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神経発達症(発達障害)息子の母になる〜母達の病気⑨

◯義母、逝く◯

義母からはメッセージが来ていました。
 
会の女性部や、会の友達から脱会した件について連絡があったこと

自分の病気のために脱会を考え直して欲しいことが書かれていましたが、

夫はもちろん無視です。

余命宣告されたのに、
バタバタ過多ではあるけれど
主人そっくりの息子にも会えず、
自分が一番大切にしている(よくわからん)宗教を息子が脱会し

こんな悲惨なことってないと思います。
夫に考え直すように言っても全く聞き入れてくれないので

昔お世話になったリゾートバイト先の沖縄のお母さんに相談すると、私の母と義母のために
体に良い沖縄の飲み物や食べ物がたくさん送られてきました。

多分この贈り物をきっかけに仲直りできないかと考えたのだと思います。


主人は何を言っても
義家族を頑なに拒否するので
私が電話をして、贈り物を届けたいことをお話しすることにした。

そしてあわよくば、どうにか仲直りさせたい。

数コール後に電話に出た義母は
発熱して自宅で寝ていました。


最初に、熱が出ている時にごめんなさいとお詫びをしてから

夫の態度について謝った。

「あぁ、なんか言ってたね」
ふてくされてる感たっぷりの義母。

最初からアクセル全開で攻撃してきたのは義母だったはずなのに、
義母は(義父も)
夫が悪い!もう知らない!状態になっていて
家族中みんなそっくりだな、と思いました。

息子も一回嫌なことがあると、
(例えば、いつも食べているカレーにキライ野菜が入っていた…など。)
二度目はない、同じ轍は踏まない。
というところがあって現在進行形で困っているのですが、

夫側の遺伝かもしれませんね。
彼らは落とし所を見つけたり、妥協したり、仕方がないなと諦めたりする気持ちがないのでした。
白か黒しかない、まさに神経発達症の思考です。

しかし
へそを曲げあって嫌いあって終わっても
誰にとってもいいことはないので

自分はちょっとだけ嘘をつくことにしました。


縁切る騒動の電話の時

夫が本当に話したかったことは
「沖縄の恩人からお土産をいただいて、
体に良さそうなドリンク類が
たくさん入っていたから
それを義母に差し入れに行きたいけど
今は在宅しているのか」
という話をしたかった
のだが、

義母の口撃から喧嘩に発展し
そんな話にならず終わってしまったこと

口でどう言っても本当は義母を心配しているくせにヘソを曲げたままでいるのだと説明すると


義母は、
「え……?
そうだったの?
あー……そうだったんだ、
私なんか悪いことしたね。」

と、嬉しそうな、悲しそうな
反省したような…しょんぼりとした声色に変わり、いつもの意地悪っ気が消えました。

まぁ、ほとんど嘘なんですけど…
仲違いしたまま終わらせたくありません。


義母
「この話聞いて安心した!
よかったぁ。
元気出た!←
復活が光の速さ
じいちゃん(義父)怒ってて、
あいつとは縁切った!って、
もうかまうな!って
言ってたの

やはりDNAを感じます。
義父も夫も発言がそっくり。


ただし義父は激昂すると怪我をするような
本気の暴力に転じる特性があるので、
息子よりも厄介なのです。


義父に対しては
「夫は息子のバタバタと仕事があって
疲労困憊で口が悪くなってるだけだから
暴言を吐いても
受け流して気にしないでほしいことと、
責められさえしなければ
逆上しないので、
できるだけ穏便に話しをしてください、
わたしも毎度難癖つけられてますけど
あら、そうかい!と
聞き流していいから!」
と伝えてほしいとお願いした。


義母は明るい声になり
最後に嬉しそうに

「わたし、反省した。
もっと心に余裕をもって接さないとダメだね。

◯(夫)に言っといて、
もう(イヤミ)言わないよって」

と言いました。
本当に、本当に
とても嬉しそうな優しい声でした。


これが私が聞いた義母の最後の言葉で
最後の声になりました。


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