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みんなが素直に自分の夢や絶望を語れる組織を作りたい

心理的安全性の定義やその高め方に関する情報は世の中にあふれていますが、「一言で表すとどういうことか?」という本質的な表現にはあまり出会いません。

「心理的安全性(psychological safety)」とは、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。
組織行動学を研究するエドモンドソンが1999年に提唱した心理学用語で、「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」と定義しています。

リクルートマネジメントソリューションズHPより

最近私が思うのは、「みんなが素直に自分の夢を語れる組織(チーム、職場)」こそが、最も心理的安全性が高い場所ではないかということです。
なぜなら、誰しもが自分の夢をバカにされることが、最も大きな否定と感じるからです。
夢とは、私たちにとって未来への希望や自分自身の可能性を象徴するものです。それは私たちが持つ目標や願望、そして心から成し遂げたいことを体現するものです。そのため、自分の夢を否定されることは、単にその夢を否定されるだけでなく、自分の存在や価値そのものを否定されているように感じるのです。
夢には価値観が反映されており、その大きさや内容に優劣はありません。家族と健康に過ごすことも、孫の成長を見守ることも、起業して上場を目指すことも、すべて尊重されるべき夢です。

心理的安全性が高く、みんなが互いの夢を語り合える組織といえば、まさに「麦わらの一味」でしょう!
彼らは、夢を語り合い、それが決してバカにされずに尊重される、心理的安全性の高い組織の象徴です。メンバーそれぞれが異なる過去や背景を持ちながらも、ルフィのもとに集い、各自の夢の実現に向けて共に冒険を続けています。

メンバーの夢

1.	ルフィ - 海賊王になること
自由と冒険を求め、仲間を率いて未知の世界に挑む力強い信念を持っています。
2.	ゾロ - 世界一の剣豪になること自分が最強の剣士になることを誓い、仲間のために自らの限界に挑む強さと誇りがあります。
3.	ナミ - 世界地図を描くこと広大な世界を知り尽くし、全ての航路と土地を地図に残すことを夢見ています。
4.	ウソップ - 勇敢なる海の戦士になること自分の弱さに向き合い、真の勇気を持つ戦士として成長しようとしています。
5.	サンジ - オールブルーを見つけること伝説の海「オールブルー」を見つけ、世界中の食材を手に入れるという料理人としての夢があります。
6.	チョッパー - どんな病も治せる万能薬を作ること医者としての信念から、人々を救うために万能薬を作ることを目指しています。
7.	ロビン - 真の歴史を知ること歴史の謎を解き明かし、失われた真実を見つけることが彼女の夢です。
8.	フランキー - 自分が作った夢の船で世界を冒険すること自ら設計した「サウザンド・サニー号」で仲間と共に冒険し、壮大な航海を成功させたいと願っています。
9.	ブルック - ラブーンに再会すること昔の仲間であるラブーンとの再会を目指し、約束を果たそうとしています。

麦わらの一味の組織の特徴

【相互尊重と支援】
仲間の夢を尊重し、それを実現するために協力し合います。夢を語ることが肯定され、バカにされない環境が整っています。
【自由と冒険】
各々の夢を追い求めるために自由に行動し、それぞれの個性を尊重し合っています。心理的安全性の高い組織とは、このような自由が保証された環境です。
【多様性の受容】
多様な背景を持つメンバーで構成され、違いが強みとして受け入れられています。この多様性こそが、困難に立ち向かい、それぞれの能力を最大限に発揮できる理由です。
【目的の共有】
ルフィの「海賊王になる」という夢を共有し、それが個々の夢の実現にもつながることを理解しています。共通の目的が彼らを結びつけ、冒険の原動力となっています。

こうした組織は、まさに理想的な心理的安全性を体現しています。互いに夢を語り合い、支え合うことで、個々の成長と組織全体の成功を同時に実現しています。職場でも、素直に夢を語り合い、みんなでその夢を支えながら、共通の「みんなの夢」を追求していきたいですね。

今すぐに職場で一人ひとりができることは、自分の夢を恐れずに発信することかもしれません。
上司や先輩に夢を発することは恐れが伴うことですが、耳を傾けてくれたり、応援してくれる人は必ずいます。

さて、ここまでは夢に記載しましたが、タイトルには「絶望」の文字を追記しました。
絶望を語ることが必要十分条件なのかはわかりません。しかし、ルフィたちの悲惨な過去編同様に、私たちも夢の裏には絶望を抱えているように思います。
夢の裏側には絶望があることを鑑みると、お互いの絶望すらも抱擁できるような在り方が問われるような気がします。
必ずしも全員の絶望を開示する必要があるかはわかりませんが、夢を語れる組織では絶望も吐き出せると思うのです。

絶望すらも吐き出せるような、心の奥底で繋がりたい。そんな、心が通じ合う仲間を作っていきたいですね☺️


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