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「自分と本の履歴書」を書いてイベントで共有したら、読書の世界が広がった

5月7日木曜日 20時から、やなぎさん(@Yanaco_chan)と一緒に企画・主催したクローズドイベント「コロナに負けずにInput!女子限定読書飲みの会」を開催した。

事の発端は、やなぎさんのこんなツイートから。

それに対して、私がリプライ。

ということで、トントン拍子にイベント開催が決まった。

Facebookメッセンジャーのチャットで、イベント企画の打ち合わせを行ったのだが、これがサクサクと物事が決まっていって、本当に早い。

おそらく、やなぎさんと私は一緒に仕事をしたら、話が爆速で進むタイプの組み合わせだと思う。対面じゃないし、さらに言うとビデオ会議も音声も繋がっていないチャットだけでサクサクと会の内容が決まっていくこの感じ。終始、痛快だった。(近い将来、何か一緒に仕事しましょうね!)

企画としては、「#夜のプロフ帳」というハッシュタグが面白い等、私が色々と引っ掻き回してしまった。

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しかし、この最後に書いた履歴書というのが、「本の履歴書っていいね」となり、また、その人の人と成りが分かった方が面白いだろうということで「自分と本の履歴書」のフォーマットを作ることになった。

それがこれ。

この「自分と本の履歴書」のフォーマットに、参加メンバーに事前に記入をしていただいて、一人当たりのプレゼン時間を約15分をメドに発表してもらうことにした。

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そして、いよいよ当日。

お仕事の都合上で、2名は事前にご連絡いただき、残念ながら欠席となってしまったけれども、私とやなぎさんに加えて、きくアドの菊森さん(@kiku_ad)と小城さん(@ozyozyo)にご参加いただき、総勢4名で会をスタート。


まずは、私の履歴書から。

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私が読んだのは、「〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則」。

この本は、過去のイベントで登壇が一緒になったSORACOM松下さん(@ma2shita)のプレゼンを聞いて、「あ、私もこの本持ってる!」と積ん読をしていることに気づき、読もうと思いつつそこからまた2年ほど経ち、やっとのことで紐解いた本。(すぐ読めw)

詳細は履歴書に書いたが、本当に読んでいてワクワクしたし、我々の立っている「テクノロジーの今」を確認するいい機会になった。

今の私の専門分野であるVUIについても、テクノロジーの進歩のプロセスの中にある。楽しみながら、人々のため、市場の発展のために尽力していこうと決意した。

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続いては、小城さんの発表。

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小城さんの読んだ本は「アイデアのつくり方」。

小城さんは、元LINEの方で、LINE Clovaのコンテンツ開発時やコミュニティにおいて、大変お世話になった方だ。

器用で聡明な小城さんが、今ハマっているものは、大流行中の「あつまれ!どうぶつの森」。

ものすごいはまりようだとのことで、その熱いお話を伺う限り、小城さんは「あつ森の中でリモートワークされている」のだと思う。

さて、本について。

この本は後輩から教えてもらった本だとのこと。

小城さんは前職で、エンジニアから企画・プロダクトマネージャーへ職場内でジョブチェンジされた経歴を持つ。

自分のアイデアを出すことや、ブレストするの苦手で、少し考えればそれっぽいアイデアは出るものの、自分自身が納得がいく「これだ!」というところまで行きつくのが難しいと感じていたそう。

しかし、この本のこの一文に勇気づけられたという。

問題を完全に放棄して、何でもいいから自分の想像力や感情を刺激するものに諸君の心を写すこと。

イコールそれが小城さんにとって、今は「あつ森」をすることなのだと。

徹底して、考えないと世の中を変えるようなアイデアはなかなか出てこない。これからも、自分が「これだ!」と自信をもって出せるアイデアを考えていきたい、と語った。

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続いて、もう一人の主催者・やなぎさんのターン。

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やなぎさんの読んだ本は「「言葉にできる」は武器になる。

やなぎさんは、りらいあデジタルで広報を務めている。

そんな彼女も、これまでにジョブチェンジをした中で、広報という職種についた時に色々と悩んだそう。

そんな彼女いわく、この本には、付箋を使った言語化の方法が実践的に書いてあり、ワークショップ形式にもできるような内容なのだそう。
是非、若いビジネスパーソンに読んでほしいそうだ。

中でも、彼女が最も心に残った一文はこちら。

自分の可能性を狭めているのはいつだって自分である

人間は、壁を己で作りがちである。

「この分野は苦手だから」「自分の専門外なので」「時間がないから」・・・

いくらでも、壁は作ろうと思えば作れる。

そういう言葉のアウトプットが、自分の可能性を狭めていることに他ならないということに気付かされたという。

また、「自分の内なる言葉と向き合う」「自分との会議時間を持つ」ということも大事だと学んだのだそう。

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トリを飾るのは、菊森さん。

菊森さんとは、ロボット系の勉強会で昨年初めてお会いして、少々分野は異なれど、同じ「音声」をお仕事にしているということで意気投合。当日は、ワンちゃんの金之助(敬称略)と一緒にイベント参加してくださった。

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菊森さんの読んだ本は「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」。

著者がオードリーの若林氏なのだが、「私もオードリー好きです!」と言ったら、「元木さん、リトルトゥースですか?」と返ってくるあたりが、ラジオ好きとしては嬉しい限り。(どっこい、私は真裏のエレ片リスナーw)


菊森さんは、若林氏と南キャン・山ちゃんのイベント「もっとたりないふたり」を見たのだそう。

結婚して人間として足りてしまった南キャン・山ちゃんに「お前は足りてるんだよ」と若林氏が言っていたのを見て、あとから考えたらその時もう若林さんも結婚決まっていたはず・・・と思い、俄然若林氏に興味が出、本を読んでみようとなったと言う。

今の日本、特に東京で暮らしていると、「やりがいのある仕事をしてお金を稼いで人生を楽しみましょう」という風潮が大きいが、それは裏返すと「ちゃんと立派に仕事をしないとお金がなくて人生を楽しめない」ともいえる。

でも、それでいいんだっけ?正しいんだっけ?

この本は、端的には若林氏のキューバ旅行記なのだが、そういった今の日本の風潮に対して複雑な思いを抱きながらも、お笑い芸人の熾烈な競争から降りるつもりはなく、覚悟が見えるラストとなっているのだそう。また、ストーリーの構成も素晴らしいという。

そして、菊森さんが印象に残った一文はこちら。

「先生、知ることは動揺を鎮めるね!」
「若林さん、学ぶことの意味はほとんどそれです」

若林氏は、ニュースを勉強するための家庭教師をつけていたという。

それについてそもそも驚きだ。ここは私の意見になるが、人は知らないことに対して不安と畏怖の念を抱く。学ぶということ(特に大人になってから)はそれらを払拭し、明確化したいということも欲求の中にあるように感じる。

それが、若林氏の「知ることは動揺を鎮める」という言葉と合致する。

菊森さんは、「社会に対して疑問を持たなくなってしまっていた自分に気付かされた」とも語った。

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結局、4人で2時間半ほど語りに語った。

今回、このイベントを企画・運営・実施してみて感じたことをまとめる。

・締め切り駆動発動!イベントがあるから読書が捗る
・発表するために、履歴書を書くので本への理解が深まる
・読む人のバックボーンを知ることで、その本の魅力が倍増する
・発表した人の読んだ本を読みたくなる
・自分が知らなかった読書の世界が広がる
・普通のオンライン飲み会よりも、その人についての理解が深まる

つまりは、良いことづくめ。

また、第二回も開催する予定だ。

興味がある方は、元木(@vui_rie)までご連絡ください。

※個人的な内容にも記載が及ぶため、他の皆さんの「自分の履歴書」の方は、公開を控えさせていただきました。







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