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チクタク歌集2

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愛も変わらずアコギで歌うております。
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2018年6月の記事一覧

ノクチルカ

チクタク

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海面下のノクチルカ 小意思を投げたら光りだす
邪魔しないで そう聞こえて来るようだ
真っ暗闇のノクチルカ 深いところでは月のように
帰りなさい ここに出口はないですよ

私綺麗でしょ

赤く染まるノクチルカ 怒りを思い出すよに
声は波にさらわれて 聞こえはしないけど

私綺麗でしょ

手を振って
またがないことを
噛み締めて光放て
ノクチルカ

私綺麗でしょ

・商用利用 :可能
・二次利用 :可

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線香花火

チクタク

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空を彩る打上花火
俺はいつでも線香花火
見える範囲だけでいい
君の顔だけ見えればいい

思えばたくさん溢れて
逸らした分だけ溢れて

肌の温度は365
春から冬も365
君との距離はどれくらい
火をつけ線香花火

また来る同じ季節でも
まだ見ぬ同じ季節かな
思えばたくさん溢れて
逸らした分だけ溢れて

空を彩る打上花火
俺はいつでも線香花火
見える範囲だけでいい
君の顔だけ見えればいい

・商用利

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水たまり

チクタク

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強がってあてがった手の平に水たまり

君の眼鏡に映るスマホの星占い
いい時は信じて悪い時は信じない
なんて前向きなんだろう本当に
シンプルになるには星は厄介だ

ゾロ目のデジタル時計に喜んだり
静電気をやたら怖がったり
スプーンを無理やり曲げたり
岩になった鬼を読んで泣いたり

転がって転がってここまで来たよ
強がってあてがった手の平に水たまり
土に注いで花が咲き いつかは枯れて
しまうのも忘れが

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まほろし

チクタク

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幻のように儚い別れ道
さしては変わらん景色も
遠くになるほどに小さく強く
さしては変わらん背丈も
ひとり通れる細道に
体を寄せて歩けば
時間が語りかけ
針を戻す
ヒグラシ鳴いて目が覚めた
真夏の夜のまほろし
息も止めたくなるような
真夏の夜のまほろし

すこしの水をくださいと
塞がりそうな喉に
涙を飲んだ君の声が
かわいた瞳を潤した
ヒグラシ鳴いて目が覚めた
真夏の夜のまほろし
手の込んだ冗談も

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花を飾る君は
モノクロを憂いて
時間を気にするのは
怖いのか癖なのか
喜びを感じる時に
うつむくのは何故だろう
またひとつ知ることができた
まだひとつも答えは知らない

情熱を消えないように
火を起こすように包むように
不安からおそってきそうなら
灯りをつけて確かめて
眠りについた頃
わからぬようにドアを閉め
気づかないふりたぶんそう
まだ答えは言わないで
君となぞなぞあはせ

君となぞなぞあはせ

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