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ショックなことがあったなら。

少し前に、とてもショックなことがあった。

私は女性の割には、あまり感情のアップダウンがない方だ。

理由もなく不機嫌になることはないし、ホルモンバランスにもあまり左右されないし、映画等を見て泣くこともほとんどない。

そんな私なのだけど、久しぶりに感情のコントロールが効かなくなり、1人の時や主人といるときにめそめそと泣いていた。


精神的にショックなことがあった時には、それに無理に対処しようとしない方が良いらしい。

原因を突き止めようとしたり、解決策を探し回ったり、無理に復活しようとしたり、無理に癒やされようとしたり。

淡々と生活し、話せる人がいれば話したり、相談できる先があれば相談したりとこまめに自分の中に溜まったものを吐き出していく。

そうしていると、時間とともに傷ついた心が癒えていく。

だけど私たちは自然治癒を待つことができなくて、それでより一層自分を傷つけている。

そんな人が増えているんじゃないか。


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スピードが重視される時代に、私たちは短気になりすぎているのかもしれない。

はやく解決しなければならない。
はやく立ち直らなければならない。
はやくいつもの自分に戻らなければならない。

誰に言われたわけでもないのに、そんな強迫観念にも似たプレッシャーが社会全体にある気がしている。

時間の流れに任せて、ゆっくりと対処する余裕が、あまりにもない。

だから、心が元気じゃなくても無理に復活しようとする人が多いんじゃないか。


ここ最近は、できる限りいつもと同じ生活をしていた。

心はじくじくしていたし、夜になると泣きたくなったり(実際泣いたり)していたけれど、社会生活を送るのにはなんら問題なかった。

家事もしたし、仕事もしたし、誰かと話す時はいつも通り話した。

(もちろん、そこに支障が出るほどの状況なら病院に行くべきだとは思う)

心に傷を抱えていちゃいけないなんて、誰が決めたんだろう?

いつも元気で、最大のパフォーマンスを発揮できなければならないなんて、どこにそんなルールがあるんだろう?

誰にも決められたわけじゃないのにいつの間にかそんな風に思ってしまって、傷ついてる自分を無視したり責めたりして、それじゃあ一向に心は元気にならない。

心が泣いていても、今日1日がなんとか終えられれば、それで100点満点じゃないか。


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私のショックだった気持ちが完全に癒えたとはまだ言えないけれど、傷は小さくなってきて、またひとつ自分の心を大切にできたことに嬉しさを感じている自分がいる。

生きていれば、傷つくことはある。

無理に傷口をいじくらず、時が経てばまた元気になれると信じることが、すこやかな心を保つ秘訣なのかも知れない。


#最近の学び




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