その道に入らんと思ふ心こそ
我が身ながらの師匠なりけれ
利休百首
何事も、その道に入り、習おうとする気持ちがあれば、すでにその人自身の心の中に立派な師匠がいる。
利休百首の最初にふさわしい歌ですね。
これまで茶の湯のいろんな場面で一番引用されている歌のひとつだと思います。
一緒に稽古をしている中学生が、この心をもって茶の湯を習っています。もっと知りたい、もっと知りたい。おとなしい彼女がこう口にすることはないのだけど、彼女の姿勢からもう、彼女だけの立派な師匠が心の中にいることを側から感じています。