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蜃気楼/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。

第62弾は

蜃気楼

2005年9月7日発売のシングル
茜色の夕日のカップリング曲になります。

映画「スクラップ・ヘブン」の
エンディングテーマに起用され、
タイアップ曲として収録された曲。

ギターの単音リフに
ピアノの音色が重なるイントロ。
ベースの重たい重低音とリズムが
全体的に暗いサウンドを繰り広げている。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

もともと映画を観たあとにギターを抱えて ポロポロと曲を作ることが多かったんです。 自分で勝手にこの映画にはこういう曲をつける、みたいな感じで。ただ、実際に映画の音楽を作るのは初めてだから、すごく考えたし、悩みました。

想像力が足りなくて、あとで後悔することはあります。でも、想像することが好きだし、だから音楽をやってるようなものなので。「蜃気楼」も映画で感じたリアルを大切にしているけど、 そこだけに取るより、映画と一緒に発信できる曲にしたかったんです。(志村正彦)

QRANK  VOL.10より 

ーー本作のエンディング曲「蜃気楼」 を作る上で、監督と何を話しました? 【インタビュア】

具体的な話ではなく、 映画の中で描かれている希望やどうしようもできないもどかしさとか、 映画の世界観を確認した感じです。(志村正彦)

QRANK VOL.11より

最初、映画のエンディングテーマの話が来てるという話を聞いて、映像に音楽を付けてみたい願望は元々あったものの、 その段階では決められなくて、やりたいと思えたのは、実際に映画を観てからですね。希望もあるんだけど、でも迷って、 思いもよらない方向に物事が転がっていく、そのもがいて進んでいく感じが、バンドの活動や日々の生活をしていく上で自分が感じていることと、通じるものがあるなと思ったんです。実際の作業は凄い難しかったです。劇中に流れている音楽とのバランスや、李監督の要望も考えつつ、でもフジファブリックとしてもいい曲にしたいというのがあったので、バンドメンバーと映画を観て、どういう曲が合いそうかセッションを繰り返して、それを絞り込む時が一番悩みました。いつもは曲が先行のことが多いんですが、「蜃気楼」は曲と歌詞がほぼ同時進行でした。その浮かんでいたのは、靄がかかった何もない所で、映画の主人公なのか僕なのかわからないですけどウロウロしてる時に、色んな人が来たり、色んな風景が通り過ぎてどうしようという感じ。 「スクラップ・ヘブン」を 観終えた時、 ちょっとどうしよう…。って感覚が自分の中にあって、でも、そう思う中にも、おぼろげだけど希望が見えている。希望とは言っても、具体的な何かじゃないから生々しくてリアルだなぁと思ってたんですよね。だから、映画を観ていない人でも、「スクラップ・ヘブン』を観た後の、そういう感覚を想像出来るような曲に「蜃気楼」はしたいと思っていました。李監督にはメールで感想を貰いました。最初に「“映画を観終わった”という感じが欲しい」という要望を頂いてたんですが、「それが出来て良かったです」というような内容でしたね。今回初めてこういう、映画の音楽をやってみて、お互いの感覚がぶつかり合ってる感じが楽しかったです。映像と音楽と両方で作り上げてるというか、両方を一緒にやれることの凄さを発見しました。(志村正彦)

プラスアクト  VOL.6  AUTUMU 2005 より

当時のフジファブリックとしては
初めての映画のエンディングテーマ担当で
作業が困難だった曲。

李監督とのやりとりや、
メンバーと映画を見てイメージを膨らませ、
セッションするうちに
曲と歌詞が同時にでき完成した。

「映画の音楽をやってみて、
お互いの感覚が
ぶつかり合ってる感じが楽しかった。
映像と音楽と両方を
一緒にやれることの凄さを発見した。」
と仰る志村さんや、メンバーの
苦労の末の楽しみを見い出せた曲と
言えるのではないでしょうか。


歌詞について

ここからは個人的な歌詞解釈になります。
上記の歌詞リンクを見ながら、
温かい目で見ていただけると幸いです。


蜃気楼 1番の歌詞解釈

高いビルが果てしなく立ち並ぶ都会。
なんだか霧がかかっていて見にくい。
少しウロウロしていると
いつの間にか僕は別れ道に差し掛かり、
周りは人であふれ、
どちらに行くか混乱しているようだった。
そんな様子に僕は戸惑っていた。

冷静を保とうと、月を眺めていたら、
喉が渇いているのも忘れていた。

気づいたら降っていた雨が止み、
地面には新たな息吹を上げる
芽が顔を出していた。
素晴らしい世界になるような
希望が見えたような気がした。

いつかぼんやりと見える彼方まで
この芽を育てて
鮮やかな花を咲かせよう。

ここから出る手段が分かるかもしれない。


蜃気楼 ラストサビの歌詞解釈

素晴らしい所だと思ってたこの世界。
しばらくいてると、
なんだか踊らされているような気がした。

いつの間にかいなくなってる人も
生まれてきた人もみんな踊っていた。
いや、もがいてるのかもしれない。

それでもいつか
ぼんやりと見える彼方まで
この芽を育てて
鮮やかな花を咲かせよう。
ここから出る手段が分かるかもしれない。

・・・

…みたいな感じでしょうか(笑)
曲について紹介させていただいた
インタビューには歌詞について
すでに答えのようなことを
志村さんは仰っていたので、
解釈する必要なかったと思いますが…😅

頭の悪い私は所々、
歌詞に出てくる言葉の意味に
色々躓いていました(笑)

恥ずかしながら…
三叉路とか、右往左往とか、
摩天楼とか…
意味調べてみないと分からなかった。

だけど、普段使いの言葉というよりは、
小説とか物語に使いそうな言葉で、
詩的な歌詞だなと改めて思いました。

曲はめちゃくちゃ暗いですが…(笑)


蜃気楼あっての蒼い鳥…?


シングル茜色の夕日(B面/蜃気楼)
発売された約2年後に
フジファブリックは蒼い鳥を発売します。
蒼い鳥は悪夢探偵という映画の
エンディングテーマに起用されてます。

何故フジファブリックが
オファーされたのか…?
理由はこちら↓↓

監督からオファーが来た経緯っていうのは、フジファブリックが前に担当した、映画『スクラップ・ヘブン』のエンディングテーマ『蜃気楼』を塚本監督が聞いて"このバンドにお願いしたい”ってことで、むしろ 『蜃気楼』をこの映画に使いたかったぐらい、その曲が好きだったみたいで、 それでフジファブリックにオファーが来たんです。 (志村正彦)

赤富士通信 第壱拾壱号より

結果的に悪夢探偵は
蒼い鳥をエンディングに起用しましたが、
蜃気楼が出て映画に起用されていなかったら、
フジファブリックは塚本監督に
オファーされてなかったかもしれない…

いや…もしかしたら、
蒼い鳥も曲として
世に出てなかったかもしれません。

…というタラレバです(笑)



いかがだったでしょうか✨
蜃気楼を紹介させていただきました。

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨


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