見出し画像

音楽グループが2週間ごとに新曲をリリースし続けるためにやってる事

こんにちは。私は"QUMO(クモ)"という9人組のラップグループを仕切っているNOIZE(ノイズ)といいます。
我々は結成して間もなくから現在までの約1年に渡って音楽配信サービスに隔週ペースで新曲の配信を行なっており、プレイリストにもちょこちょこ取り上げて頂いたおかげでトータル40万回再生くらいの成果が出ているくらいの規模で活動しています。再生数は決してまだまだ多いとは言えませんが、この頃は少し成果が出てきたかなという感じです。

QUMOの再生数の推移

同じような活動をされてるRAqさんというソロアーティストがいらっしゃいまして、隔週というリリースペースは完全に真似させてもらってます。笑
最近はRAqさんが書かれているラッパーである人生というニュースレターの記事にも沢山感銘を受けていまして、そろそろただの信者になりそうな勢いです。下記リンク参照。

そんなRAqさんと僕の決定的な違いはソロ活動であるかグループ活動であるかだと思っています。どちらにもその利点と欠点がある中で、タイトル通り、音楽グループが2週間ごとに新曲をリリースし続けるために僕がやってる事を記録がてら纏めてみようと思います。

音楽グループが2週間ごとに新曲をリリースし続けるために必要なモノ

  • Discordサーバー(進捗管理)

  • Dropbox(データ送付、管理)

  • LINEグループ(業務連絡)

  • 共通認識が生まれるまでの時間

Discordサーバーの使い方

一番最初に作ったのはDiscordのサーバーでした。
当初は音源メインで活動するヒップホップアーティストが集うオンラインサロンをDiscordで出来ないかという目的のテストメンバーとして、当時ラップをやらせて遊んでいた地元の友達(現在のQUMOのメンバー)を招待したのが始まりでした。しかしそれは次第にQUMOというグループの進捗管理アプリへと用途が変わっていきます。

QUMOのDiscordサーバー

もうめちゃくちゃ近々のDiscordサーバーの様子です。普通にまだ未公開の情報とか乗ってますが誰も気にならないと思うので載せちゃいます。笑
実際同じような使い方をしてる方も全然いるかなと思いますが、上記画像左側のカテゴリチャンネルを駆使する事で各企画ごとに製作を進める事が出来ます。よく1曲ごと作ってるのか同時進行で作ってるのかと聞かれる事がありますが、現在は10曲ほどの企画が同時に進んでいるような状態です。

カテゴリとチャンネルの構成

カテゴリ

  • 雑談

  • 曲提案

  • 企画(進行中)

  • 企画(入稿待ち)

  • 企画(公開待ち)

  • 企画(公開済み)

  • 企画(ストップ中)

大体想像はつくかと思いますが、雑談以外のカテゴリは主に製作中の楽曲用のチャンネルが纏められていて、それらは下記のような流れでカテゴリを下へ下へと降っていきます。

曲提案→企画(進行中)→企画(入稿待ち)→企画(入稿待ち)→企画(公開済み)

各楽曲のチャンネルは「曲提案」に叩き台として生まれ、製作が始まると「企画(進行中)」に進み、楽曲が完成すると「企画(入稿待ち)」に渡り、ジャケットやビデオ、紹介文などの作成と配信代行サービスへの入稿を終えるとやっと「企画(公開待ち)」へと下っていき、最終的に無事公開が完了すると「企画(公開済み)」という過去ログ倉庫的なカテゴリに格納されていく感じですね。「企画(ストップ中)」には悲しくも進行が止まってしまったり、ボツってしまった企画達が眠っています…。たまにここから復活する企画もあったりします。

誰もが使い慣れてるLINEでやり取りが出来れば良いのですが、LINEにはカテゴリやチャンネルのような機能がないため、ひとつの窓でやり取りをしなくてはならないので、話が脱線する度に軌道修正を行わないとならないので効率的とは言えません。以前組んでいたバンドではLINEグループを複数作って同じような事をしてましたが、友達とのLINEも混同しているので、一度下っていったグループは活用されづらくなり、結局は破綻していきました。

チャンネル

各キャンネル名

「企画(進行中)」以降のチャンネルで、ある程度形になってきた企画は上記のような表記に変わっていきます。「入稿日(日付)-曲名-公開日(日付)」となっていてひと目で入稿と公開の予定が分かるようになるので、全員でレコーディングや各雑務のスケジュール感を掴んで動いていけるようになります。これは最初ジャケットやビデオを作ってくれる担当者のために始めたのですが、結果的に楽曲参加者の納期への意識付けにもなって大変良い効果をもたらしました。

以上がDiscordの活用方法で、隔週リリースに必要な要素の9割型はここに詰まっています。Dropboxは説明するまでもなくデータのやり取り用で、LINEグループは割と最近出来たのですが、スケジュール調整や早期レスポンスが必要な場面で使っています。おそらく最初からLINEグループも一緒に作っていたらDiscordの活用をここまで促すことが難しかったのではと思っているので、ある程度Discordの下地が出来た今だからこそLINEグループも便利なツールのひとつとなっています。

共通認識が生まれるまでの時間

最後に"金持ちになるために必要な3つのもの"みたいな動画が終盤に出してくる「諦めない根性」に近い感じになってしまうのが大変心苦しいですが、上記のシステムが上手いこと回り始めるにはある程度の時間が必要でした。

メンバーにとってはDiscordというアプリも未知だったはずだし、ここまで仕事っぽい管理をする必要性もよく分からなかったと思うし、戸惑う場面も多々あったかと思います。

それでもなんとか使ってもらえるように率先した発言や提案を繰り返しつつ、成果として再生数に反映されて少しばかりのお金になったり、ライブ活動を通じて結束力を高めたり、普通にダラダラ遊んだりした事もあり、ここ最近になってみんなで2週間ごとに新曲をリリースし続けよう!という共通認識が生まれてきたように思います。

もしこれを読んでいる音楽グループのリーダーの方がいれば、上質なシステムも大事かもしれませんが、じっくり時間をかけてみんなの理解を勝ち取るその日が来るまで粘り強くメンバーを信頼して運営していってほしいです。仲間と一丸となって音楽活動が出来たら絶対に楽しいですよね。

私もまだまだ未熟ですし、この先どうなるか分からないですが、今後も試行錯誤していつか来る終わりまで楽しく走り続けようと思っております。AIに色々と脅かされる今日ですが、皆さん一緒に頑張りましょう。
大した内容にもならない駄文となりましたが、ありがとうございました。

NOIZE

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?