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移住4年目。島はこのままでいいのか?「THINKING OF KIKAI」を始めた理由。

鹿児島の離島、喜界島に移住して4年目。
縁もゆかりも無いこの島に来て感じる日々を紹介させて頂いています。
今回は5月から始めた、島のことを本気で考え、語り合う時間
「THINKING OF KIKAI ー喜界島について考え、語ろう。」を
始めたお話をさせて頂きます。


喜界島の抱える問題。

今、日本中たくさんの自治体が抱えてる問題といえば、人口減少問題。

「人口戦略会議」が「消滅可能性自治体」を発表した記事を見つけて、
鹿児島43市町村のうち、15市町村は消滅可能性自治体であり、喜界町もその中に入っているのを知りました。
10年前にも同様の分析があり、脱却した自治体もあるということも知って、10年間喜界町は何をしていたんだろう・・・という疑問が生まれました。

この先も島で暮らしたいのに、暮らしていけるのかなという不安を感じている。と素直にインスタグラムに投稿したら、DMやコメントでみんな同じように島への思いがあることを改めて感じました。
移住者の私が感じる部分と、島出身の方たちが感じる部分はもちろん違っていて、それをたくさんの人と話したり、思いを聞いたりする場があったらな〜と軽い気持ちで考え始めました。
もし1人も来なかったら、それはそれでいいから、やってみよう!
そんな気持ちで島について考えたり、話す2時間の場を作ってみました。

インスタグラムでの告知。

日曜日の午後の2時間。
飲み物持参で集まった1回目の会。
結果的に20人以上の方に集まってもらえました。
移住者、島出身者、様々な年代、様々な職業、子ども連れの方もいました。
初めてお会いする方もいました。
想像以上の方に集まってもらえて、始まる前から感動している私でした。

Instagramでの告知画像


島の抱えている問題グループワーク

まずはなぜこの会をやろうと思ったのかをお話。
皆さん新聞やネットニュースを見ていたのでしょう、消滅可能性自治体の話をすると、深く頷いて下さっていました。

そのあとは4つのグループにわかれてのグループワークの時間。
まずは自己紹介をして和やかな空気に。付箋とペンを配って皆さんに2つのお題を問いかけました。
①島の抱えている問題
②個人的に島で感じる問題
2つのお題を5分ずつ、思いつく限り付箋に書き出してもらいました。
多い方だと10個以上!!
書き出した付箋を下に模造紙を使って問題をグループ分けしてもらいました。各チーム、わいわいと話ながら進む時間。20分ほどの時間の中でチーム色豊かなものが出来上がりました。
4つのチーム、それぞれ代表の方に前に出てきてもらい、どんな内容だったか、どんな話が出たのかを発表してもらいました。

グループワーク
グループワーク


Aチーム・・・子どもの教育、遊び場がない。ゴミのポイ捨てが多い。子どもの時からの教育が必要なのでは?物価高。→「意識」の低さが繋がっていくことが多い。そこを変えていくのが大事なのでは?

Bチーム・・・物を維持することが島の環境的に難しい。人口問題→どこまで増やせばいいのか。ただ増やせばいいわけではない。

Cチーム・・・人口問題、子育て支援。これからの島の方向性が見えない。

Dチーム・・・人、物、環境を大事にするのが大切。意識、多くの人が関わろうとする気持ちが大切。

などなど、似たようなものになるのですが、微妙に違う目線が入るのが面白い!!各チームが発表すると、「おお!!」と盛り上がったり、拍手がでたり、共感の反応がとてもいい雰囲気。
休憩タイムには各チームの模造紙を見てまわり、感想を言い合う姿もありました。
島出身の方は移住者の方の見ているものや、困っていることが自分が思ったこともないものだと、とても驚いていました。
この目線の違いを知るということだけでも、とても意味のあることだなと思いました。

後半はみんなで討論会。

後半はみんなで丸になってお話。特にこれを話しましょう!!ということはなく、自然と出た議題についてお話しました。
Uターンで帰ってきた方から「なんで帰ってこようと思ったの?」という話に。
・都会は人が多くて苦手だった。のんびりした空気の中で暮らしたいと思った。
・東京にいたけどお金がかかる。家業を手伝えと言われて戻り、しばらくしたら東京に戻ろうと思ったけど、コロナ禍になって出れなくなり、そのうち子どもが生まれ、子育ては島がいいなと思うようになった。
・自分たちで何か面白いことを島でしたいと思った。
それぞれ東京などで感じていた島への思いを話してくれました。

奄美群島の他の島の中で、高校生の90%以上が地元に(島に)戻ってきたいと思っている島があるという話題に。
喜界島の現役子育て世代からは
「島の子どもたちには熱がなく、意識は低いのかも。
今の島だったら帰ってきてほしいとは思えないかも。(苦労させてしまう。)」
「Iターンは帰る場所がある。だからUターンを増やしたらよいとは思うけど・・・。」

帰ってきても仕事がない。企業側も給料を上げたくても上げるには価格を上げなくてはならない。そうすると島の人からは高いと言われてしまう。
島の人は消費税3%の感覚が強い。

賃金が上がるには島の中で潤う仕組みを作っていかなくてはいけないのでは?
安いものを買おうとするとネットになってしまう。そうすると島にお金が落ちない。お金をただまくだけだと何に使われてしまうかわからないので、島でしか使えない仕組みはどうか?

このような話にどんどん広がっていきました。

誰に言っていけば変わっていくのだろうか?
物事を変えていくにはどう動いていけばいいのか?

そのヒントを出し合うこともできました。

最後に
「声を上げていくことの大事さ、そして他人事でなく自分事で動くこと。
発言、言葉の責任を持つことが大事だよ。」と今回参加して下さった中で一番の先輩からの言葉を受けて、ハッとしました。
この会を通じての自分の発言には責任がついてくるということを改めて思う瞬間でした。

会を終えて。

終わってから、様々な感想をもらったのですが、前向きな感想が多く、
「何かができそう、変わりそうな気がする!!」
「参加するの緊張したけど、行ってよかった。」とのお話に、これは続けていきたいと思う気持ちが膨らみました。

まだまだ始まったばかりだし、進行や内容はグダグダなこともたくさんあるけど、同じように島を思う仲間が増えていくこと、何かを変える道を探すことを目指していこうと思っています。


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