【#7】Dr.タカバタケと『彼女』の惑星移民【創作大賞2024参加作品】
【本編連載】#7
【3章‐1 始まりの鐘】SIDE(視点):ノボー・タカバタケ
西暦3220年3月28日 入所式の日 地球
僕は走っていた。
初日から、AC.TOKYOの入所式に遅刻しそうだった。
チルドレンでは集団生活だったので、時間管理には何の問題もなかったが、一人暮らしではそうはいかない。昨日も明け方まで調べものに熱中してしまったせいで、眠るタイミングを完全に逃してしまっていた。
僕は何かが気になると自分が置かれた状況や時間を忘れてしまう。もしかしたら