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言葉というのは言った側じゃなくて、言われた側に魂が宿るんだ。


この世の中は不思議でいっぱい。
メンインブラックのようにこの現実世界でも宇宙人が人知れずに暮らしているっぽいよ。

皆さんは宇宙人を見たことがありますか?

僕はあるよ。
しかも二体も。宇宙船じゃなくて本体を見た人は珍しいと思う。
それは僕が中学二年生の時で僕は精神科の先生のところにカウンセリングしなければならなかった。

その時の話。

診察室について先生二人と僕、みんなが揃って席に着いてカウンセリングが始まった。そしたら先生が僕に「私は宇宙人です」っておっしゃった。
そしたら隣の先生が私もって。
僕は何だ何だと思ったが、どうもそーらしい。
確かにこの後の記憶が思い出せなくてもうこのカウンセリングはその二言しか覚えてない。
何で先生がそんな事言ったのか未だに謎だ。彼らは本当に宇宙人で僕の記憶を消したのかな。
怖いね。

でも誰かのためにつく嘘というのは医学的にはオッケーということなのだろうか。
少なくとも僕の友達もオッケーにしてる。
「これ可愛い?」とか「明日遊べる?」
みたいな質問が来たらしっかり僕が思ったとおりに言わないで軽い嘘をつく方がいいらしい。
「可愛くない」とか、「明日は空いてるけどあなたとは遊びたくない。」
とか言ってはいけない。女性には特に。
僕は痛い目にあってるよ。
こんな当たり前なことができないのかと笑いたくなるけど今も普通に思ったこと言って怒られるんだよね。
意識すればとかそんなレベルじゃこれは手に負えないから怖い。
悪気がないってとっても恐ろしいと思う。
でも実際に伝えたいっことがあってもそれが伝わりにくくてしまいには伝わらない。そーでしょう??
スタンドバイミーの冒頭にこんな言葉がある。

“一番大切なことというのは、ほかのどんなことよりも話すのがむずかしい。気恥ずかしくもなる。というのも、言葉は大切なことを切り縮めてしまうからだ。言葉にするとなにもかもが縮んでしまう。頭の中にあるときは、かぎりない拡がりをもっていたはずのことどもが、口に出してしまえば字義通りの大きさでしかなくなってしまうように。けれどそんなものじゃない、そうだろう?”

そう言葉って本当に伝わりづらい。

それが口頭で話してる時ならなおさら。
でもそこがいいんじゃないと教えてくれた人が二人いる。

一人目は横尾忠信だ。彼は「インプットした時からアウトプットするまでの翻訳のズレに自分がある」と言っていたが最高だ。そのとうりだと思う。
二人目は三谷幸喜 映画『ラジオの時間』ではこんなセリフがある。 

”ラジオにはテレビと違った良さがある。テレビではコンピュータグラフイックを使って宇宙をカッコよく写すけどラジオは一言宇宙といえば頭の中にどんと宇宙が広がる。人に想像力がある限りドラマは無限大”

結局言葉というのは言った側じゃなくて、言われた側に魂が宿るんだ。
だからしょうがない。
魂の受け入れられるキャパも違えば色も違うからね。

でも僕はこうやって本を書いてるし伝えたいことがあるわけで本当に伝えたいことはどっか抽出していわないといけない。
大雨のとき降ってきた水を全部コップで受け止められないのと同じこと。
恋愛にしたって進路だって最後は1つなんだから言葉も実際は一言で済んじゃうことの方が多いのかもね。

アドバイスとしてはその一言で嫌われることもあるよ。

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