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田坂広志『死は存在しない』にて

この著者は、自身の不思議な体験を「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」で解き明かします。不思議な体験とは、直観・以心伝心、予感・予知・占い的中、シンクロニシティ・コンステレーションなどの体験です。

この「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」とは、この宇宙に普遍的に存在する「量子真空」の中に「ゼロ・ポイント・フィールド」と呼ばれる場があり、この場に、この宇宙のすべての出来事のすべての情報が、「波動情報」として「ホログラム原理」で「記録」されているという仮説なのである。――p.121

第五話 なぜ、人生で「不思議な出来事」が起こるのか

我々の意識が、その「フィールド」に繋がると、「意識の不思議な現象」が起こるとのこと。ただ、その繋がる意識に、五つの階層があります。

第一の「表面意識」の世界は、日常生活において「自我」(エゴ)が活発に活動している世界であり、そのため、我々の意識は、ゼロ・ポイント・フィールドには繋がりにくい。

第二の「静寂意識」の世界は、祈りや瞑想によって「自我」の活動が静まっている世界であり、「賢我」(賢明なもう一人の自分)が現れてくる世界である。そのため、この世界では、我々の意識は、ときおり、ゼロ・ポイント・フィールドに繋がることが起こり、不思議な「直観」が降りてくるようになる。

第三の「無意識」の世界は、「無我」とも呼ばれる世界であり、この世界では、我々の意識は、ゼロ・ポイント・フィールドに繋がるため、様々な情報や知識や叡智が流れ入ってくる。そのため、この世界では、「シンクロニシティ」や「コンステレーション」と呼ばれる不思議な現象が起こるようになる。

第四の「超個的無意識」の世界は、「超我」とも呼ばれる世界であり、この世界では、我々の意識は、さらに深くゼロ・ポイント・フィールドと繋がるため、このフィールドを通じて、様々な人々の無意識が広く繋がっていく。そのため、この世界では、「以心伝心」などの不思議な現象が起こるようになる。

第五の「超時空的無意識」の世界は、「真我」と呼ばれる世界であり、この世界では、我々の意識は、ゼロ・ポイント・フィールドと一体となるため、時間と空間を超えて、様々な情報や知識や叡智が集まってくる。そのため、この世界では、「予感」や「予知」「占い的中」などの不思議な現象が起こるようになる。――pp.166-167

第六話 なぜ、我々の意識は「フィールド」と繋がるのか

ところで、「意識の五つの階層」を、次の図の右側に配置しました。

この図は独学の具体例の一つにすぎません。

学びの全体像を五つの階層に分けると、それぞれの階層の特徴が、次の二つの記事でも見られるように、よく似たものになります。

以上、言語学的制約から自由になるために。つづく。