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ラップのコツ【リリック編】

NOIZEです。
友達にラップをさせて遊んでます。
これは身内用のメモですが、ラップ上手くなりたい初心者の方は読んでも面白いかもしれないです。
今回はリリック編。

1.伝えたい事を韻を踏んで纏める

これはマジで誰でも出来るし、みんなすでにやってる。
これで満足してたらいけない。基本ではあるけどこれだけじゃ良いリリックにはならない。韻の踏み方とか説明されつくされてる。強いて言えば母音だけじゃなく子音も意識してみては?語尾一文字合わせるだけでも説得力は増すよね。あと語尾がずっと動詞で終わるのとかダサいから、韻の精度としては倒置法とか使いながら名詞が語尾にくるようにして韻踏みたいよね。それくらい。けど本当にこれしか意識してない人とか結構いるんじゃないかなって思う。次に行こう。

2.言葉選びと言い回し

そもそも選ぶ名詞とかに個性が出るわけだよね。
ゲーム、映画、漫画、小説、なんでも良いけど自分の好きなモノは大多数に伝わらなくても沢山入れ込んでしまって良いと思う。
音楽である以上、耳障りがよければスラスラ聞き流されてしまうものだし、「分かるやつには分かる」っていうくらいでかっこ良いはずなのでクソマイナーなネタはどんどん入れたい。

その上で名詞以外にも言い回し的なところも自分の趣味趣向が反映されてくる。例えば「愛してる」って言葉を「愛してる」って言わずにどう表現するかっていう。夏目漱石の「月が綺麗ですね」じゃないけど、頭に出てきた動詞や形容詞をそのまま口に出してしまうのはスマートじゃない。伝えたい内容はリリックの外側にあって、そこを察してもらうゲームだと認識した方が良い。もちろん直接的な表現をした方が良い場合もあるけど、僕の中の認識だと面白い内容の話は直接的に分かりやすく、くだらない話ほど遠回しに分かりにくく書くとイケてるリリックになると思うな。いわゆるパンチラインと言われる箇所って結構前者が多い気がする。完結で分かりやすくて共感を得られるフレーズ。そこにたどり着くまでの過程っていうのは後者の手法である程度ボカしてリスナーが色んな妄想を出来るスペースを作ってあげるべきだよね。言うて僕この辺り結構苦手なんですけど。全部パンチラインみたいなラップや全部文学的で何言ってるか分からないラップになりがちな人はこういうバランスを意識してみると良いかもしれない。すべて独学持論なのであしからず。

3.上手い事を言え

ラップはダジャレとか言われたりするけどマジでダジャレ言いまくるスポーツっしょって結構思う。上手くてカッコいいリリックだなぁって思うモノの大半って日常会話でもし使ったら普通にオモロー系だと思うんだよな。最近はお笑い芸人がバトルとかやってるけど面白いとカッコいいはほぼ同義だなって思う。

具体的にはまずなんでも例え話にしてみようって感じだよね。古より使われし「like a(ライカ)※まるで」とか使いながら言いたい事が何にそっくりなのか置き換えてみたいところ。そこで出てくる名詞がさらに意味を勝手に引き上げてくれたりするもの。まずは例え話から積極的に取り入れていこう。

前田裕二氏のメモの魔力という本の中に抽象化ゲームってのが出てくるんだけど

例え話が苦手な人は訓練になるかもしれない。
抽象的な単語と具体的な単語をテキトーに出してその共通点を見つけるってゲームなんだけど以下、コピペ。

例えば、人生は小籠包だと思わない?とAはBであるという題材をだします。Bから抽象的な要素を抜き出して、Aとの共通点を語ってもらいます。小籠包を抽象化し、「蒸す時間が必要」、「核心が内側にある」、「注意しないとやけどする」、これはまさに人生と思わないかな?とつなげていきます。これが抽象化ゲームです。

こんな診断メーカーまであったわ。
例え話ってつまりこういう事で、カッコよく言えばダブルミーニングとしてイケてるリリックのひとつになるわけだね。
あとはアナグラムとか回文とか、色んな言葉遊びを調べてみても良いかも。
何度も言うけどユーモアはかっこよさだから面白い歌詞を書こう。

4.まとめ(最後は価値観のプレゼン)

Jinmenusagiさんがこの動画でズバリ言っていて、ラップっていうのはこれまで説明したような技法を用いながら自分の価値観を発表する場なんだと思います。

"どの口が何言うかが肝心" by MACCHO

どんな人に聞いてほしいのか、自分がどういう人間なのか、その上でリスナーの心にどんな爪痕を残せるのか。一番必要なのって技術じゃないところにある。むしろバッチリ爪痕残せるならこんなテクニックなんて必ずしも必要なわけじゃないのかもしれない。

説明しておいて自分でも全然出来てない事あるから日々勉強ですね。
良いラップライフを。

ありがとうございました。

NOIZE



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