見出し画像

ハワイ島に移住を決めた理由

今私が住んでいるアメリカ北西部は9月に入って特に朝晩の気温がグッと下がって、紅葉が始まった木もあり秋の気配が強くなっている。ただまだ乾季が終わっていないのでカラカラに乾いた森は火事になりやすく、今朝も少し空が煙っている。




さてNote共同マガジン”Vacilando”に参加するようになってまだ二週間余りですが、すでにリレー企画のバトンがドイツ在住のイドアモンさんから回ってきました。この企画ではメンバーが別のメンバーにお題を出しながら、持ち回りで記事を書いていくという楽しい企画です。今回いただいたお題は「ハワイへ移住したい人へのアドバイス」です。なかなか難しいお題です。
 
というのもビザや永住権の取得は置いておいて、ハワイ移住に大事なものはやはりお金だという身も蓋もないお話しになって皆さんの夢を壊してしまいそうなのです。また私と夫はまだアメリカ本土に住んでいて移住は完了していないので、偉そうなことは言えないということもあります。さらに若くて体力気力のある方、お子さんがいる方、また私たちのようにリタイアも視野に入っている方とではそれぞれニーズや夢が違うと思います。
 
でも個人的な体験を書いていくことはVacilandoの醍醐味と思い、今の私が考えていることをお伝えしたいと思います。
 
その前になぜ私たちがなぜ移住を決めたか、そして移住先としてハワイ島への移住を決めたかということから書いてみたいと思います。そこに少しは皆さんにとって参考になることがあるかもしれません。そして次の投稿で私なりのアドバイスをお伝えします。


移住を考えた理由

1)  コロナ禍、オンラインで仕事ができるようになった


アメリカではトランプ元大統領のコロナへの対応が後手後手に回ったせいで、日本とは比べ物にならないほどの感染者と死者が出て医療機関があっという間にパンク状態になりました。そのため学校を始め多くの機関がオンラインに移行し、私のカウンセリングの仕事も例外ではありませんでした。
 
オンラインセッションへの移行に私もクライエントも一抹の不安を感じていました。ところが実際にオンラインでのカウンセリングをしてみると、直接対面して行うセッションとその効果が変わらないだけでなく、わざわざ私のオフィスまで来なくて良い便利さもあって、むしろみなさん好意的に受け取ってくれました。
 
これは私だけでなく、多くのカウンセラーが感じていたことで、コロナが落ち着いた今も、私を含めて多くのカウンセラーがオンラインのみで仕事をするようになりました。
 
すると今まで考えてもいなかった考えが浮かんできました。「そうか、リモートで仕事できるからどこに住んでも良いのだ!」。それを夫に話すとすっかり乗り気になり新天地への移住を考えるようになりました。

2)  白人ばかりの街に住むことに疲れた


私たちが長く住んでいた街は程よく都会と田舎が混じったとても住みやすいところで、私はとても気に入っていました。ただアメリカの大きめの都市の中では人口に占める白人の率が一番高いところでした。ここ5年くらいは若いアジア系アメリカ人を随分見かけるようになりましたが、かつてはレストランやパーティなどの中で私だけアジア人という状況がよくありました。今は田舎に引っ越したので、またアジア人は一人だけという状況に戻ってしまいました。
 
それに慣れてしまいましたし、あからさまな人種差別にあったことはほとんどありません。仲のいい友達は白人の人が多いです。でもサンフランシスコやカナダのバンクーバー、またハワイなどアジア系の多いところに行くと、体がリラックスして呼吸しやすくなることを感じて、知らないうちに少しだけ緊張していたことに気づきます。
 
沢山いる中の一人であること、目立たないことがこれほど心地いいとは!ですから新しい住処の条件の一つは「アジア系の人口が多いところ」でした。

3)  日本が恋しくなった


上記のこととも重なるのですが、年齢を重ねるにつれて日本が恋しくなりました。若い頃はともかくアメリカ生活に慣れることとキャリアを積むことにフォーカスしていましたから、日本に帰りたいという気持ちは強くありませんでした。
 
でもアメリカでの暮らしが20年を超えた頃から、日本をより客観的に見られるようになり、日本の良さがよく見えるようになってきました。第一言語で話せる気楽さ、安全性、伝統とテクノロジーのバランスの良さ、人の勤勉さや正直さ、ある程度健全な健康保険制度など良いところを挙げるとキリがありません。
 
また父はまだ元気なのですがもう80代後半になり何があってもおかしくない年齢なので、もっと頻繁に会いたいという気持ちもありました。

移住候補地を考える


私は上記のような理由が移住したい主な理由でしたが、夫にとっては気候が問題でした。アメリカ北西部は秋冬には雨が多くどんよりした天気が続きますが、夫はこの気候が苦手です。でも私の仕事のためにここ20年以上この地域に住んでくれていました。ですから次は夫の好きな気候のところを選びたいと思いました。夫の希望は「暖かく雨があまり多くない気候」でした。
 
上記の私の希望と、夫の希望を考えて沖縄など日本も候補に上がったのですが夫は日本語ができないので難しいということで諦め、カリフォリニア、カナダのバンクーバー、ニュージランドなどの英語圏、またマレーシア、ポルトガル、メキシコなど欧米圏の人が移住しやすい国が候補に上がりました。
 
でも私は日本に、夫はアメリカ本土に行き来しやすいところがいいという希望があり、結局移住先はハワイ以外は考えられませんでした。

ハワイ島を選ぶ


さてハワイに照準は定まりましたが、ハワイにはご存知のようにいくつかの島が連なっています。私も夫も一番北にあるカウアイ島が好きなのですがハワイ島を選びました。それには次のような理由があります。

1)    親戚がいる


ハワイ島には夫の甥っ子とその家族が住んでいます。夫は甥っ子が生まれた時から、私は10歳の頃から知っています。今ではすっかり大人になって元気な女の子のお父さんですが、やはり私たちには可愛いという気持ちがあって、できれば同じ島に住みたいと思いました。

2)    家の値段が他の島よりお手頃


次回、もう少し書きたいと思いますが、ハワイはとにかく物価が高いです。特に私と同じようにコロナ禍で仕事がリモートになった人が移住してきたので、家の値段が高騰しました。それでもハワイ島は他の島に比べると割安だったので、私たちでもなんとか手に届きそうでした。

3)    ハワイで一番大きな島


離島で長い間暮らすと閉塞感を感じるという話をよく聞きます。小さめのカウアイ島は、家の値段は高すぎてどちらにしても手が出ませんでしたが、移住するとなると少し小さすぎる感じがしました。一方ハワイ島は青森県や滋賀県と同じくらいの大きさらしく、一周するのに5時間かかるそうです。その大きさのお陰であまり「離島」にいる感じがしません。また標高差のせいで、乾燥した地域、雨が多い地域、トロピカルな気候、寒くて雪が降っているところなど、自然に多様性があって飽きないだろうと思いました。
 
 主に上記のような理由で島選びはすんなりと決まりました。

気がついたら長い記事になってしまいました。ここまで読んでいただいてありがとうございます。次回はハワイ移住を考える方への私なりのアドバイスをお届けしたいと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?