12球団の中で一番野球女子マーケティングがうまいのは?
広島カープの25年ぶりの優勝に沸く野球界隈ですが、一切空気を読まずに野球女子について考察してまいりたいと思います。
野球女子といえば、広島カープを熱心に応援する女性を"カープ女子"と呼び始めたことが発端で各球団に派生。
オリックスの"オリ姫"やホークスの"タカガール"も徐々に定着しつつあります。
ということで2016年現時点で、私が個人的に把握している各球団の野球女子の呼称をまとめてみました!
▲パ・リーグは野球女子マーケティングが控えめ?
呼称の後ろに「?」が付いているものは公式で使われているのを確認できていないものです。
知っている方がいたらぜひ…ぜひご一報を…!!!
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さてさて。
呼称の有無に関わらず、各球団ともに女性ファンを増やすべく、レディースデーや女性向けのグッズ開発を熱心に行っています。
個人的にはファイターズの雑誌風グッズカタログもかわいいと思いますし、ちょっと大人な野球女子に目をつけた、楽天の大人E女向け観戦プランもユニークだなと思っています。
あとは"オリ姫"ブランディングをがんばっているオリックスのオリ姫専用ページもしっかり作り込まれていてさすがの一言。
そんな中で、私が一番「この球団の野球女子マーケがうまい!」とおもっているのは阪神タイガース。
阪神といえば関西弁のおじさまたちがヤジを飛ばすシーンをイメージしがちですが、実は女子向けプロジェクト・"TORACO"がかわいいんです!
ということで、TORACOのなにがすごいのか?
その理由をひとつずつご紹介していきます。
TORACOのすごいところ①
配布ユニフォームがファッショナブルでかわいい!
▲画像出典:TORACO HP
みなまで語らずともわかるこのかわいさ!
女子向けユニはとりあえずピンクにしとけばええやろの精神の球団が多い中、阪神らしいイエローに爽やかな青系の緑を合わせるセンスのよさ。
本来阪神カラーの黄色はもう少しオレンジみが強い黄色ですが、あえてレモンイエローにしたことで爽やかさが増して◎。
個人的にこのユニははじめて見たときからずっと絶賛しているのですが、この上半身のコンパクトさもいいなと思うんですよね。
一般的なユニってちょっと丈長めなので手持ち服と合わせづらくて、白パンやショートパンツにあわせるしかなく、マンネリ化しがち。
このTORACOユニは上半身がコンパクト&袖が一分袖くらいの長さなのでタンクトップ感覚で着られるのがいいです。球場コーデの幅がひろがりそう!
あと実用性でいうと、洋服の上に普通のユニ着るのは夏場だいぶ辛いので、一枚でサマになるこのTORACOユニは屋外球場である甲子園向きともいえそうです。
TORACOグッズの中にあったスポーティーワンピもかわいいなあ。
あと日ハムレジェンドシリーズのこのタンクトップめちゃくちゃかわいいと思うんですけど、なんで各球団タンクトップ作らないんですかね。
▲画像出典:ファイターズ オフィシャルHP
こんなかわいいのに!!!なんで作らないのかほんと疑問だよ!!!!
みんなもっと女性誌見て研究してくれよ!!!頼むよ!!!
TORACOのすごいところ②
オリジナルのヘアアレンジ&フェイスペインティングがかわいい!
▲画像出典:TORACO HP
猫耳&猫ヒゲという萌えモチーフが使える阪神さんうらやましい…!
(あっ、公式的には"トラ耳"らしい)
TORACO DAYにはちゃんとヘアアレンジブースも!
フェイスペイントは貼るだけお手軽シールです。
コーディネートだけではなくヘアメイクもばっちり決めたいというのが万国共通の女心なので、こういうフォトジェニックなヘアスタイルがあるのはうらやましいです。
ライオンズの猫耳カチューシャや中日のドアラカチューシャもかわいいのですが、いざ試合がはじまると後ろの人に邪魔かな…という気持ちになってしまうので、これくらいのヘアアレンジがちょうどいい気がします。
他球団もガールズデーはヘアアレンジブースを作っているところが多いのですが、こういうアイコニックなヘアアレンジで統一していると「私もあれやりたい!」という気持ちになりやすいと思うので、球場でやる分はなにか1つに統一するのがおすすめです。
TORACOのすごいところ③
SNSの使い方がうまい!
TORACOは阪神タイガース公式とは別に"TORACO"としてTwitter、Facebook、Instagramのアカウントをもっています。
ここまでしっかり女子マーケに特化したアカウント運用をしている球団は稀なのではないでしょうか。
各球団のSNSフォロワーは万単位なので、そこでコーデの紹介や野球女子として紹介されるのはちょっと抵抗があっても、ほとんどが女子の自撮りやコーデで埋め尽くされているアカウントなら自分も参戦しやすい。
女子専用アカウントをもつということは、このように女子のSNS参加ハードルを下げる効果があるように思います。
ちなみにFacebookの方は「PRESSの◯◯です☆」というかたちでTORACOちゃんたち自身が投稿しています。
公式さんの投稿とはまた違う、近い距離感の投稿が共感を呼んでいるように感じます。
SNSの活用でいうと、オリックスのオリ姫ギャラリーのように公式でハッシュタグを用意してあげているのもいいなあと思ったり。
いかにSNSを活用していくか、というのは野球界でもひとつの課題になっていきそうですね。
野球女子である私が思う、野球女子マーケティングに必要なこと。
私自身も野球大好きな野球女子だからこそ、各球団の野球女子マーケティングに対して「素敵!」と思ったり「これはちょっとなあ…」と感じる部分がたくさんあります。
特に12球団オールラブな分、各球団の施策の違いが見えて面白いなあと思うのですが、うまくいっている球団は2つのポイントを抑えている気がします。
1."フォトジェニックな私"こそ命!
グッズもフォトブースもなにもかも、いかに自分がかわいく見えるか、ということが重要だと思います。
「この格好で(私の)写真を撮りたい!」と思ってもらうこと。
すべての起点はそこにあるといっても過言ではありません。
どの分野のファンでも、みんなでお揃いにしたりアーティストの衣装を真似たり、お祭り騒ぎの場所で思い出の一枚を撮るということはとても重要なこと。
格好やグッズに関しては、ぜひ業界最先端の男性アイドル事務所を参考にしていただきたいと思います。
(余談ですが、25歳overの男性アイドルファンは、野球ファンへリプレイスしやすい属性だと思うのでぜひそのあたりを中心にマーケティングしていただきたい所存)
2.選手のストーリーを見せる
女性向けのマーケティングといえばすぐにイケメン推しする風潮があり、間口を広くとるという意味ではそれも間違いではないと思います。
ただ忘れてはならないのは、野球選手は結婚が早いということ。
20歳くらいから売り出して、22、3歳で人気が出たとしても、26、7歳で結婚されたら実質4年ほどしか女性人気を集められません。
そしてしっかり事務所が管理している男性芸能人に比べて、熱愛報道も漏れてしまいがち。
野球選手のアイドル売りはもろ刃の剣なのです。
だからこそ、はじめはイケメン推しで興味を引いたとしても、そのあとしっかり選手個人のストーリーに引き込んでいく必要があります。
以前「ベイスターズの"ANOTHER ANGLE"が素晴らしすぎるので、これは早く全球団取り入れるべき」という記事を書いたのですが、こういうコンテンツを挟み、ストーリーでファンにしていくステップが必要だと思います。
ちなみにベイスターズに関しては、冊子やチラシを配布してQRコード読み込みでANOTHER ANGLEが読めるようにしたらいいのに…とずっと思ってるので横浜ベイスターズのみなさん、どうぞよろしくお願いいたします。
あとは1.5軍〜2軍の選手をこういうコンテンツでとりあげて、「◯◯は私が育てた」「◯◯に目つけといてよかった」という気持ちを味わってもらうのも大事ですね。(私は完全にこれにやられています。)
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ということで、お前何様やねんという感じの考察をつらつらと書き連ねてみましたが、これからもたくさんの野球女子が野球を愛し、楽しんでいけるといいな〜と思っています。
ぜひ各球団のマーケ担当の皆様にはこれまで以上に楽しいことをバンバン仕掛けていってください!
いつも私たちを楽しませてくれる選手、フロント、球団職員のみなさま、それ以外のプロ野球に関わるみなさまへ敬意と愛を込めて!
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