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読解力の謎をスピリチュアルに考える #8

私たちは文章から意味だけを読み取っているのではない。もちろん、そんなことは誰もがわかっていることだが、次の図の右側で、物事・価値・脈絡・意味・影響という五つの階層に分けると、さらに分かってきます。

この図は独学の具体例の一つにすぎません。

たとえば、「物事」は「メッセージ」そのものではありません。物事はメッセージの抜け殻です。メッセージが全体像を分節した結果として物事があります。分節するためにどれほどの体験を必要としたであろう。

たとえば、「価値」(重み付け)には専門用語を使う業界の「パラダイム」が反映します。パラダイムが変わると、用語の意味が変わらなくても、価値が変わります。つまり、用語の価値と意味は階層が違うのだ。

たとえば、「脈絡」。リズムとも言い換えられるそれには、書き手の社会的個性が乗っています。読み手は書き手との相性を気にしながら、言葉の辞書的な意味を越えて、自分の体験に寄せた読みを可能にします。

そして、「意味」についてだが・・・。

私たちは疑うことも知らずにこの世に生まれ、不自然な言い草や仕草・歪んだ生活習慣・暴力的な環境などを全肯定して模倣します。それで、七歳頃には「マトリクス」(模倣の母型)を感覚の中に作り上げるのです。

言葉の意味は、そのマトリクスを通して偶成されます。

したがって、書き手の伝えたい意味がそっくりそのまま読み手に伝わることはありません。意味は、その都度、読み手が偶成しているので、マトリクス次第では、まったく意味をなさないということも起こります。

マトリクスの在り方を変えたければ、自分の言葉遣いや体の使い方を改善したり、生活習慣病を予防したり、自然環境を守ったりする体験が必要です。そうした人生経験が、より多くの意味に気づかせてくれます。

さて、潜在意識は、意味が偶成される以前から、睡眠中でも、たとえば、枕元に置く書物の周波数(波動)を読み取ります。すると、その周波数に近い「影響」に私たちは敏感になるのです。その書物とは姿形がまったく異なるのに、なぜか気になる「それ」・・・。体現すべきかどうか・・・。

学びの全体像を五つの階層に分けると、それぞれの階層の特徴が、次の五つの記事でも見られるように、よく似たものになります。

サイエンス

スピリチュアル

言語学

数学の歴史

哲学思想

以上、この記事のつづきはまた別の機会に。