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君は炎天下/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。

第63弾は

君は炎天下

2011年9月21日発売のアルバム
STARに収録されている曲。

沢山の楽器が入り混じっていて、
何処か異国情緒漂う曲調。
聴いていると不思議と
リズムにノリながら、
前に行進したくなる曲。

曲調とは裏腹に歌詞では
暑い夏の炎天下で歩き回る
サラリーマンの苦痛と願望を
思わせるような歌になっています。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

ーーケルト音楽に通じるテイストを活かした 「君は炎天下」にも耳を惹かれました。【インタビュア】

この曲は、 志村君を含めたメンバーで移籍後のデモ聴き会をやっている頃に作った曲です。 僕はトラディショナルな弦楽器が好きだし、デモを作ったときは宅録だったので、 家にあるいろんな楽器を入れてて。今回も家にあるマンドリンやバンジョーをスタジオに持っていって、1本1本録っていきました。 この曲の録りは、すごく楽しかったです。(山内総一郎)

GiGS 2011年11月号より

「君は炎天下」では鈴木楽器のandesという鍵盤リコーダーを演奏しました。(金澤ダイスケ)

SOUND DESIGNER 2011年11月号より

ーーアイリッシュな 「君は炎天下」 は相当音数が多いですね。【インタビュア】

原型は一番昔からある曲です。 マンドリン (ギブソンのA-50)を使って生まれたリフから発展していきました。 バンジョーはブラントンのギターバンジョー なんですけど、 アコースティッ クに着地せずエレキもシンセも鳴っていたら面白いだろうと重ねていった結果です。 ライブではかなりアレンジして披露することになりそうですね。(山内総一郎)

Player 2011年11月号より

ーー「君は炎天下」は、ちょっと四人囃子のような感じもあり、大瀧詠一さんのようであり、プログレッシブなのにポップに収まっているのがおもしろいなと思いました。 この曲は山内さんの幅広いバックグランドが出ている曲だなと感じます。【インタビュア】

マンドリンとバンジョーが入ってるんですけど、デ モでは、エレクトリック・シタールだったりチェロだったり、ピアノ・オルガンだったり、アンデスって楽器だったり、家にある楽器を総動員させてて。もう2年ぐらい前からある曲なんですけど、いろいろな楽器が鳴っているところからちょっとずつ削っていって、アナログ・シンセを入れたり、っていう感じで作りました。 これも、お祭り騒ぎじゃないですけど、そういう曲になったらいいなって。サビも、けっこうキレイなコードを使ってるんですよ(笑)。 音源よりも、ライブではそのあたりがストレートに聴こえてくるはずなんで、なるほど~って思ってもらえるかもしれないです。(山内総一郎)

ギターマガジン 2011年10月号より


ーーいちばん最初に出来たという「君は炎天下」は、すごくユニークな曲だよね。まるでソウル・フラワー・ユニオン的な祭り囃子感とでもいうか、いわゆるアイリッシュフォーク的なあたたかさと賑やかさがあってさ。【インタビュア】

そう。アイリッシュっぽいのって実はすごく好きなんですよ。 そういう楽器も好きで、以前のフジファブリックの曲でも何度か使っていて。今回のバンジョーは初めて使ったんですけど。で、その音にシンセサウンドが絡めば合うに決まってるやん!と思っていたので(笑)。あと、フジファブリックとして、今まで無かったことにもチャレンジしていきたいと思っ ていて。だからこの曲は作詞を3人でやってみようと思って。(山内総一郎)

ーーだよね。作詞のクレジットが 3人になっているんだけど、どうやって作っていったの?【インタビュア】

もともと仮の歌詞があったので、それをベースに、なんとなく話し合いながら少しずつ膨らませていって。時には“宿題!”とか言って家に持ち帰ってそれぞれ考えて、後日それを照らし合わせてみたりとか。(山内総一郎)

それも新鮮で楽しかったよね。(加藤慎一)

うん。やっぱ楽しみながら作りたいという気持ちもあったし。その感じが上手く出せた曲かなと。(山内総一郎)

Talking Rock! 2011年10月号より


ーー「君は炎天下」の作詞クレジットには3人の名前が並んでいます。【インタビュア】

歌詞を完成させる最後の過程で、“この曲はみんなでつくろう”っていう山内くんの提案があって、それまで加藤さんと山内くんの共作という感じで進んでたんですが、僕も“失礼しまぁす”っていう感じで(笑)、入らせてもらいました。(金澤ダイスケ)

やってないことをやりたかったんですよね。歌詞を3人でつくったらどういうふうになるんだろうということで。(山内総一郎)

CD&DLでーた 2011年9月〜10月号より

移籍後の新作に向けてデモ聴き会を始めた2009年のタイミングから存在していたソウ君曲。当時からタイトルは「君は炎天下」で、そのインパクトはそのまま生かしつつ、3人で新たな歌詞を組み立てていきました。「これまでやったことがないことに挑戦していくっていうのも今回のアルバムのテーマとしてあって、3人で歌詞を書くというのもそのひとつだなと思ったので、以前から存在していてイメージが共有出来ているこの曲を題材に、『どんどんはみ出していこう』っていうベクトルで作業していきました」とソウ君。アイリッシュなサウンドが印象的ですが、バンジョーやマンドリンの音色が好きなソウ君が様々な音色の楽器を重ねていって、最終的に今の形に落ち着きました。音数の多さではこのアルバム随一で、バンジョーが採用されたのはフジファブリック史上初とか?ダイちゃんはAndesという楽器でもクレジットされていますが、これはピアニカのようなルックスなのに吹くと笛のような音が出る珍しい楽器です。

フジファブリック STAR ライナーノーツより


この曲は2009年からあった山内さんの曲。
移籍に向けての新作時のデモ聴き会に
あったということで、
個人的解釈としては恐らくMUSIC
入れようとしていたのかもしれません。

結果的にMUSICからは漏れましたが、
STARに入れる時に初の試みとして、
作詞を3人の共作にした模様。
たくさんの楽器を取り入れた
こだわりようが分かるインタビューに
なっていますね✨


歌詞について

ここからは個人的な歌詞解釈になります。
温かい目で見ていただけると幸いです。

何でこんな日々だって思いがちだ嫌だな
ハンカチで汗を拭い歩き回る

馬鹿らしくなってきて重い靴投げて
一つ二つ三つ四つ... 数えるのをやめた

ギラギラの太陽 逃げ場なんてないよ
駆け足をしても 抜け出せないパラダイム

そして優雅に僕は踊りたい!
そして優雅に僕は踊りたい!

君は炎天下 1番歌詞より

暑い日差しが照りつける猛暑日。
今日も僕は汗を拭きながら
仕事で外回りをしていた。
「何でこんな暑い日に
外回りしなきゃならないんだ。
もうこんな毎日うんざりだ。」
そんなことを考えるのも嫌な気分。

次第には馬鹿らしくなってきて
持ってる鞄を地面に投げつける。
投げた鞄の数を数えてたら
物に当たってもしょうがないと
冷静になった。

そうこうしても、
太陽の光はギラギラと照りつける。
今の時間は駆け足をしても
逃げ場がないくらいだ。
嫌だと思う気持ちが抜け出せない。

早く解放されたい!!
優雅に踊れるくらいに。

お先真っ暗で無駄に外でバタフライ
でかい水槽で君は泳ぎ回る

すし詰めの電車ちらり垣間見えた
七色に光るあちら側のパラダイス

そして優雅に僕は踊りたい!
そして優雅に僕は踊りたい!

アクアリウムの中にいる君に
言われなくてもわかる炎天下

君は炎天下 2番歌詞より

突然仕事のトラブルに巻き込まれる
先の見えない状況に
無駄に外で地団駄を踏む僕。

そんなときに見えた
ガラス張りのでっかいオフィスの中で
歩き回りながら働く君を見つけた。

満員電車からでも見える
あのオフィス…涼しそうで、
やたらキラキラしてるように見えた。

早くこの窮屈な状態から
解放されたい!!
優雅に踊れるくらいに。

あのオフィスで働く君に
「暑そうだね。」と
言われなくても分かる!
僕は炎天下の中だと…。

…みたいな感じでしょうか。

外回りしてるサラリーマンが
暑さに耐えながら仕事をし、
涼しいオフィスにいる
君が羨ましく感じたのでしょうか?
はたまたオフィスにいる君に
惹かれたのでしょうか?

あなたはどう解釈しますか?


君は炎天下は関西の方に好評!?

大阪のシンボル(笑)


金澤さんの書籍
「週刊金澤」を読んでいた所、
金澤さんが君は炎天下について
こんなことを書いていました。

関西方面に行ったので、いくつかラジオにも出させ
て頂きました。 アルバム発売後初めてのラジオだったので、DJやリスナーの感想を聞く毎に発売したんだなーとしみじみ。面白い事に全ての番組で「君は炎天下」が大絶賛。東京では曲がバラけるのに大阪、京都で大絶賛の君は炎天下。やはり山内君の曲だからでしょうか。あまりにも絶賛なので、途中気づき始め「まただ(笑)」と心の中で笑っていました。非関西人の僕には感じる事のできない大阪ソウルがきっとあるのでしょう。 関西にブルースが根付いているように、何かがあるのでしょう。 関西人読者よ教えておくれ。(金澤ダイスケ)

週刊金澤 2011年9月29日 第207回 「京都音博」より


STAR
のアルバムが発売され、
くるり主催の音博に出た後の
ラジオ出演をした時の話。

この曲が関西のラジオ番組に
好評だったらしい。
それについてなぜかと当時の
週刊金澤のコメントが来たそうです。 

「〈君は炎天下〉の関西人からの反応のその後」
えー多数のレスありがとうございます。たくさんの 方々から(ほぼ関西から)諸説頂きました。名前は書 かれていなかったので分かりませんが、非常に僕が納得した説があります。なのでここで紹介したいと思います。「君は炎天下」が関西で大人気の理由は!!

・派手な感じが関西人の好みに合っている
・曲調がかっこよすぎないところが、かっこつけるのを嫌う関西人気質に合っている。
・メロディラインが大阪弁ぽい気がする。
・歌い出しが「何で」という大阪弁から始まるのが関西人のハートをキャッチ。
・「一つ、二つ、三つ〜」が大阪弁。

だそうです(笑)。かなり納得できますな。やっぱり 大阪弁だったのか。県民性ってあるのね。名前は分からないけどありがとう!(金澤ダイスケ)

週刊金澤 2011年10月13日 第209回 「giraffe(ジラフ)」より

…らしいです(笑)
私も関西人ですが、
確かに親しみのある歌詞だなと
思っていますが、好評なのは
関西だけじゃないような気がします(笑)

あくまでも発売された当時の話なので、
関西のDJさんが曲の印象として
鷲掴みされたのがこの曲だったのかなと
勝手に思っています(笑)


他の県民の方はどうでしょうか??


いかがだったでしょうか✨
君は炎天下
紹介させていただきました。

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨


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