2018年は「インフルエンサー新時代」の幕開けだった

先日から本田翼さんのYoutubeチャンネルが話題ですが、私はこのニュースを見て、2018年はエンタメビジネスが大きく変わった年として記憶されるのだろうなと思いました。

最近NewsPicksでものんさんや柴咲コウさん、中田敦彦などこれまでの芸能人の枠を超えた取り組みをしている方のインタビュー記事を読むことが多く、エンタメビジネスの変化を感じていた中でのニュースだったのでよりそう感じたのかもしれません。

そしてこうした変化を見ていて思い出したのが、以前鳥井さんが「ヘタなプロが上手い素人側に降りてくるまでが、ボーナスタイム。」という記事を書いていたことでした。

まさに今そのボーナスタイムが終わり、これまで区別されてきた『芸能人』と『インフルエンサー』の垣根が崩れつつあるということを感じたのです。

もちろんこれまでもインフルエンサーがどんどん力をつけて『芸能人化』していく事例はありました。

今はタレントとして大人気のりゅうちぇる&ぺこももともとはインフルエンサーですし、最近ではInstagramだけではなくTikTokの人気ユーザーがマスメディアに起用されてニュースになる事例もありました。

ただ、それはあくまでインフルエンサーというマイナーな人たちがマスメディアを通して芸能人というメジャーな存在になるということでしかなく、SNSは芸能人になるための手段のひとつという位置付けにしかすぎなかったのです。

しかし、ここにきてそれとは逆の現象、つまり芸能人がインフルエンサーとして自分の力を活用し、ビジネスに関与する流れが起きているのです。

もちろんこれまでもSNSでスポンサーの商品を紹介したり、PR案件を受けるといった事例は多々ありましたが、そういった誰かのチャネルになる仕事ではなく、自分の影響力を活用して自分のビジネスを展開する事例が増えていることは、芸能界の大きな変化と言えるのではないでしょうか。

以前視察した韓国でもインフルエンサーが立ち上げたブランドが大きく成長しており、現在韓国のトップアパレル企業であるスタイルナンダももともとはインフルエンサーブランドだったそうです。

もちろんこれは韓国に限ったことではなく、世界的に見てモノを買う理由が『憧れ』から『共感』へと変化している今、人を軸にブランドを作ることが王道になりつつあるということなのだと思います。

そしてつい最近までその市場はあくまでマイナーとしてSNSだけで人気のあるインフルエンサーが中心だったのですが、ここにきて芸能人というメジャー側が『個のブランド価値』に気づきだしたというのが現在の大きな変化のポイントです。

つまり、彼らにとってSNSはもはや自分の価値を高めるブランディングツールではなく、ビジネスの主戦場になりつつあるということ。

しかもこれまでのような演者としての仕事だけではなく、モノやサービスを作って販売するという『ビジネス』に主体性を持って取り組もうとしており、これはまさに『下手なプロが降りてきた瞬間』と言えるでしょう。

単に名前だけ貸して『プロデュース』と銘打つようなよくある芸能人ブランドではなく、自分の影響力を活用しながらビジネスを動かしていく。そうした流れをここ最近強く感じるようになったのです。

また世界的に成功している芸能人ブランドといえばカイリー・ジェンナーのコスメブランドが有名ですが、カイリー・ジェンナーとキム・カーダシアンも『自分の欲しいものを徹底的にこだわり抜いて作った』と様々なメディアで語っており、今後はすでに出来上がったブランドのために自分の知名度を切り売りするだけでは生き残っていけない時代であるとも言えそうです。

つまり、これから本当の意味で『芸能人』と『インフルエンサー』の垣根はなくなっていくのだろうと思います。

さらに言えば、『インフルエンサー』と『起業家』の垣根もどんどんなくなり、今後は大きなことを為すならまずタレント化しなければならないという意味で『ビジネスタレント』にも大きな可能性を感じているのですが、その話は続きの有料箇所にて。

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今日のおまけは、前述の通り『ビジネスタレント』の可能性について、現在私が考えていることをまとめたいと思います。

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