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触れてはいけない話題、擬人化と感覚について

今回は直感、感覚、擬人化など、触れてはいけない話題に切り込んでいきます。ちょっと長いですが、読み始めたら途中でやめずに、絶対に最後までお付き合いください。最後まで読めない人は、ここまでにしましょう。

全てのトレーナーは経験や立場や現在の評価に関わらず、想像力と行動力と可能性に満ち溢れ、目標にたどり着くことが出来る能力を持っていると考えています。これはトレーナーだけでなくすべての人に当てはまるとも思っています。辛口だと感じる方々がおられるかと思いますが、皆様の応援になればと思い、熟慮の結果、投稿することにしました。わかりにくい点などございましたらご指摘ください。

さー、それでは行きますか!

相手の身になって考えなさい、って子供のころに言われませんでしたか?
擬人化。この擬人化、すっごく便利です、ぜひ有効利用してください。

おすすめポイント
1、勉強不要ですぐに使えてお手軽です。
2、イルカを深く観察する必要もありません、思い込みが大事です。
3、知識のない人達を納得させやすいです。
4、特に科学的な話が苦手な相手にはすんなりと共感してもらえます。
5、間違えた事を言っても非難されません、検証不能だからです。
6、検証不能だから自己主張の手段としては最高です。
7、特に経験者が使うと効果絶大です(周囲は間違わないと思っている)

でも急に使い始めると、周囲から?って見られてしまいます。
使い始めは慎重に、まずは担当動物を「〇〇〇ちゃん」と呼ぶところから始めましょう。あとは周りの様子を見ながら、自分ひとりだけ浮かないように注意するだけ、感情のまま、感じたままを表現しましょう。

「イルカの事が一番わかっているのは自分だ!」と思わせちゃってください。動物が動かない、種目を教える事が出来ない、崩れた種目の立て直しが出来ない、動物が離れて戻ってこない、動物に攻撃される、ショーが成立しない、ゲスト対応できない、結果が出せない、足りない実力隠しや言い訳など、沢山の場面でご利用可能です。

「嫌がっている」
「私の言うことしか聞かない」
「(〇〇〇個体名)にはこのやり方しかダメなんだ」
「(〇〇〇個体名)の事は私しかわからない」
「イルカはそんなことは出来ない」
「(〇〇〇個体名)にそんな無理させたらかわいそう」
「イルカは私が守って見せる!」
「イルカとの絆」
「信頼関係」
「個性」

こんな単語を使うと、正義のヒーロー、素敵なトレーナーとして周囲から認められます。また、完璧を目指すなら、ちょっと難しい言葉を付け足しましょう、もちろん意味なんか知らなくてもOK、勉強不要です。「脱感作」、「強化子の原理」、「好子の提示」、「社会的報酬」、「DRA・DRO・DRI・DRL」あたりでしょうか。

無敵ですね、これで完璧です。
ほとんどの人を煙に巻けます

ただし、安心はしてはいけません、あなたを見ている人がいます。
あなたの全てを見抜く鋭い人が、思いもよらないところから見ています、何も言わずにイルカと一緒に。理論の本質を追求し様々な状況を理論的に解釈出来る人達や、感覚が異常に鋭くしかも擬人化を使って動物を見抜く力を日々切磋琢磨して超能力者の域に達している人たちがいます。
怖いですねー。
こればっかりはどうしようもないので、相手に気づかれる前に、相手を取り込んで仲良くなるか、とっとと逃げるかしかないでしょう。

これはあなたが本当に望んでいた事でしょうか。
あなたはどんなトレーナーになりたいですか?

経営者・管理者の皆さんへ、トレーニングや動物がわからなくても、今の現場スタッフがどんな状況なのかご理解いただけるのではないでしょうか、。何とかしようともがき苦しんでいるトレーナーは絶対伸びます、あと少しでものすごく伸びます、ぜひ温かい目で見守ってください。そうじゃないトレーナーを放置していると・・・・。


トレーナーの感覚について/個人的意見

感覚的なものすべて=アナログ情報
理論・論文・行動・時間、回数・その他数値化=デジタル情報
として話を進めます。

動物を扱う現場では、デジタル情報が基本、情報共有、記録、ノートの記載もデジタル表現で行うのが基本です。動物の行動だけに注目して、「事実」だけを抽出して、記録と情報共有、他のトレーナーとの会話や上司への報告もデジタルのみで、アナログ的なもの、主観、感覚は徹底的に排除しましょう。

アナログ情報とデジタル情報が区別されずに混在すると、足の引っ張り合いが始まります。分離が必要なので、まずはデジタル情報だけ抽出できるようになりましょう。

しかし、デジタル情報だけだとどうしても不十分になることがあります。時には落とし穴にはまります(落とし穴については別の機会に)。

そこで、動物が発信するアナログ情報がデジタル情報の落とし穴を補完します。動物からアナログ情報を収集する手段の一つとして、擬人化は非常に有効で積極的に利用すべきと思います。

ただし、アナログ情報は結構劇薬なので、自分なりに扱うときのルールを決めています。

自己ルール、守らないと、自己崩壊!

1、イルカはイルカで人ではない。
2、感じ方(各自が感じるアナログ情報)は人それぞれ違う事を理解する。
3、アナログ情報は、トレーニング・作業・給餌等の計画に使用する。
4、アナログ情報をもとにした計画・設定が正しかったか、結果(デジタル情報)で検証する。
5、アナログ情報は、この後何が起こるか、行動の予想・予測に使用する。
6、アナログ情報をもとにした予想・予測が正しかったか、動物の行動や結果(デジタル情報)で判断する。
7、アナログ情報を理論に照らし、合わせ当てはまるか検証する。
8、擬人化で他人に説明するときには、同じ内容をデジタル情報だけで説明できるように準備をする。
9、アナログ情報、特に擬人化で説明された相手は、自分の感覚で解釈をするので、間違えて伝わる危険性があることを認識する。
10、アナログ情報とデジタル情報がマッチするまで、両方の切り口から勉強、勉強!

理論だけでは実際とかけ離れすぎて役に立たず、
感覚だけだとギャンブルのようなも、

でもこの2つを融合させることで、考えがかなり広がりました。
私の結論は、両方とも非常に重要!です。
私の頭の中で、どんな感じで融合しているのか・・・気が向いたら書きます、お楽しみに。

まー難しいこと考えなくても、
イルカが元気で楽しく長生きして、
人も楽しければ、
それでいいんですけどね。

最後までお付き合いくださいましてありがとうございます。
難しすぎました?
辛口すぎました?
もう少し皆さんを勇気付けられるよう、反省しつつ、

次回は何の話にしようかな~、つづく・・・。

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