チームのスピードをあげるのは「ルール」である
「ルール」と「マニュアル」。
この2つの言葉を聞くと、蕁麻疹がでるほど嫌悪感をもつ人も多いのではないでしょうか。
私もあれしろこれしろと言われることが大嫌いなので、この2つにはあまりいい印象がありませんでした。
しかし、ファーストキャリアで大企業に入社したことで、「誰でもひとめで理解できる環境」をつくる意識が芽生え、またその後転職するたびにその価値の大きさをひしひしと感じるようになりました。
「ルール」と「自由」は相反する概念のように感じますが、実は自由度をあげるためにこそ必要なのが「ルール」なのです。
特にスタートアップなどの初期のチームビルディングにおいては、プロダクトの哲学や理念、WHYがチーム全体に浸透できていません。
そんな中で個々人の力を発揮してもらうには、「ここまでは自由にやってOK」というルール決めをしてしまうのが、もっとも手っ取り早い方法と言えます。
こうしたルールがない場合、都度確認が発生し、OKがでるまで何も動かないスピード感のないチームになってしまいます。
また、決済する人にすべてが集中してしまい、調整にすべてのリソースをとられて本来やるべき「考える」という業務に力を振り向けることができません。
「ルール」というのは、人を縛るものではなく、むしろ「ここまでは自由に遊んでいいよ」という自由を保証する枠なのです。
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最近改めて「無印良品は、仕組みが9割」という本を読み、マニュアルの価値について痛感しました。
人のクリエイティビティを発揮するためには、下地となるルールやマニュアルの存在が欠かせません。
もとになる仕組みが明文化されていればこそ、改善のための仕組みや新しいアイデアが浮かぶものだからです。
ルールやマニュアルは、人を縛るものではなく生かすもの。
生産性とスピードをあげる第一歩として、マニュアルの存在はもっと重視されるべきだと思っています。
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(Photo by tomoko morishige)
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