もっと“楽しいデート”を創出したい
最近、いつデートをしましたか?
このところ会う人会う人にデートについてヒアリングしまくる謎の調査員と化していた私ですが、自分自身はデートってすごく苦手です。
超わがままなのでひとり行動が好きというのもあるけれど、どうも「楽しませなければならない」というプロデューサー気質が邪魔をするというか、「もっとこう…!有意義な感じにできたんじゃないか!」みたいな自己反省に陥りがちなので人と出かけることに緊張してしまうふしがあります。
前に人と映画に行きたくない理由として
「自分から提案した映画がつまらなかったら申し訳ないし、逆に相手に提案された作品が自分に合わなかったら感想いうとき大変だし、そういうの面倒だからひとりで好きなものが観たい…」
という話をしたら
「そんなことばっかり考えてると孤独死する」
と言われて恐怖に慄きました。
そうなのか。みんなそんなこと考えないものなのか。
と、まあ私自身はあまりデートが好きじゃないのですが、デートって人が外出する上でとても重要なきっかけだなと感じていて、その行き先を食事するとか消去法で映画を見るといったことで消費してしまうのはもったいないなと感じています。
例えばショッピングデートといえば女性がどんどん買い物して男性は置いてけぼり、「どっちが似合う?」の質問に「どっちでもいいんじゃない」と答えて大喧嘩という楽しくないデートの代名詞のように扱われます。
海外では託児所ならぬ託夫所ができたなんてニュースもあったほど…。
でもこういう物を買う体験って本来お互いの価値観が大きく反映されるものなので、もっと楽しいかたちにできるんじゃないかな、と思ったりします。
この楽しい体験の参考になるのはやはりディズニーランドやUSJを中心としたテーマパークで、実際男性の方から「行きたい」と言われるくらい人気の場所ってそうそうないと思います。
テーマパークの何がすごいかというと、やはり事前知識なしでも楽しめるところではないでしょうか。
例えば代官山や中目黒、表参道といった街もデートスポットとして人気ですが、ただ歩いているだけでいいお店があるわけではなく、事前にどこに何があるか頭に入っていないと楽しくないもの。
しかしそこまでの労力をかけたくないという人が多いはずです。
だからこそもっと街の中のお店同士が集まり、何も知らずに歩いても発見があるつくりであることが重要だと思います。
そして店のつくりはもっと「会話の種」になるようなものが散りばめられているべきで、「思い出の1ページ」になるような写真や動画が撮れる場所であるべき。
このようにテーマパークを意識したまちづくりが、デートのみならずたくさんの人を呼び込むまちづくりにつながるのではないでしょうか。
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デートが苦手な私でも、40代、60代になってからでも出かけたいと思える場所をつくっていくこと。
今一生懸命にやっている仕事は、ある意味自分の苦手意識克服の意味合いもあるのかもしれないなと改めて考えたテーマでした。
(Photo by tomoko morishige)
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