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アートって何なんやろか vol.2


こんにちは。新幹線で書いてます。
前に座ってる人が背もたれを100%倒しているせいで、
ノートPCで文章書きたかったのに超書きにくい。

何やねんこいつまじ、
イキりキャップかぶりAirpodsパーカー男
きしょすぎる。

伝わります?
このデスクトップの角度。うざすぎる。

とか書いてるうちに、イキりキャップかぶりAirpodsパーカー男が駅弁食い始めた。
なんで背もたれ100%倒した状態で飯を食うのか?
もはや背もたれ使ってないし、イキりきれてないとこがさらにきしょいです。


とか書いてたら横のおっさんが乗務員に声かけられてた。
「お客さん、小田原で下車ですよね?、この新幹線のぞみですよ、名古屋まで行ってしまいます」

かわいそうすぎ、頑張ってくれ。



はい、というわけで今回は、前回の記事「アートって何やろか vol.1」の続きになります。

1. 感性と論理の話(前回 vol.1)
2. 武蔵美卒展が疲れた理由(今回)
3. 伝えたいコト (今回)

vol.1 をまだ読んでくれていない人は上のリンクから飛んで読んでください。
わけわからんことが書いてるので、読む気失せると思います。がんばれ!

前回は、武蔵美の卒展に行って、
なぜか”疲れた”っていう話と、
アートってきっと、
感性と論理、この2つが、なんかいい感じに重なったり、重ならなかったり、交わったり、交わらなかったりしてできてるもの
なんじゃないかと思った話をしました。

からの、急に感性とか論理とか言われてもわけわからんと思うから、その辺りの自分なりの解釈を説明しました。

今回はそれの続き。
武蔵美卒展に行って、めちゃくちゃ疲れた結果、なんで上に書いたみたいな考え方に至ったのかについて書いていきます。

書き始める前に、前回の内容を下にコピっときました。
適宜これを見ながら読み進めてください。
まあこれだけ見ても何書いてるんか意味不明やと思うけど。

前回の内容メモ

感性と論理って下の①〜④みたいな感じで“重なり”とか“交わり”とか“独立性”とかがあると思った
※下に書いた①〜④は、クリエイター目線とギャラリー目線両方に当てはまるが、一旦クリエイター目線で記載してます

 ①論理的に考えた後、感性を出してく/足してく
 ②論理的に考える前に、まず感性を発揮する
 ③論理だけで考えてつくってく
 ④感性だけで感じてつくってく

 ※②は①の前段階になり得る

2.武蔵美卒展が疲れた理由

作品を鑑賞して疲れたってなんやねん、謝れ、と言われそうやけど、
めちゃくちゃいい意味で疲れたっていうことです。ほんまにすごかった。

会場にタクシーで到着して、とりあえず知り合いに会いにいきました。

学生時代に企画系のコンペに出た時に知り合った、最高に素敵な生き方してるなあっていつも思う人です。
“今と未来”が常に見えてて考えてて、
そこに“らしさ”を加えて全力で自己表現できる人やなあって勝手に思ってる。
自分もそういう人を目指してるから、なんとなく毎日の刺激になってていい感じです。

奇跡的な再会を果たして喜ぶ3人(右)と、卒展に連れてきた全然関係ない大学時代の友達(左)との最高のショット。

はい、写真にもあると思うけど、
「判断を判断する」っていうテーマで展示をされていて、
その内容を語り始めたら止まらんくなりそうなので割愛しますが、
「人間の判断っていつどうやって判断されてるんだろう」みたいなことを探究・追求した結果、
展示としてアウトプットされていたと記憶してる。

こんな感じで、“判断”っていう抽象的概念を、
あらゆるアプローチで徹底的にリサーチして探究・追求して(客観)、自身の経験とかも交えつつ(主観)、論理的に自分なりの答えを1個かいくつか決めた後、いわゆる“らしさ”みたいなそんな感性を最大限フル活用してて作品として成り立っていた。

それと、詳しくは聞いてないけどアプローチの仕方でも多分めちゃくちゃ工夫したところがあったんじゃないかって勝手に思ってた。
生きてる中で「もしかしたらそうなんじゃないか??」みたいな着想から、じゃあその着想を深めて何かしらの答えを見つけるためにどうアプローチしていくか。なんかその辺りも気になった。

これはまさに前回書いた①とか②の話で、
アプローチの方法について感性をマックス使って考えて、
その方法で徹底的にリサーチして論理的に自分なりの答えを決めて、
最終的にそれをコンセプトみたいなものに落とし込んで、
またまた感性をマックス使ってアウトプットとして形にしていく。

これがまさにアートの1つなのかなあ、と思ったわけです。

会場には他にも、いろんな概念(社会問題とか哲学的なものとか)の追求からアウトプットされてる展示があって、こういうの大好きやからめちゃくちゃ楽しかった。

ここまでで自分は疲れなど全くなく、
楽しい!すごい!深い!みたいな気持ちが大半でした。

(ちょっと全然関係ないねんけど、今新幹線のトイレ行って席に帰ってきたら、イキリキャップかぶりAirPodsパーカー男がイキってた。
イキんな!!!!!!!!!!!!!!!!)

はい、というわけで問題はここからです。

次は会場を移動して、絵画とか映像作品ゾーンみたいなところを見にいきました。

実際に展示されてる絵とかを見て、まず自分が思ったことは、

「分からん!!!!!!!!!!!!!!!!」
「何のメッセージ性で書かれた絵??????」
「誰に何を伝えたい????????????」
「そもそもこの絵に目的とか背景はあるのか?」
「なぜこれを創ろうと思ったのか??????」
「難しすぎる!!!!!!!!!!!!!!!」

みたいなことでした。

さっきまでの会場では、どういう目的・背景でそれを創ろうと思ったのか、とか、作品を通して伝えたいメッセージ性とかが、ちゃんと説明されていて、その説明をインプットデータとして頭に入れた上で見ていたから、
「ふむふむ、なるほど!これは面白い!」みたいなノリで見れたわけです。

でもそこでは、なんの説明もなくただただ絵とかの作品が展示されていました。

まあでも、展示されてる絵の中でもメッセージ性がわかりやすいのとかもあって(風刺画とか)、そういうのは、
「おお〜これは簡単やなあ、解釈しやすい、なるほどー!」
みたいなノリで見れた

ってな感じで、“説明のない作品”に対して、自分の中でなんとなく

「これは難しい、何が言いたいか分からない」
「これは易しい、何が言いたいか分かる」

みたいな“難易度ラベリング”を無意識のうちにしながら展示を見てしまっていたわけです。

ここで、自分は気づきました。

自分は多分、無意識のうちに、
「これは何?」「どういう目的?」「コンセプトは何?」「どういう着想からこうなったの?」みたいな論理性を求めてるし、
答えが欲しいあるいは自分なりに1個かいくつか答えを決定させたい
っていう思考回路になってしまってる。

これってなんかすごい悲しいな、ダメやな、人間味がないな、あかんわ。って思いました。

感性だけでモノやコトを見るのってすごい難しいしムズムズする。
多分つくり手は何かしらの想いとか背景があってそのコンセプトに基づいてつくってるんやろうけど、それをシャドウにされたときになんかムズムズする。
というか、そもそも何かしらの想いとか背景とかもなく、感性だけでただただ無心にアウトプットしてるだけかもしれない。
(これが前回の④ですね)

ちょっと話飛んだけど、要するにアートって、

背景とか目的があったりなかったり、
自分なりに答えを決めれたり決めれなかったり、
伝えたい・知りたい・感じたい気持ちがあったりなかったり...

これらは果たしてどっちなのか分からんし、
きっと作品によって異なるけれども、
作り手と受け手の感性と論理、この2つが、なんかいい感じに重なったり、重ならなかったり、交わったり、交わらなかったりしてできてるもの
やなあ、って思った。

ってのが、
現時点での自分なりの“アート”に対する答えです
(そもそもこの答えも不要かもしれないね)。

そういう意味で、自分はアートに対して100%の正解・答えを求め続けて展示を見ていたから、
めちゃくちゃ“疲れた”んだと思いました。

3. 伝えたいコト

さて、色々と書いてきたけど、
将来の自分と、
「この記事にたどり着いてなぜか読み始めてしまい、わけのわからん自論が記された長文を最後まで読んでしまった人たち」へ、
伝えたいコトがあります。

パソコンに向かって仕事してたりする人は特にやと思うけど、
こういうリモートの社会になって、
常に目の前の答えだけを探していたり、
無意識のうちに何か正解に辿り着かないといけないと思い込んでいたり、
そもそも答えがないかもしれないのに模索してしまっていたり...
そういう生き方に知らないうちになってしまっていないでしょうか?

もちろん、自分なりの答えを見つけるために、あるいは誰かの答えを知るために、
探求して考えて深めていくことは、生きていく上で素晴らしいことやって自分は思っています。
(このnoteもそうですね)

ただ、時々、
答えがあるものに対しても、
答えがないものに対しても、
答えがあるかもしれないものに対しても、
無理に考えず、
自分の心とか身体だけで、感じてイメージして、
心地よさとか、「なんかいいな」とか、
そういう感覚を忘れないでいて欲しいなと思います。

今の自分は全くそれができてないので。

なんか、生きてるってこと自体がアートなんかなあ、とかも思ってきました。

ほんとうに良い経験だった。
絶対来年も行きます。


2021/03/19 かみたに


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