見出し画像

植田寿乃連載『令和を活きる、未来を拓く』第36回 自信がなくなったら、自分を抱きしめるところから始めよう    ~いいね! よく頑張った! さすがだね! 素敵だよ!~

「自信がないです。だから自分の未来が想像できない。」
「自信がないです。だから前に進むことができません。」
「自信がないです。だから、どうしていいのかわかりません」

私たちは自信を失うと身動きできずに、黒い雲の下でうずくまった様な状態。モチベーションは下がり、ネガティブなことばかりが頭に浮かんできてしまいます。どうしたら、そこから脱出できるのでしょう。私は、周りの人や受講生から、いつも自信に満ち溢れていて、ポジティブで、楽しそうとよく言われます。実際にモチベーション・リーダーシップやワークエンゲージメントを教えているので、自分自身が、ポジティブなモチベーションで活き活き働き、生きていることをとても大切にしていますが、そう見えるように演技をしているわけではありません。確かに、私は自分にかなり自信があります。また、その自信が揺らぐことも、あまりありません。その理由は、私が日常の中で、自分のためにやっている習慣のせいかもしれません。

★自分を認めて、褒めまくると、自分のことがどんどん好きになっていく

 先日、私はコロナ禍あけ4年ぶりで、7時間のリアル対面の研修に登壇しました。つりやすくなっている足の調子・・・、マスク&マイクで私のメッセージは受講生に伝わるのか・・・、そもそも還暦越えで50代のようにアクセル全開の全身全霊を7時間維持できるのか・・・正直、始まるまでは、不安と心配でいっぱいでした。しかし、それらを吹き飛ばすように7時間を快走。最後は受講生たちの小学5年生のような笑顔の表情に囲まれ、感想や質問攻めに合った時、私の感動と喜びは最大値に達していました。後片付けをして、研修の建物から出た瞬間「今日は、本当によくやった!いい仕事した!頑張った私は最高!」と思わず小さく叫んで、自分を抱きしめてしまいました。隣で見ていたアシスタントをしてくれたメンバーが、母のような微笑みで頷いてくれました。

自分のオンライン研修の録画を編集しながら、
「いいこというじゃない!熱く語っているね!ビンビン伝わってくるよ!人間力が光って眩しい!やっぱりあなたは最高のヒューマンリテラシーの講師!」
イイネのサインを出しながら、叫んだりします。独り言です。

また、鏡に映る自分に向かって、時には声をかけます。
「よくぞ、この大トラブルを切り抜けたね。大変だったけど、やったじゃない。さすが!」
「今日はいい表情してる。還暦越えにしては、素敵に年取っているね。幸せそう!」

 
自分のことを、ちょっと客観的(かなりひいき目かもしれませんが)に見て、褒める、応援する私の「自画自賛タイム」です。うぬぼれているようにも見えるかもしれませんが、私にとって「自己肯定感」が高まる大切な時間です。自己肯定感が高まると、どんどん自分のことが好きになっていきます。人材開発業界に転身した40歳から、当たり前のように私がやってきた日常の大切な習慣です。

★自分のことが好きになると、自分の可能性、未来が楽しみになる、素敵なサイクル

 20代、30代までの私は「自画自賛タイム」はありませんでした。いつも周りの人と自分を比較して優越感や悔しさを感じたり、周りからの自分の評価で一喜一憂したりして、自分の軸がぐらついて不安定だったと思います。今のように、自分に自信はなかった。40歳を過ぎて、自分で自分を認めて褒めてあげる「自画自賛タイム」を持つ習慣ができ、私はどんどん自分のことを好きになり、「私は大丈夫、私は唯一無二の存在。私はなんて素敵なんだろう。これから何があっても乗り越えていくだろうし、さらにいろいろ面白いことをやっていくに違いない」こんな揺るがない自分に対する「自信」を持つようになってきました。

「自画自賛タイム」をしっかりやっていると素敵なサイクルができてくるのです。

①    自分を大切に思いながら、優しいまなざしで見つめる ⇒ 
②    頑張っている自分、頑張った自分を認めてあげる ⇒
③    たくさん褒めてあげる ⇒ 
④    嬉しくなって、自分のことがどんどん好きになる ⇒
⑤    自然に「自信」が増えていく ⇒ 
⑥    自分の可能性を信じ、未来をいろいろ想像していく ⇒ 
⑦    それらを実現したくなって行動を起こす ⇒ 
◎そして①に戻る!

★自分のことを、大好きになるために

 私は20年前のキャリア研修の中でも、自信を高めるワークを取り入れています。キャリアビジョン、自分の未来を描くには自分のことを肯定的に認め、自分を好きになっていないと描けないから。皆さんもちょっとやってみませんか?今、自信がある人は、たくさん書けるかもしれません。自信を失っていたりする人、揺らいでいたりする人は、ゆっくり1つずつ思い出しながら書いてみましょう。書く過程が、まさに自分を肯定的に見て、応援することなのです。そして書いたものを共感してくれる人に話してみましょう。あなたの自信は、さらに高まっていきます。

=====自信を高めるためのワーク=====
1 自分の好きなところは?
2 自分の成功体験は(小さなことでもいいです)?
3 自分で挫折や失敗を乗り越えた経験は?
4 少しだけ自慢できる能力や才能、特技は?
5 人はあなたのどんなところが好きですか?
=======================
 
60年以上生きてきて、今までで出会った人の中で、一番面白く、興味深い人、一番好きな人は誰か?「私自身」です。だから、私がこれからどう生きていくのか、何をやるのか楽しみでしょうがない。こんな気持ちをずっと持ち続けたいと思います。

====
◎キャリアの踊り場の方、日々の仕事の充実感が減っている方、自分の働き方を見つめたい方◎
2023年10月14日(土)10:00~12:00
『ワークエンゲージメント』~働き方を見つめて幸せ度アップ~
https://www.qhmd.que.co.jp/programs/1014uedawork/
­­­­====
◎ストレスを感じている方、日々の仕事の充実感が減っている方◎
2023年10月21日(土)13:00~15:00
『ストレスマネジメント』~ストレスを理解し、対処法、付き合い方を知る~
https://www.qhmd.que.co.jp/programs/1021uedastress/
­­­­====
◎ポジティブな気持ちが減っている方、日々の仕事の充実感が減っている方◎
2023年10月21日(土)16:00~18:00
絵を描くと見えてくる!『ポジティブモチベーション』~幸せな人生を歩むための秘訣~
https://www.qhmd.que.co.jp/programs/1021uedapositive/
=====


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?