TNQZリュックを注文しようず２
★なぜTNQZリュックなのか
まいど、TNQZです。本日未明に公開した文章は、あまりおもしろくなかったです。なので、今回は楽しく書きます。
先述したとおり、今回はみっつの商品を用意しています。それぞれについて紹介しつつ、取るに足らない四方山話をします。
★ひとつめ 38
38は「サンパチ」とお呼びください。これは背面の長さであって、容量ではないです。上掲のとおり、きんちゃく式とロールトップ式との両方を楽しめます。容量はポケットもふくめて22リットル前後かと思います。
日帰り登山と普段づかいを念頭に製作しました。ただ、はじめての登山用リュックには不向きです。
ご覧のとおり、ハーネスにデイジーチェーンがありません。また、コードをとおすためのタブも、ファスナーつきのポケットもないです。内部は仕切りもなくがらんどうで、クッションもはいっていません。という情報から、「こういう用途ならつかえるな」と判断できるかたにおすすめしたいです。「つかえねえ」と思ったら、山と道でもZpacksでも、お好きなものをお求めください。
普段づかいとしては、すべての人に！ と言いたいのですが、38は小柄なかたや女性にフィットする設計です。一般的な体格の男性には、後述するふた品をおすすめしたいです。
ポインヨはきんちゃく式のひだと見返し（裏地）です。登山用リュックとしてはまったく必要のない装飾です。けど、例えば人間がやっていることはムダの集積ですよね。食べて、交尾をして、寝るだけなら人間である必要はない。
マルクスは、資本主義社会における人間的営為について、「上部構造」と「下部構造」というふたつの概念から説明しました。簡単に言うと「下部構造」は経済活動のことです。ものやサービスを売ってお金をかせぎ、そのお金をつかってものやサービスを得ます。人間の生活の基盤になる営為です。ここまで言えば、だいたいお分かりかと存じますが、「上部構造」は芸術、宗教、政治といった精神的な活動です。
もっと端的言えばに「人はパンのみにていくるにあらず」ということ。「ひだが山行と無関係なのは分かってるけど、これが趣味なんだからほっておいて」ということですね。
私も日本のULシーンについては呆れ返っていますが、山で会ってもなにも言いませんし、それで少しでも経済が回るならまあいいかとあきらめています。
なんでしたっけ。とにかく、これはカワイイです。ヴィンテージものからハイブランドまで、ひととおり試したかたにも、この38は、ありったけのときめきをお届けできると思います。強いてあげるなら、エルメスのマルジェラ期に影響を受けています。
★ふたつめ 44
「ヨンヨン」とお呼びください。男女兼用。登山にも、普段づかいにも。
44はチャンキーです。チャンキーはファッションのトレンドみたいです。ずんぐりしてる雰囲気のことかな、よう知らんけど。インスタとかでときどき見るような気がして。たぶんダッドシューズが嚆矢なのかな。と不安でググったら、ヒールが太いハイヒールのことを言うそうです。あと、ざくざく編んだチャンキーニットもはやったみたいです。
ともあれ、44はずんぐりさせようという意図でつくりました。その結果、ポケットをふくむ容量は30Lを超えました。ハイシーズンの山小屋泊なんかもこなせると思います。あとは、1~2日の旅行にも適したサイズです。
話は前後しますが、うちの猫はちょっと太ってて、彼の座っている姿をイメージしてます。
38、44ともに底面積を広く、高さは低く設計しているので、次に紹介する「44Z」と比べ荷物の出し入れが楽です。
★みっつめ 44Z
「ヨンヨンジップ」とお呼びください。男女兼用、登山用です。先のふたつと比べると細長い印象です。開閉部分にジッパーをつけました。こちらはきんちゃく式のパッキングができません。
TNQZ的にはぶなんすぎたかなと思いました。ただ、水密性が高く、内容物をより紛失しにくくするためには、このようなつくりも必要なのかな。
★おわりに
そうだな〜、ワシのおすすめは38か44。生地はEcoPakのほうがきれいなひだがでます。X-pacはパリッとしてるというか張りがあります。少し前につくっていたふくろやショッパーをつくるならX-pacのほうが紙の質感に寄せられます。
あとはEcoPakのほうが少し安くなります。柄生地は通常の生地代に、プリント代、デザイン料が上乗せされます。なにがデザインだとえらそうにと感じる向きもあるかと存じます。ただ、一回の注文ぶんを用意するのに、だいたい1週間かかるんです。そのあいだ無給というのは、個人でやってるワシにはきびしい。ご理解ください。
そんなわけで、無地と柄をくらべるとおおざっぱに2~3,000円ちがってくると思います。
それではみなさん、よい休日を。
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