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【二次創作タカバタケ】『#20』を勝手にBGMで掘り下げます その1 -オリジナル曲-

想定外のいっちょかみ、ということで、未公開だった私の楽曲をBGMにして物語を勝手に楽しむ企画です(笑)
全部やりたいところですが時間が私の時間が限られてるもんで『#20』のお話に3曲充てていこうと思います。

肝心のお話『#20』はこちらからご覧ください。

全部本編読みたいって方はこちらから。


今回はヤマバとマリーの別離のシーンからです。
曲のタイトルは『別離』としました。
こちらからどうぞ。

想定される物語のシーンを引用します。

マリーと過ごし4年がたった冬の頃から、マリーは俺に会いに来なくなった。大人たちに聞いたけど、誰もその理由を教えてくれなかった。
 嫌な予感がした。
 そして、次にマリーに会うことになったとき(マリーがずっと俺の話をしていたから、会うことは特別だったらしいが)小さなマリーは箱の中に、静かに眠っていた。
 マリーの周りにはマリーゴールドが敷き詰められていた。オレンジのマリーゴールドだ。マリーはオレンジ色のマリーゴールドに抱かれたまま、眠り続けていた。
 どういうことなのか。どういう仕掛けなのか。俺には意味が分からなかった。それでも、その意味を理解するしかなかった。
 まだ6歳になったばかりのマリー、きれいな金色の髪にそっと触れる。マリーの柔らかく温かい頬が、冷たくカサカサしている。俺が触れても、そのキラキラしたアンバーの瞳が開くことはなかった。
 意味を理解するしかなかった。俺は手短にマリーとの別れを告げさせられた。
 医者は「マリーが、君と出会いそして短い人生に別れを告げたのは、そういう運命だったんだよ」と、そう言いった。そして俺がマリーにあげた、AI付きのぬいぐるみドールを俺に渡した。


 その後、俺はβチルドレンに戻っても、誰とも口を利かずに過ごした。
 そして自分の中で繰り返し問うた。
『運命とは何だ』
『死の運命とはなんだ』
 俺たち人類に突き付けられている死の運命、太陽膨張。既に受け入れている大人たちもいる。
「運命なのよ。いずれ死ぬ運命なのよ」
 棺桶の前で、チルドレンの先生は、うつろな目でそう呟いていた。

【#20】Dr.タカバタケと『彼女』の惑星移民【創作大賞2024参加作品】より


続き、「その2」はこちら。

「その3」はこちら(完結)



この勝手な企画は物語を読んだ私が、私の作った曲で、勝手に盛り上がるものです。オフィシャルな設定の楽曲ではございません。

「カタバタケ」の二次創作については、こちらをご参照ください^^


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