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バーバラ・マーシニアック『プレアデス+かく語りき』にて

第17章では、ミステリー・サークルを言語として語っています。

知性が何であるかは、話し言葉でも書き言葉でもとても説明できるものではありません。なぜなら、それは一つの周波数であって、幾何学の模様でやってくることもあるからです。ピタゴラスはこれを把握しかけた人ですが、彼の幾何学は他の人には理解されませんでした。幾何学は一つの進化した知性の存在です。膨大な量の情報を伝えることができる体験の総体です。実際のところは、地球全土にあるミステリー・サークルは、これらの言語形態を提供するために、人間の周波数を超えた音によって造られています。

――p.254 第17章「光の言語」

幾何学模様の周波数がわかれば、ある種の情報が伝わるようです。

周波数としての存在こそ、あなた方の肉体としての身体、精神としての身体、情緒としての身体、魂としての身体の総体であり、これが電子波動として伝わっていくのです。あなた方がこの周波数を生きるとき、いたるところで、すべての人々に影響をおよぼすことになります。――p.48

――p.48 第2章「根本創造主の旅」

ここで、高次元の幾何学と既存の言語学をつなぐために、コトバの発達を大ざっぱに書いておきますが、単語と文の区別もつかない原始的なコトバは、動作名詞(命名)と形容詞(修飾成分)に分かれ、さらには、動作名詞が、名詞(指示)と動詞(命令)に分かれています。次の図です。

図中の「ロゴス」「レンマ」「バックドア」は中沢新一さんの用語です。

さて、世界を名詞で体系化する西洋人に対して、東洋人は動詞で体系化する傾向にありますが、名詞と動詞のどちらにも偏らない形容詞は、知覚しなければ定まらない言葉ですし、幾何学模様が知覚の引き金となることから、私は、幾何学の周波数が形容詞群の奥で鎮座しているように思います。

既存の言語学は、世界を形容詞で体系化することができるだろうか。

ところで、中沢新一さんの『レンマ学』では、西洋のロゴスと東洋のレンマの間を自由自在に歩いて見せていますが、ロゴスとレンマの相互作用を現象界に展開させるだろう「バックドア」が記述されていません。

「バックドア」および後戸の神については『精霊の王』にありますが、それらは、思い切り、スピリチュアルな世界とつながっています。

スピリチュアルな見解を避けて、レンマとロゴスの相互作用を記述することは、著者自身の腹心(潜在意識)があればこそできる曲芸です。

霊的な免疫力を持たない一般人が真似できることではありません。

以上、言語学的制約から自由になるために。つづく。