環境活動は誰のため?

環境活動の際に「地球を守ろう」という言葉はよく使われるものです。


先日、「あれ、この言葉ってちょっと違うんじゃない?」と思ったのでした。私達が守るべきものは確かにある。でもそれは地球そのものなのか?と思ったんですね。今私達が守らなければならないのは、この地球の上で営む私達の暮らしなのではないでしょうか。


そもそも地球は守られるべきものなのでしょうか?もし仮にこのまま私達が地球温暖化を止められず、地球上に住む場所が無くなり、私達人間が絶滅、もしくはほとんどそれに近いような状態になったとします。その時地球も人間と時を同じくして終わりを迎えるのでしょうか。不勉強ゆえかも分かりませんが、私にはそのように思えないのです。


現在進んでいる地球温暖化は人間の活動によって引き起こされていることは疑いのないものになっているでしょう。であれば人間の活動がおさまると地球はゆっくりと確実に回復していくのではないでしょうか。温暖化の影響がその後も地球を蝕んでいくとしても。


かつて、栄えていた種が隕石の落下により絶滅しても新たな生命をつないできた地球です。もし私達人間が絶滅してもまた新たな生命をつないでいくでしょう。


そう考えると「地球を守ろう」という言葉をその意味通り受け取ればそれはある種の傲慢ではないかとすら思えてくるのです。人間が今後どう振る舞おうと地球は時を刻んでいきます。地球は人間の保護の対象ではありえません。


地球が刻んできた途方も無い時の流れを思う時、その時の流れのなかにいる私達人間のちっぽけさを思わずにはいられません。私達はこの美しい星に奇跡的な偶然で生まれることのできた存在として、感謝を持って自然に対する謙虚さを取り戻さなければならないのではないでしょうか。謙虚な姿勢で気候危機と呼ばれる現状と向き合えば私達が本当に守らなければいけないものが見えてくる気がします。私達が最大限の努力をもって守るべきなのは、この美しい自然の中での私達の暮らし、そして私達の子どもたちの暮らしなのではないでしょうか。


最後に、自然が言葉を持つとすれば私達に何を語りかけるだろうかというコンセプトのもと作成された動画シリーズの中から一つを紹介してこの文章を終わりにしたいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=Krhql7ZV5V0

最後までお読みいただきありがとうございました。

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