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知識欲と承認欲求

「貪欲に様々な知識を当たり前のように吸収していく人だと感じました。」
と、いつかの面談で言われたことがある。
確かに私は何かを「知りたい」と思う気持ちが強いと思う。

知らないことを知ることは、自分の世界が広がることだ。
特に私は生物の授業が好きだった。
生物の授業は、私の純粋な「なぜ?」に枠組みを与えてくれた。
私が普段何気なく過ごしている世界が、生物で学んだ知識という眼鏡を通すことで違ったように見える。
それが楽しかったのを今でも覚えている。

ただ、私は「知りたい」だけでは前に進めない人間だ。
大学・大学院での研究の日々を通してそれを痛感した。
研究は、世界で誰も知らないことを自分で見つけていくという営みで、知識欲旺盛な私にピッタリだと思っていた。
でも苦痛で仕方がない。
最初はなぜなのかわからなかった。
指導教員とうまが合わないから?
英語を読むのが苦手だから?
そこで一つの仮説にたどり着いた、認めてもらえないから?

テストでいい点を取ったら褒められる。
学んだ知識をわかりやすく他人に教えたら感謝される。
知るという、1人で完結する営みだけでは私は満足できず、その先で幸せになっていることに気づいた。

知りたい、という知識欲をフル活用して様々な知識を得る。
その知識を使って人の役に立つことで、承認欲求を満たしていく。
これが私がハッピーになる道筋なのかもしれない。

またね!


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