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音楽学校の限界

私は2年ほど 
都内にある音楽学校の楽器演奏科に通っていました。

その中で音楽学校について感じたことを記しておきたいと
思います。

現在似たような道を希望している方の一助になれば幸いです。

まず音楽学校に行ったからといって
プロのミュージシャンになれない。

今現在も演奏でのプロミュージシャンへの道は
かなり狭き門であり、具体的に資格を取るわけでもなく
募集を大々的にしてる会社もなく
なるための道筋が千差万別で
結局プロミュージシャンになるためには
どうしたら近道なのかまったく不明です

プロスポーツのように知名度がぐっと上がり
プロの方からスカウトが来るような
それこそ甲子園の様な場で活躍すれば
ドラフト制度により指名される可能性もありますが、
そのような制度自体があるわけでもありません。
プロの演奏家を志望する方は、
自分のコミュニケーション力で
プロの演奏家にどうすれば良いのか聞いたり
しているかと思います。
そしてその聞かれたプロミュージシャンも
自身の経験に基づいた情報を提示しているのが事実です。
なれるための方法論は存在しません。
その人がどういう経緯でなったのかを確認できるだけです。

そして音楽学校でやる内容も
プロの現場での初歩的な技能でしかありません。
私は学校で音楽理論や聴音や
アンサンブルの授業
個人レッスン
など学校でやるものをある程度こなしていれば
良いのかと思ってた時期もありますが、
こなしても初歩を押さえた程度でした。

今現在の音楽学校の状況はわかりませんが、
全くの初学者も入学するわけで、
私が通ってたのは20年前ですが、
今の音楽学校は昔とはレベルが違うようにも思えません。
なぜなら 初学者も入学してくるので、
カリキュラム自体を実践向きにすればするほど、
難易度が上がり
入学希望者は少なくなります。
音楽学校も商売です。
生徒が集まらなければ経営できません。
なので今現在もカリキュラム自体が各段に変わったとは
考えづらいです。

音楽学校は生徒を集めるために
有名な講師 それこそ音源を出して売れている
ミュージシャンを講師に呼び
かなり楽しそうな空間を演出して宣伝しています。
通った生徒の多くが、音楽に対して
豊富な知識と技術を習得し、
卒業後にどんな活躍をしようかと
心を躍らせているイメージを抱きそうですが、

実際は違います。
半数以上ついていけなくて
学校に来なくなります。
そして無事に卒業した人間の
1%にも満たない人間がやっと
プロの演奏の世界で
仕事をしているというのが
現状です。

しかし プロの演奏家になるために
音楽学校に行く意味はまったくないかというと
それも違うと思います。
私は音楽学校に入り、結局一般の会社に就職していますが、
音楽学校で出会った人から、単発ではありますが仕事を
もらった経験があります。
音楽を志す仲間と横の人間関係の構築
講師からのプロの現場での話や交流は
単独の音楽活動で得られ難いものだと感じています。

結果的に言えば
音楽学校に入ったら学校のカリキュラム自体をこなしつつ
講師や仲間とのコミュニケーションや音楽的な初体験
ができるように活動した方が良い。
ここでは学校の授業より音楽的体験です。
場合によっては学校を休んででも、
その価値があると思えたら、
違う行動をするべきだと思います。
学校に入りながら学校の勉強をトップに置かない
他の人間との交流に重きを置く。
それまでの学校の過ごし方の根底を覆す所業ですが、
今ではこれが正解だったと感じています。

皆様のさらなるご活躍をお祈り申し上げます。



















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