系と操作系の複合能力。遠隔操作(リモート)型の能力で、視覚を共有する念虫を複数生み出す。
遠隔操作なので術者が気を失うと消えるし、また一定時間経っても消えるのだろう。

ピトーの傀儡師
具現化系、操作系、放出系の複合能力。
精度が紫煙機兵隊(ディープパープル)よりも低いのは、単純に経験の差かもしれないが、モラウが純粋な操作系だからかもしれない。
もしくは、モラウの方が具現化要素を使っていない分リソースを操作に割けているのかも(カイトの肉体を操ったままだったり、護衛のための兵士たちが一定時間で消えるということはないと思うので、放出系要素は使っているだろうと推測)。
死体と遊ぶな子供達(リビングデッドドールズ)の下位互換を複数操作するような能力だと思う。

ポットクリン
天上不知唯我独損(ハコワレ)のマスコット。
具現化系の念獣。ナックルの能力考察で書いたように、貸与したオーラが形を成したものと思われる(最初は寄生型だと書いたけれど、追記で書いたように寄生ではなくこちらの表現が正しいと思われる)。
返済しない限り相手のオーラに間借りして具現化しているのだろう。存在としては寄生型、守護霊獣に近いと思う。なので、放出要素は使っていないとみる。

紫煙機兵隊(ディープパープル)
放出系と操作系の複合能力。おそらく強度はそこそこだろうが、煙のオーラが制約によってある程度強度が保証されているため、精密操作のできる核を作ることができる余裕があるんだろうなと思う。
煙兎なんかもあるが、煙の形を操作して放出しているのか、多少変化系要素を加えて形を変えているのか、どちらかなんだろうと思う。

百式観音
これを念獣と呼ぶかは微妙だが、まあでも瞬間的に具現化してると思うんで。変化系要素でオーラの形を観音像に変えてとも思ったけれど、その方がメモリの無駄だろうと否定。攻撃する位置も自身から離れたところからだし。
マリオネットのようなもので、百式観音についての考察で書いたように紐づけて操作している分、操作系要素は低いとみている。

おわりに

覚えている限りなので、取りこぼしあるかも。守護霊獣は流石に全部覚えていないので、そのうち調べながら書くかも。

追記
体から離すと放出系という見解も見たことはあるが、具現化したものは体から離れても放出系要素はないとみている。体から離れた位置に具現化してもそれは変わらないと思う。
ただし、その場合込められたオーラによって一定時間経つと消えてしまうのだろう。動かないものはオーラの消費が少なく、念獣のようなものはオーラの消費が激しいと推測される。コルトピの場合、ここに24時間という制約があるのだと思っている。
放出系要素が含まれている場合、通常の具現化された念獣に比べ長時間維持することができる、もしくは放出系要素の付加能力があるのだろうと予想できる。
また、放出系主体の念獣の場合は、やはり相反する能力のためだろうが造形が極簡易であることは作中からみてとれるだろう。
以上を踏まえた上での考察です。

追記2
今見ると割と間違ってる。記憶で書いてると、フラッタを倒した瞬間サテライトンボが消えたとノブが言ってたような気がしてたど、全然そんな描写なんてなく。
フラッタ自身が複眼なので、放出系として~とも考えてみたけれど、レオルがレンタルポットで複数のサテライトンボを使っていることから、それもないので、結論としては監視能力は具現化系の特殊能力によるものであり、自動型である。
他の能力もいくつか間違いがあるんで消してしまうかとも思ったけど、間違いは間違いで残しておいた方がいいかと思ったので、そのままにしておきます。

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