ソフトウェア開発をServiceとしてDesignする
Queueでは、以下のミッションを据え、クライアント企業の課題を解決するための、高度な機械学習・画像認識を用いたソフトウェアの研究開発を提供しています。
ミッション:「Experiment on your ideas.」
”熱意あるイノベーター達のアイデアを、使われ続けるカタチにするためのクリエイティブで冒険的な実験工房の実現”
実験工房とは、ソフトウェアソリューションの設計・開発に加え
・Startupに付随する不確実性に対応できるチームづくり
・ビジョン及びコンセプトの設計
・サービス設計及び開発
・機械学習・画像認識の領域でのR&D
といったプロジェクト進行に必要な機能を備えたコラボレーションの場と定義しています。
今回の記事では、実験工房の序盤に訪れるビジネスをデザインするパートにおいて重要視しているポイントをいくつか紹介させていただきます。
①共創
クライアント企業のイノベーターの方々とのプロダクト開発を成功させるために重要なことは、強みや立場が異なるそれぞれが持つリソースを持ち寄り、創造力を発揮し、圧倒的な熱量を持つことです。
Queueでは、このような”共創”を実現するために、チームビルドとStartupリサーチをワークフローに組み込んでいます。
【チームビルド】
大企業とStartupでは、一方の常識がもう一方では非常識であることが多く存在します。それぞれの優劣ではなく違いに着目し、Team Concept Board と呼んでいるワークショップを通じて以下の項目の目線のすり合わせを行います。
・プロジェクトメンバー理解(強み・役割)
・コミュニケーションスタイル
・ステークホルダー理解
・意思決定方法
・プロジェクト成功の定義
【Startupリサーチ】
世の中のStartupは、取り組む課題や産み出す解決策に対して独自の視点やアイデアを盛り込むことで、予測困難な時代においてイノベーションを創発し続けています。
Queueでは、独自に集計したStartupのリサーチ情報をカスタマイズしレポートとして提供します。それにより、これからStartupとしてコラボレーションをしていくメンバー全員が、同じ熱量を持ってプロダクトに向き合えるよう、不確実性を楽しむ文化と議論の土台となる共通言語を育みます。
②コンセプトの明確化
プロジェクトを進めている中で、以下の事象が起こりサービスコンセプトがブレることがあります。
・”Less is more”を忘れ、機能拡張に走ってしまう
・機能ベースでコミュニケーションのやり取りをしてしまう
(ex: 「この機能の開発を依頼することは可能でしょうか?」)
両者ともに、プロダクトの一機能の意味や、それを使うユーザー側の心理、もっといえばサービスのコンセプトやビジョンまで思考を抽象化していないことが原因となっていることが多いです。
そこで、プロダクトのコアとなるコンセプトを明確に定め、以後の開発フローにて拠り所となるものを作成するためのフローを実験工房では取り入れています。
【Product Concept Board】
以下のボードをワークショップ形式で作成していきます。
具体的なペルソナを想定し、プロダクトの使用イメージを具体化させるとともに、必要機能の絞り込みを行います。
また、ユーザーに新規のプロダクトを利用させるには、ユーザーが抱く痛みとも解釈できる強い課題に対してアプローチしているプロダクトでなければなりません。このProduct Concept Boardでは”Payable Moment”と呼んでいる、お金を払ってでもなんとかしたいユーザーの痛みを感じる瞬間を記述することによって、ユーザーが抱く痛みを明確にし、何の課題も解決していないプロダクトを創ってしまうリスクを減らします。
このフローを経ることによって、短期的な目線での開発をなくしユーザー中心のプロダクトの開発を可能にするとともに、意思決定工数を減らしサービスコンセプトのブレを無くすこともできます。
③発散と収束
実験工房では、チームメンバーの異なるバックグラウンドから生まれる自由な発想を推奨し、ケーススタディやワークショップによってアイデアの幅を出します。その一方で、前述したProduct Concept Boardや仮説検証フローを通してターゲットや実装機能を絞り込みコンセプトを明確にします。
このような発散と収束のフェーズを繰り返すことによって、既存の枠組みを超えたアイデアを確からしいカタチにし、イノベーションを創発することを目指しています。
まとめ
再掲になりますが、Queueは以下をミッションとして据えています。
Experiment on your ideas.
”熱意あるイノベーター達のアイデアを、使われ続けるカタチにするためのクリエイティブで冒険的な実験工房の実現”
今回の記事では実験工房のフローの一部を紹介させていただきました。
大企業とStartupの協業によるイノベーションの創発は、オープンイノベーションという言葉が認知されていくとともに、あらゆるところで注目されてきています。それと同時に様々な課題も指摘されています。
・「そもそも目指すゴールが違うのでは?」
・「お互いの強みを活かせていないのでは?」
・「場作りに満足しアウトプットにコミットできていないのではないか?」
プロダクト開発においてもこのような課題は存在しますが、Queueではこれらを解決するために、プロダクト開発の前段階にて今回紹介したようなワークフローを積極的に取り入れています。
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