世界のtsunami
introduction
伝わらない投稿が多いんですよね、黙牛とかの脳みそに障害のある人の文章って。なんと言うか、これ訓練しても結局どうにもならんなあ、っていう結論に最近辿り着いています。この諦観にくるまで六十年を費やしていたのか、と自分ながら呆れたり面白かったり…
さて、毎度の長い前置きはこれで仕舞いにして、投稿内容の上手く言えてない部分についてお話ししてみましょう。上手く伝えられるといいなぁ。。
ノルド・ストリーム・パイプライン
日本の皆さんもさすがにもうご存知のことと思いますが、EU諸国は露ウ戦争で石油・ガス不足に悩まされています。なんでかっていえば、彼らはトランプさんの「ロシアに依存しすぎるのは危険。同盟国であるアメリカから燃料を買うべきだ」という助言を冷笑してましたが、その諫言が憂慮していた通りの現実が起こったからです。
ロシアからヨーロッパに石油/ガスを送るノルドストリームI 及びIIパイプラインからの供給を、実質止められてしまった。まぁアメリカにおもねるのを止めて経済制裁などを解けば、おそらく即刻ロシアの良質で廉価な燃料が供給されることでしょう。けれど、それは現実的に(いまのところは)できない。
結果、ドイツやフランスはもうすぐやってくる「厳しい寒さの冬」に国民を温められない、、凍死させてしまうかも知れないぐらいの逼迫した燃料不足に陥ってしまってるワケなんですよね。
蛇足ですけど、トランプさんが登場してはっきりしたことって、先進国の政治エリート達は「ガチのボンクラだったんだなあ」ってことです。
ほとんどの連中が「自国のやりくり」できないんだ、って。自国の将来とか見据えてないんだな、って。よく言われる「政治家は売国するほど懐が肥える」って本当なんですね、きっと。
話を戻しますね。
一番の燃料搬路であったノルドストリームが使えない。ロシアからの燃料を買うことができない。でも燃料はむっちゃ必要。別の方法は?ってことになるワケですよね。
BTCパイプライン
いくら黙牛が「無能」って言い募っても、さすがエリートの面目躍如ってことで、フォン・デア・ライエン欧州委員長がオルタナティブとして、アゼルバイジャンの油田から油を確保する「覚書を締結」します。いやあぁ、お見事です。
このアゼルバイジャンの油田、「バクー油田」って言います。この油田、一説には石油の埋蔵量は「サウジを凌ぐ」と言われてるぐらいなんですよ。メッチャ有望株です。で、この有望な油田とヨーロッパをつなぐパイプラインが、いわゆるBTCパイプラインです。EUの燃料を搬送するためにEUが金を出してこさえたエネルギー搬送インフラなんです。
で、フォン・デア・ライエンさんが「覚書を締結」し、お手柄ですねえと皆んなでシャンパン・タワーやって浮かれ始めた瞬間、アゼルとアルメニアが衝突します。
一旦まとめると、
ロシアからの供給は絶望
↓
別の供給元としてバクー油田がある!
↓
アゼルバイジャンとアルメニアが衝突
ということです。
今回火の手が上がったカラバフという地域はBTCパイプラインからは遠い場所ではありますが、常日頃小競り合いしているこの両国なんですが、アルメニアの武装勢力は毎度アゼルバイジャン側のパイプラインを攻撃するんですよね。アゼル経済の70%ぐらいがこの油田が生み出してるんで、そこを攻撃すれば少なくともアゼル側はめっちゃ嫌がるワケですから。なので、今回も十中八九やるでしょう。きっといつもよりも派手にやるかも知れませんね。
ついでに言っておくと、今回両国の衝突で異例中の異例なことがありまして、それは、アルメニアの領土内での軍事衝突だったという点なんですね。いつもはアゼルの領土内で起きるんだそうです。
集団安全保障条約機構
長くなっちゃうんで頑張って端折ります。両国ともロシアが仲介国になって編成された「集団安全保障条約機構(CSTO)」参加国ではあるんですが、実質この機構は「親ロシア派の三国」と「親米派の三国」と真っ二つに分裂していてファンクションしてません。
アルメニアは「親ロシア派」
アゼルバイジャンは「親米派」
ニュース記事には書いてないみたいですけど、こんな事情があります。time after time連綿と続く「代理戦争」構図ですね。もちろん各国が「オヤブン国」から直接コントロールされてるワケではないとは思います。
①ロシアはヨーロッパにエネルギー供給をしない
↓
EU諸国冬越せない
↓
需要高まりガス/石油価格暴騰
↓
石油/ガス産出国「ウハウハ💰」
②親露派のアルメニアが親米のバクー油田攻撃の可能性
↓
新米派のアゼルバイジャンだがEUに石油送れない
↓
EU諸国ますます冬が越せない感じに🥶
↓
需要高まりガス/石油価格ますます暴騰
↓
石油/ガス産出国「ウハウハ💰」
パワー・オブ・シベリア・パイプラインと露中関係
ただ、今までロシアにとって「良いお取引先」だったEU諸国に売らない分がダブついちゃうじゃないですか。なので、パワー・オブ・シベリア2・パイプラインで「中華さんにガンガン買うてもらいまひょ」と。つまり、「世界の工場」は今後も健在「ますます物作ったるでえ」だし、ロシアは「工場動かすのんに電気入りますやろ?どんどんウチで取れた油やガス燃やしたってください」と。「お互いウハウハ儲けまひょ」と。この状態がまだまだ続くっていう自信に満ちた話なんですよ、Twitterの記事は。
もちろん、対露経済制裁に加担していない世界の過半数以上の国々は燃料をロシアやその関係国から安く、そして好きなだけ購入することができるでしょう。
日本も「オモテ番/ウラ番(オモテの番長とウラの番長による)外交」を安倍さん亡きあとも上手いこと継続させているようで、表向きアメリカにおもねってロシアとの国交を断絶するかのようなポーズは取りましたが、しれっと「サハリン2」の継続してるんですよね。これによって、ヨーロッパやアメリカほど酷いインフレにならずに済むかも知れません。
卑怯なヤツほど肥えてゆく
こうして見てみると、クッソほど綺麗事でしかない「クリーンエネルギー政策推進」をしていたEU、とりわけ先進ヨーロッパだけがワリを喰う感じですね。
「いや待て、アメリカだってかなり痛手を食らってるじゃないか」ってなりますよね?まぁ蓋を開けて見なければわかりませんが、11月の中間選挙の結果、あるいは、2024年の大統領選挙の結果によっては、2021年1月にバイデンが就任日に大統領令で禁止した「キーストンXLパイプライン」の再開及び「国内でのガス掘削」が解禁ということになる可能性がありまして、てか高確率でそうなるでしょう。要するに民主党が大敗し、MAGA共和党から大統領が出れば、国内エネルギー制作は間違いなくreopenになる。
アメリカはバイデン爺さんが大統領になるまでは、有数のエネルギー産出国だったので、ただ「元に戻る」だけで「エネルギー外交」ができる国になる。
アメリカ(米民主党)がクリーンエネルギー推進国の振りをしたことで、まんまと騙された先進ヨーロッパが、自らを兵糧攻めにした挙句に潰れる、というプロットが成り立ちそうじゃないですか。
ただね、じゃあなんのために先進ヨーロッパ、、とりわけ「ドイツ」あたりを潰すんだ?って訊かれると、正直明確な答えは持ってないんです。ただただ、今ある素材をつなぎ合わせて筋読みしたら、「ドイツ独り負け」が見えただけなんですよ。
まぁ、今回のロシアの軍事行動で明らかに世界の枠組みや秩序が変わると思うんですよね。そこに寄りかかって、当てずっぽうを言うとすれば、アメリカ一国で担ってきた「覇権」をもう少し小さな地政学的なエリアに分割してやっていく方向に進めようと考えてるgroup of peopleがいるのかも知れないなあ、と。
あぁ、はいはい、インボーロン、インボーロン(棒)
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