最悪な日に悲しい気持ちを消してくれるのは、ちょっと強気でわがままな私

チョコを食べすぎて、目立つところにニキビができた。
大好きな先輩が、もうすぐ会社をやめると知った。
私には冷たい上司が、同期の子とは親しげに話してるのを見た。
今の仕事が心底嫌になった。
しまいには、仕事終わりに息抜きで買ったガチャガチャで、欲しいやつ以外全種類出た。

最悪だ。

嫌なことというのは重なるものだし、別に涙は出ないけど。
電車に揺られるのが辛い。胸の中がもやもやドロドロする。

もちろん広い世界の中には、きっと私より辛い人はいるだろう。
だけどそんなこと、死ぬほど関係ない。
私が今私の基準で、すごく傷ついてることは否定できない。

こういう気持ちの時、あなたはどんな言葉が欲しくなる？

「そういうこともあるよ」
「きっとこれから良いことがあるよ」
「飾らない毎日を愛して」
「今ある幸せにちゃんと気づいて」

そんな感動的な言葉、悪いけど私は全く響かない。
感動しないから、ちっとも感動的じゃない。
むしろオエーッて感じ。

正直、
「くそが！！！」
「いい加減にしろ！！」
「舐めながって！！」
とバカみたいに叫ぶほうが、ずっと元気になれる。

だって優しい言葉は、心がやわらかい時にしか入ってこないから。
心が悲しさとか悔しさでキュッと固くなってる時は、鋭いくらいの言葉が心地いい。

もちろんそれを他人に投げちゃだめだけど、一人心のなかで叫ぶ分には全く問題ない。

特に私がお気に入りなのは、『仁義なき戦い』のセリフを言うこと。

好きなセリフは、辛い時に声に出して言えるようにノートにまとめてメモしてある。
一部ここで見せちゃおう。

心が負けそうな時に一番効くから、組長に啖呵を切っちゃうタイプのヤクザが好きだ。
セリフをなぞって声を出すと、本当に嘘じゃなく、スーッともやもやが晴れていく。

言えない言葉・言いたくて苦しい言葉を飲み込んで、「いい人」で居続けるのは、誰にとっても難しい。

そんなことしたら、むしろ一番まずいタイミングで抑え込んでいたものが吹き出してしまいそう。

だから、言いたいことを取り留めもなく吐いて、自分を開放する時間が必要なんだ。
そしたらまた明日から優しい私でいられる。
電車の中でちゃんと立てる。

他人への思いやりなんて脆いもので、自分の気分次第ですぐに引き潮になる。

だから私は、自分の気分が晴れるものを沢山知っていたい。
「思いやりなんてクソ食らえ」そんな強気でわがままな私が、結局いつも私の思いやりを取り戻させてくれる。

死ぬまでにあと何日、最悪な日があるだろう。
それは分からないけど、その時に自分を助ける方法を知っていればこわくない。
ヤクザのセリフを言うのもその一つ。
おう、かかってこいや憂鬱。