【雑談】「サイバーパンク:エッジランナーズ」を観て思うこと
こんにちは。MAKOです。
本日Netflixでこちらのアニメを観ました。
「サイバーパンク:エッジランナーズ」
9月に配信されて以来、日本というより海外で大絶賛されているということで観ました。
格差社会と暴力が両立する社会
ストーリーは主人公デイビッドがあるトラブルを起こし、進学校を退学となるところからスタートします。
親の夢を背負い、身分不相応な進学校に通いながらいわゆる「ガラスの天井」という残酷な現実を思い知らされ、格差社会という現実に苦しむデイビッドが犯罪組織のルーシーと出会い、徐々に深みにハマりながら本当の生きる意味(希望)見つける‥
こんな感じのストーリーです。
感想
評判通りの素晴らしい出来でした。格差社会での自分の境遇を改善しようと、もがくデイビッドの姿は共感出来ます。
「自分の人生これでいいんだろうか」なんていうことを考えることも許されない人達は存在するし、そんな人達にしか感じることのできない「生の実感」というものはあるのだと思います。
アニメの違い(日本・アメリカ)
前から思ってましたが、こういった尖ったアニメはなぜ日本以外では生まれないのでしょうか。
(私が知る限りでの)アメリカと日本のアニメ環境の違いをまとめてみました。
アメリカ
・制作体制:分業型
・マーケット:メジャー狙い
・制作規模:大規模(ゆえに数は少ない)
・表現の規制:暴力、性的描写は難しい
・ポリコレへの配慮:有り
日本
・制作体制:垂直型
・マーケット:ニッチ狙い
・制作規模:小規模大規模(ゆえに数は多い)
・表現の規制:特になし(海外からは批判も)
・ポリコレへの配慮:無し
つまり日本はアニメを作る上で圧倒的に自由(あるいはガラパゴス)ということです。
自由な環境とそれを支える成熟した産業が今の独自のアニメ文化を育てたのでしょう。
日本アニメは海外に真似できない
家電、半導体、ゲーム、携帯電話‥日本が先行していたものは海外に次々と追い抜かれていきましたが、日本アニメも同じ運命を辿るのでしょうか。私はそうはならないと思います。
先ほど説明したものは資金力とIT技術の進化により海外(アメリカ、中国)に追い抜かれましたが、資金力とIT技術があればアニメの魅力が高まるかというと、そんなことはないからです。
政策秘話
今作品で登場するレベッカというキャラクターですが、原作ゲームを制作したCDprojekt(ポーランド)から「外見が幼い」という理由で削除を求められたそうです。
それに対して日本のスタジオ(TRIGGER)は「レベッカを出さないなら企画から降りる」と言って、結局採用されたというエピソードがあります。
このエピソードは日本のアニメスタジオが世界の常識とは(良い意味で)ズレていることを示しています。
「自由な制作環境と独創的なアニメーター達」を海外で再現するのがいかに難しいかがお分かりいただけたでしょうか。
日本アニメ注目したNetflix
そんな唯一無二の魅力的なコンテンツを低価格で大量に作り出す日本アニメに注目したのがNetflixです。
Netflixは複数の日本アニメスタジオと長期契約をしています。
Netflixは「金は出すが口は出さない」という方針で、アニメスタジオにとっては天国のような環境です。
契約したアニメスタジオは水を得た魚のように次々とNetflixオリジナル作品を発信しています。
日本人アニメーターの争奪戦
「このままだとNetflixに日本アニメが全て乗っ取られるのでは??」そう思うかもしれませんが、それも心配いりません。
なぜならアニメスタジオはあくまでも箱であり、ノウハウは全て日本人アニメーターに蓄積されているため、技術が抜き取られるという心配がないからです。
まとめ
日本の産業の中でもアニメはかなり有望です。
ディズニーの時価総額が1700億ドル(24兆円)ですから、近い将来、世界の時価総額ランキングに日本アニメ企業が並ぶ可能性もゼロではないと思います。
以上、Netflixのアニメを見て日本アニメの将来について妄想した記事でした。
ではまた。
P.S.
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