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「何かを始めるのに遅いなんてことはない」を体感した、師走のとある日。

12月も10日が過ぎた。2022年もあとすこし。
一時期ぐんと寒くなってあわてて灯油ストーブを出したり衣替えをしたけど、相変わらず瀬戸内海は暖かくて、年末だということを忘れがちだ。

でも、年末が近づくとなぜか起きる「今年なにかやり残した気がする」感。

一年前となにが変わった?
一年前と比べて成長できた?
来年はどんな一年にする?

改めて過ぎ去った340日ちょっとを振り返ってみると、なんてことない日々を送っていた気になってしまう。

30歳が近づき、自分もまわりも結婚したり子どもを産んだりと人生の転換期を迎えている一方で、なんだか面白味のない人生を送っている気がする。…と、同い年の夫がよく言っている。

人生に面白味がなくなってきたのは、結婚したからでも子どもができたからでもなく、自分自身のマインドセットの問題だと思う。

大人になるにつれて成長を感じる機会がなくなるような気がする。

「でも、なぜ成長しないといけないんだろう?」

赤ちゃんを見ていると、成長のすばらしさを感じる。
学生時代を振り返ると、部活に励んで日々練習して少しずつ成長していた。

いま現在も、仕事で新しい体験をしたり、私だったら家をDIYでちょっとずつ直したり、少しだけど成長はしているはず。

いまはきっと、成長の幅が狭いだけなんだ。

今日、突然近所のおじいさんが家にやってきた。
“地域のお便り”を有志で作っている方で、わたしたちを移住者として掲載してくれるらしい。(移住2年目にしてだけど…ようやく町内会に入ったから声をかけてもらえたのだ)

5分だけいい?とのことだったが、結局話が長引いて20分ぐらいになったのは言うまでもなく。

そのお便りは、なんてことない、Wordに文と写真が載ってある簡素なもの。私たちならGoogleドキュメントやパワポで30分もあれば完成させられるだろう。

その方はおそらく80歳前後で、定年退職の頃にコンピュータが登場し、退職後にパソコン教室に通って習得したのだそう。

「この会報誌1枚を作るのも2時間かかるんですよ。君たちなら朝飯前だろうけどね」

と笑って話していたが、吸収力が低下する60歳を過ぎてパソコンを学んだというその姿勢がすばらしい。

「なにを始めるにも遅いなんてことはない」

という言葉は今までの人生でどこかしらで聞いてきたけど、今日改めて身をもって体感した。

100歳まで生きるとしたら、まだ70年ある。
あと69回年末を迎えるのだとしたら、毎年小さくても新しいことを始めるような人生を送りたいな。

何もやってない、成長できてない。今年も終わっちゃう。
そんな焦りを感じていたけど、おじいさんとの会話で希望を持てた、そんな日だった。

人生いろいろありますが、今しかできないことに挑戦していきます♩