見出し画像

中小企業における採用の勝ちパターンとは?


こんにちは。株式会社アールナインの恒松です。

本日は、中小企業における採用の勝ちパターンについてお伝えしていきます。

「大手企業と比べて、中小企業の採用にはどのような難しさがあるのか」
「中小企業が採用を成功させるための戦略とは?」

日本にある企業のうち99.7%が中小企業と言われていますが、日本の大多数の企業様が抱える採用課題とはどのようなものなのでしょうか?



❶中小企業が抱える採用課題とは?


中小企業には、大企業とは異なるさまざまな課題が山積しています。

その1つが「人手不足」です。中小企業白書(2018)によると、従業員数が少ない企業ほど、人手が足りていない企業が多いということがわかっています。

「人手不足」という問題に対処するためには、採用活動が欠かせません。しかし、ここにも大企業と比べてアウェーな状況があります。

それでは具体的に、中小企業の採用課題について見ていきましょう。


⑴マンパワー不足

「そもそも専任の採用担当者がいない」などといった中小企業様は多いです。採用担当者が他業務を兼業していたり、インターン生が採用の核を担っているケースもあります。

以下の記事では、新卒採用担当者がいつ・どのような業務をこなしているのかをまとめているのですが、改めて可視化してみると採用担当者の業務量がいかに多いのかがおわかりいただけるかと思います。


しかし、今回肝となるのは、大企業には複数人の採用担当者がいるため業務の分担が可能ですが、中小企業においては、この業務量を「専任ではない採用担当者」が行っているケースがある、ということです。

企業の規模を問わず「マンパワー不足」にお困りの企業様は多いですが、中小企業においてはより一層深刻な問題になっています。



⑵採用にコストをかけられない

「採用に大きな予算をかけられない」ということが、中小企業の2つ目の採用課題です。大企業であれば比較的大きな規模での予算が通りやすく、「採用代行(RPO)」も選択肢の1つとして選びやすいのですが、中小企業においてはそうもいきません。

就職みらい研究所(2019)によると、新卒採用で1名採用するのにかける平均コストは、中小企業(従業員数300名以下)で65.2万円でした。全体の平均が72.6万円であることから、中小企業においては大企業に比べて1名あたりに割くことができる採用コストが少なめであることが伺えます。

スライド1



⑶企業の認知度が低い

「学生の認知がとれず、応募が集まりにくい」ということも、中小企業ならではのお悩みです。

リクルートワークス研究所によると、2022年卒採用における大手企業と中小企業の有効求人倍率を比較すると、大手企業が0.41倍であるのに対し、中小企業は5.28倍大手企業では1つの求人に対して2〜3人の学生が枠を競っているのに対して、中小企業では5〜6社が1人の学生を取り合っている、ということになります。

note挿絵0713

このように、依然として中小企業には人が集まりにくい、という構造があるのです。


⑷ノウハウ不足

「自社に採用ノウハウが蓄積されていない」ということも、中小企業では珍しくありません。

例えば、はじめて新卒採用にチャレンジする企業様は、新卒採用のスケジュール感や力配分がわからず、何から手をつけていいかわからないという状況が生まれてしまいます。また、採用担当者1~2名で属人的な採用が行われている場合には、仮にその方々が担当を外れた場合に採用業務自体がストップしてしまう恐れも・・・

このように、「自社に採用ノウハウがない」「採用業務が属人化され、型化されていない」ケースには、早めの対処が必要です。



❷中小企業における採用の「勝ちパターン」とは?

それでは、これらの採用課題を抱える中小企業は、どのように採用の勝ちパターンを構築していけばいいのでしょうか?


⑴採用開始時期を早める

就職みらい研究所(2021)によると、今年度大学4年生である2022年卒学生の内々定・内定保持率は、2021年7月時点で80.5%。コロナ前の2020年卒と同水準となっています。

また、就活みらい研究所(2020)によると、最初の内々定・内定が出た後に就活を継続する学生が52%、継続しない学生が48%であることもわかっています。

つまり、「すでに5人に4人の学生が内定を保持しており、うち半数はもう就活をしていない」ということが想定されます。

よく「大手企業の選考が終わった後に採用活動を行う」という中小企業様がいらっしゃいますが、採用時期を後ろ倒しにすればするほど、それだけ就活を続けている学生も少なくなるということです。

学生の絶対数が少ない中で、自社にマッチする学生を見つけ、内定承諾まで導くことは至難の業です。大手企業と採用時期をずらすのであれば、後ろ倒しではなく前倒しを検討することをおすすめします。


※ただし、すべての企業様に一概に言えることではありません。実際に弊社の事例でも「教職課程履修者でありながら民間を志望する学生」をターゲットにして、大学4年次の4月以降に採用を成功させた事例もあります。



⑵欲しい人材を直接スカウトできる「ダイレクト・リクルーティング」

ナビ媒体などは依然として多くの学生が使用しているツールですが、企業は学生側の応募を待つ形になるため、どうしても認知度の高い企業様に学生の応募が偏ってしまうという実情があります。

そこでおすすめなのが、企業側から獲得したい学生に直接アプローチできる「ダイレクト・リクルーティング」

【ダイレクト・リクルーティングのメリット】
◆学生の「認知の壁」を越えることができる
◆スカウト文章で熱意を伝えることで、優秀な学生との接点取りも可能に
◆本当に選考に来てほしい学生のみに絞り込むことができるため、選考時における採用担当者の工数が削減される
◆ナビ掲載に比べて費用が安い

ダイレクト・リクルーティングには、認知の獲得だけでなく、上記のようなメリットもあります。

しかし一方で、以下のようなデメリットも・・・

【ダイレクト・リクルーティングのデメリット】
◆スカウト文章を個別に書いて送信する工数がかかる
◆ナビ媒体使用時ほど多くの学生にはリーチできない

とくに、「1人1人のプロフィールを読んでスカウトを送る」という業務が、ただでさえ忙しい採用担当者の負担になってしまう点が課題となりそうです。



⑶「採用アウトソーシング」を部分的に取り入れる

中小企業が「採用アウトソーシング」を導入するにはコスト面で障壁がありますが、それでも無理のない範囲で導入することにはメリットもあります。なぜなら、中小企業の採用課題として挙がっていたマンパワー不足・ノウハウ不足の解消につながるからです。

マンパワー不足という課題は、「ノンコア業務を外部に委託して、採用担当者はコア業務に注力する」という役割分担によって解消することが可能です。例えば、応募者との日程調整などのバックオフィス業務は外部に委託し、採用担当者が「採用したい人材の定義づけ」など上流の工程に集中できるようにすれば、効率的・効果的な採用活動が可能になります。また、先ほどダイレクト・リクルーティングのデメリットとして挙げられていた「スカウト送信」自体を外部に委託する、という選択肢もあります。

一方、ノウハウ不足という課題は、「自社でできないことをプロに委託する」という方法で解消できます。「採用アウトソーシングだと自社にノウハウが蓄積されない」との見方もありますが、例えば弊社は人事・採用領域に長けており、実際に自社採用の立ち上げ・仕組み化をお手伝いした実績も豊富にございます。

余談ですが、社名の【アールナイン・R09】も、企業様が自走できる状態(=10の状態)を目指して、0から9までの過程で企業様に伴走する、という由来になっております。このことからも、弊社のスタンスが後者においてより発揮されることがおわかりいただけるでしょうか。


このように、採用アウトソーシングを行うことで、採用担当者が本来やるべき業務に集中できるようになったり、自社にはない採用ノウハウを取り入れたりすることが可能になります。自社の課題がどこにあるのかを明確にして、ご予算の範囲内で採用アウトソーシングを取り入れることにより、採用基礎力の強化につながります



❸アールナインができること・中小企業様をご支援した事例

弊社の採用代行サービスの強みは、人事・採用領域における豊富な知見を生かして「定着」まで一貫してサポートできる点です。人材領域で経験を積んだ「人材のプロフェッショナル」が、企業様の採用業務を代行いたします。

画像1


過去には、中小企業様をご支援した事例も多数ございます。さらに、企業様ごとにサービス内容をカスタマイズしながらご支援しておりますので、少人数対応についてもお気軽にご相談いただけます


以下には、弊社が中小企業様をご支援した事例をまとめました。ご興味があればぜひご覧くださいませ。


__________________________________

今回は、中小企業における採用の勝ちパターンについてお伝えしてきました。


【KEY POINT】
中小企業によくある採用課題
⑴マンパワー不足
⑵採用にコストをかけられない
⑶企業の認知度が低い
⑷ノウハウ不足

中小企業の勝ちパターン3選
⑴採用開始時期を早める
⑵欲しい人材を直接スカウトできる「ダイレクト・リクルーティング」
⑶「採用アウトソーシング」を部分的に取り入れる


もちろん、採用がうまくいかないボトルネックがどこにあるかは企業様によって異なります

弊社では、どこに課題があるのかを考え、企業様ごとに最適なサービスをご提案しております。

「初めての新卒採用で、何から始めればいいのかわからない」
「せっかく内定を出しても、辞退されてしまう」
「社員の離職が多すぎる・・・」

どんなことでも構いませんので、採用についてお困りの企業様はぜひご連絡くださいませ!

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!