『承認(アクノレッジ)が人を動かす』を読んで

はじめに

先日、『静かに退職する若者たち』を読み、一言に1on1が嫌いな若者と言っても細かく分類できることを学んだ。接し方のヒントになる情報がないかと思い、この本を読んで学んだこと記載する。

アクノレッジメントとは

アクノレッジメント(acknowledgement)は、承認・容認などという意味があり、声をかけると言った何気ないやり取りを含め、「私はあなたの存在を認めている」ということを伝える行為や言葉を指す。

人間は、昔から協力関係を築くことで生き延びてきたため、「生き残れるか」の不安を払拭してきており、だからこそそれを与えてくれる人に強い信頼感を抱く傾向がある。

任せることが持つ力

「任せる」という行為と「押し付ける」という行為の違いは、最終的な責任をもちつつ、裁量の範囲の仕事を振るという点であることに注意が必要である。

相手が自発的に前進できる範囲を見極めた内容を任せることで、
行動に対して「意味づけ」「責任感」などをうけより、目的地へ達成するための「エネルギー」となる。しかし、任せるだけでは、不足しており、継続的な「エネルギー」の供給のためには、「褒める」や「叱る」という行為も非常に大切となる。また、時には、「謝る」ということも必要となる。

コーチング方法

もちろん、人によって考え方が違うため、今回は4タイプに分類する。
※実際はもっと細かく分けることができる

①コントローラー

目標達成に貪欲である。決断力があり、自分のスピード感に他人も合わせようとしてしまう。指示を受けることはあまり好まないが、人に頼りにされると断れない側面もある。あまり弱みを見せない。

→コントロールされたくないため、お世辞に対する警戒心が強め。
その人自信ではなく、その人がリーダーをやっているチームを褒めるなどが良い。
本人自信を褒めるタイミングは、目標達成をした瞬間などに単純な褒め言葉と事実を述べると良い。

②プロモーター

自分のアイディアを大切にし、仕切ることなども得意。好奇心も強い。
ゼロイチが得意だが、計画性はあまりない。

→とにかく褒めまくることが良い。周囲からの関心がエネルギー源となる。
否定的なことをバネにできるタイプではないため、注意の仕方には気をつける必要がある。

③サポーター

協力関係を大事にするが、感情を表に出さない。自分からの要求を控えるが、認めてもらいたい気持ちも強い。

→認めてもらうことが重要ではあるが、認めてほしいという気持ちは、②のプロモーターのように表に出さないため、努力を軽く扱わないようにするべきである。
特に現代の若者に多く、突然辞表を持ってくるタイプである。
細かい「アクノレッジ」が必要である。

④アナライザー

情報分析が得意で、計画性がある。客観的に考えることができ、完璧主義。

→褒める際には、具体的に何が良かったのか、などを具体的に示すことで、さらに良い結果に結びつける。結論を急ぐのではなく、1on1などで、じっくり話したいと感じている。

時代とともに変化するハラスメント

現代は、ハラスメント問題が多発している。そのため、本来なら必要な悪のレッジメントとなるものが、避けてしまう傾向がある。

そのためのポイントとして必要なのが、仕事と結びつけることや本人がパフォーマンスを高めるために意識していることなどに結び付けることである。

アクノレッジは、難しくはないが容易いものでもない。これが対人なため、一問一答がないことが多い。より深く考え行動していく必要がある。

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