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映画『フリクリプログレ』を観てきた

上映が今日からだったので。以下レビュー未満の感想。


のつもりだったけどまだ公開後間もないし、結構気に入って劇場先行販売のBlu-rayも買ってきたのでもう少し見返してから詳しく書きたい。ひとまず今思っていることだけ書く。


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僕が今月初めてOVA版を見た程度のフリクリファンというのはオルタナの方でも書いたが、そんな僕でも「どっちの方がフリクリの新作らしいと思う?」という問いには間違いなくプログレの方だと答えるくらいには、プログレは“らしさ”が溢れていた。オリジナルへのリスペクトといった方がいいかもしれない。例えるなら『トップをねらえ!』に対する『トップをねらえ2!』のように、手放しで褒めるまではいかなくとも過去の名作の続編や新作として名を連ねるに値するもの。(トップ2に関しては最後の『オカエリナサイ』が良すぎてそこまでのモヤモヤがどうでもよくなったというのもあるが。)もともとこちらがフリクリ2だったというのにも合点がいく。

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しかしそのせいで余計に、ラハルとジンユのキャストがオリジナルのハル子役である新谷真弓でないことの理由がわからなくなる。ハル子が2人に分裂してラハルとジンユになったということだが、見た目も性格も明らかに異なるジンユの方はともかくラハルの方は元のハル子とほぼ同じ人格だったので、声が異なる違和感が余計大きくなる。いっそラハルの方ももっと乖離した性格だったらこの違和感もなかったのかもしれないが…。ラハル役の林原めぐみの演技は新谷真弓のハル子と近くなるように演じているような印象を受け、まるで代役のようだった。パンフレットにこのキャスティングについての情報が載っていないか一通り読んだが、目ぼしいものはなくモヤモヤが残る。いつか真相を明かしてほしい。

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それでもストーリーラインや実験的な演出など、フリクリ2として楽しめる作品だった。本来の順序とは異なるが、少々肩透かしだったオルタナの後にプログレを公開したのはこういうわけだったのかもしれない。

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