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私がコミュニケーションカード【Qエッション】を作った理由

■はじめに

写真

いきなりですが、上の衝撃的な写真を見て下さい。
これはある企業で新入社員フォロー研修(入社3ヶ月目)を実施した時に、受講した方が作られた作品です。
※まな板の上に縛られて身動きの取れない自分がいて、横には大きな包丁が置いてある

この時は「自分の心情を粘土で表現してみましょう!」というワークを実施していました。皆さん新社会人らしく、希望や不安を表現する作品を多く作っていましたが、数人の受講生は上記と同類の作品を作っていました…。



みなさん、はじめまして。コミュニケーションカードを考案した光永と申します。私は研修講師をする中で、若手社員と接する機会が多くあります。社員研修をしながら、受講生の方々、特に若い人たちの『自己肯定感』の低さが気になっていました。

「もっと自分に興味を持ったら良いのに…」
「もっと積極的に他人とコミュニケーションをとれたら…」

そんな思いが日々募っていきました。

例えば、研修のワークの一つとして「自分の好きな所」「自分の嫌いな所」を書き出してもらいます。その中で最近以下のような傾向が顕著にでてきます。

・受講者のほとんどが「好きな所」よりも「嫌いな所」の方が多い
・受講者の8割は、自分の「嫌いな所」から書き始める(特に男性)
・約5割の人が自分の「好きな所」を5つ以上書けない(無記入者も数名いる)


■今を生きる若者は本当に幸せなんだろうか…?

2013年の内閣府から発表された統計では「日本の若者は他国に比べ、自己肯定感が低い」という事が分かりました。日本人は自分を好きな人が他国に比べ、かなり少ないという衝撃的な事実です。これって…まずくない!?いつも心の底から思います。一人の大人として何か出来る事はないだろうか、私たち大人が若者に希望を与える事はできないだろうかと悩んだ末、今回のカード制作に取り掛かりました。

貼り付け1

貼り付け2


■コミュニケーションカードに込めた思い

私は人事関連の仕事をしてますが、ホントは人が苦手なんです。もともと人の気持ちを汲み取る事に疎くて、相手の立場で考えたり発言する事が苦手なんです。中学の時、同級生に「あなたは笑顔で人を傷つける」と言われて、ショックというよりビックリでした。自分ではそんなつもりで言ってないのに、相手には間違った解釈をされてしまう。どうして周りは自分を理解してくれないのだろう。

『相手をもっと理解できるようになりたい。』そんな思いが私を人事の仕事へと導いたように思っています。

そんな私も社会人になって、様々な方とお会いする中で「自己開示する事で人は信用してくれる」「自己開示することで相手をより深く知ることができ、もっと自分を好きになれる」と言う事を多く経験しました。

「自己開示」って、ホントすごいんですよ。勇気や自信、自己愛等がないと難しいんですけど、自己開示できた時は周囲との関係性が大きく変わって自分の人生をも変えてくれました。

そんな体験を気軽に遊び感覚で出来る場を増やせれば、もっと自分を好きになる人が世の中に増えて、楽しい未来が開けるんじゃないかなぁ…。って。


■コミュニケーションツールとして

心理学で有名なジョハリの窓をベースにして、作成しました。Qエッションを使って、自己開示や他者への理解を深めたりすることで、楽しく「開放の窓」を広げていきます。

貼り付け3

「自己開示」は誰もが簡単に出来る事ではないと思います。誰も傷つきたくないので、自分自身を隠しながら生きています。しかし、勇気をもって自己開示をしてみると相手も心を開いてくれて、びっくりするほどお互いの心の距離がググッと縮まります。

とはいえ、頭では理解できてもいざやろうとするとなかなかできないもの。なので、【自己開示】を【ゲーム風】にやろう!と考案されたのがQエッションです。Qエッションのは、誰もが楽しみながら自分を開放する事ができるコミュニケーションツールです。自己開示する事に対して抵抗感が少なくなるような質問を用意しています。

■最後に

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

こんな世の中だからかわかりませんが、巷では「自己肯定感」が少しずつブームになってきてるみたいです。書籍なども増えてるみたいですね。

この機会に、Qエッションを使ってご自身・友人・社員とのコミュニケーションを楽しみながら、あなたが、そして、その周りの人たちが幸せになることが私の願いです。

皆さんが、ハッピーと笑顔に包まれますように!

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