ワーホリ5ヶ月終えて棚卸し。過去の自分に伝えたいこと。

ワーキングホリデービザでカナダに入国してもうすぐ丸5ヶ月が経つ。

比較的に安定した人生の中でも、波乱万丈で濃い期間だった。

少しずつ経済がもとに戻ってきて、今ではコロナなんて無いのでは？と思ってしまうほど、観光客で賑わっている。

ソーシャルディスタンスを保ったり、マスクをつける、サニタイザーをするなど、個人での意識は徹底されている上でだけど。

とは言え、観光地に行けば密になってしまうこともあり、そんな時は正義感の強い方が注意の声掛けをしてくれたりもする。

新しい仕事が始まって約3週間。

自分の英語力の低さに打ちのめされつつ、多国籍の同僚たちに囲まれて、毎日へとへとになりつつも楽しく充実した毎日を送っている。

同僚たちの出身はフランス、ギリシャ、アイルランド、チェコ、カナダとさまざま。母国語ではない英語を普通に使いこなしている姿を見ると刺激を受ける。

カナダに来た時期が同じぐらいで英語があまり堪能ではないフランス人のJulieとは、同じ境遇ということもあり身振り手振りでコミュニケーションを取りながら仲良くなれていると思う。

英語が話せないからと言って殻に閉じこもらず、彼女のように明るくパワフルに過ごそう、と思わせてくれる。

数か月前までは毎日家で生活して夫と話すしかない日々だったけど、今はとっても楽しい。

お金をもらえることも、人とは話すことも、賄いをもらえることも（笑）、生活を豊かにしてくれている。

今の生活に満足しているか？と聞かれれば即答でYESだ。

＊＊＊

夫婦で会社を辞めてワーホリに行く

と決めた1年ちょっと前は、正直なところ不安要素はたくさんあった。

大手企業の安定（お金、福利厚生、将来性など）を手放すことや、帰国後の再就職、そもそもワーホリで仕事が見つかるのかなど、挙げだしたらキリがなかった。

「ワーホリ　仕事　見つからない」

「ワーホリ後　再就職　不利」

などのネガティブワードをわざわざ検索して、どこの誰が書いたかも分からない一意見を鵜呑みにしていたりしたけど、そんなものは一切信じなくていいのだと今なら思える。

マイナスの予測をしたって意味がない。いつだってその時の最善を尽くしていれば未来は明るいと身をもって体験したから。

しかし、ワーホリに行ったタイミングで世界中の生活を変えてしまうコロナウイルスなんて脅威が降りかかるというのは全く想像していなかった。

怖かったし悔しさも感じたけど、前代未聞の大事件によって、少しだけど成長できたと思う。

この数ヶ月で

会社に勤めていようといまいと“安定した人生”は無いと悟ったし、

疫病や災害が起きれば人間の命は儚いものだと改めて実感した。

企業勤めで安定したお給料をもらって、週2日の休日と夏季休暇と年末年始休暇だけ思い切り遊ぶというのが「大人になること」と頭のどこかで考えていた。

もちろんそんな生活も楽しかったけど、

毎日にストレスやもやもやを感じながら生活して歳を重ねていくのなら

お給料がそこまで良くなくても

自分がやってみたいと思うことをやって

新しい環境に飛び込み続ける人生を送りたいなと思った。

＊＊＊

会社勤めで毎日のように飲み会に明け暮れて散財していた過去の自分、

やりたいことや趣味がないとぼんやり生きていた過去の自分、

ワーホリに対して不安を抱えていた過去の自分、

コロナの影響で先の見通しが全く立たなくなった過去の自分へ。

周りの意見や「普通」に惑わされて窮屈に生きていちゃダメだよ。

人生は有限なんだし、いつ死んでしまうか分からないから

やりたいと思ったことはやればいい。

カナダに住み始めて英語の環境で過ごしているけど特に大きな変化なんて無いし、

カナダワーホリを終えた後に何をしようかなんて考えていないけど

とりあえず今の生活には満足しているよ。

そう思えているのはきっと、同じ場所に留まり続けないで一歩を踏み出したから。

＊＊＊

さて、この先はどうなることやら。

今の職場がワークビザを出してれるならカナダにしばらく住みたいし

ニュージーランドでワーホリもしてみたい。

環境問題への取り組みが進んでいるヨーロッパ圏、特にオランダでのワーホリにも興味がある。

ヨーロッパでの生活を体験するなら全てWWOOFで渡り歩くのもあり。

あとはデンマークのフォルケホイスコーレにも行ってみたいし、

フィンランドの湖畔の家に住んで、本場のサウナ体験後に湖に飛び込んでみたい。

WWOOFで出会ったチリ人の友人を訪ねて南米にも行ってみたい。

こうして書いてみると、まだまだやりたいことがたくさんある。

まあこれもコロナによる世界情勢がどう動いていくかに左右されてしまうから、自分の力でどうこうすることはできないけど、前みたいに焦りや不安がないのは少し成長した証拠かな。

早く以前のように、行きたいと思えば海外旅行に行ける日がきますように。