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Winnyって知ってるかい? いやいやそんな簡単な問題じゃないゾ。

映画『Winny』を観た。
いい映画じゃないかい。
ってはなっからの上から目線でゴメンよ。

*以下ネタバレがあります。

実際はシアターセブン

Winnyにお世話になったことはないが、当時世間を席巻していたことはよく知っていた。2ちゃんも知っていた。ただ事件のことはあまりよく知らなかった。京都府警の汚職も知らなかった。ニュースは見たのかもしれないが、記憶から綺麗に取り除かれてしまっている。それほど似たような案件は多いのだろう。
アカンやん。

ただ映画のテーマはそんな世間の話題となった表面的なことを描いているのではなく、実話となった主人公の裁判で最後まで戦った意思を伝えようとする、そしてその主人公の人柄そのものを伝えようとするもの、と自分は受け取った。
それは何故かというと、自分が体でこの映画を感じたのは、映画ラストで勝訴後の本人がインタビューに受け答えが出る映像がそのまま映画で使われている場面がこの映画で一番感動したシーンだからかもしれない。
プログラマーが自由にもの作りができない世の中になってしまわないように純粋にそのために勝ち取る。自分が引けば、多くのプログラマーが今後モノ作りにおいて不利益を被るだろう、不自由な世の中になってしまうだろう、と。
残念なことだが、同様なことを今現在でも伝説のプログラマー中島聡さんが米国籍をとり、米国から警鐘を鳴らし続けている。

日本は悪い奴が幅を利かせ、利益を得る社会になってしまっている。残念なことだ。

映画の話に戻そう。
この映画が何気にいい映画たるかやは、役者さんの演技にもよる。
主演さんを取り囲む周りの人達もぬかりない。
主演さんは、醜聞があってからか演技に集中できているのだろうか。(失礼!)主人公の挙動のONOFFは如何にもありがちで役者さんの顔は全く見えなかった。最後に本人が出てきたが、違和感が全くなかった。
ちなみに自分は最後の最後にご本人が出て話をしたところで涙が出てきた。
人柄がそのまま出ていて人身御供にされたのがよくわかる。
多くの人が、色んな意味でこの映画を見た方がいい。

試しに「バード」(GPTに似たやつ)でこの映画の要約を聞いたところ「この映画は、Winny事件を通して、インターネットの可能性と危険性、そして、法の在り方を問う作品です。」と来た。
ああ、そう?
「法の在り方」は辛うじて賛同できるが、ただしバードさんが言っているのは、Winnyの存在や制作に対する法の在り方ならかなり「?」と思わざるを得ない。
「バード」を誤解ないように言うと、「バード」は意見を集約しまとめ客観的に述べているだけで、「彼」の意見ではない。

いい映画をありがとう。
シアターセブン。
第七劇場。

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