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経営統合した会社の採用で大切にしたこと3つ

株式会社Minto HR部の石坂です。
HERPさんにお声がけをいただき「候補者と企業のより良いコミュニケーション」をテーマにした、"企業横断採用ブログリレー"に参加させていただくことになりました。このような貴重な機会をいただきありがとうございます!

Mintoはアニメ・漫画などのエンタメビジネスをアップデートするスタートアップです。主にSNSコンテンツ×広告、キャラの越境やwebtoonのIPプロデュース、Web3の3つの事業を、日本、中国、タイ、ベトナムの4拠点に展開し、コンテンツの新たなエコシステム創りを目指しています。
2022年1月に、グローバルでキャラクタープロデュースをしてきたクオン社と、SNSで活躍するクリエイターの才能やヒットコンテンツの魅力を活かしたプロモーション企画支援をしてきたwwwaap社が経営統合して誕生しました。

昨年1月に経営統合してから、とても嬉しいことに1年間で20名以上の頼もしい仲間が増え、いよいよ海外子会社やグループ会社も含めると100名規模の会社に近づいてきています。
転職が以前よりも比較的カジュアルな風潮になっているとはいえ、「人生における重要な意思決定」であることには変わりないと思います。
数ある選択肢の中からMintoを選んでくれてありがとうございます、という気持ちと、みんなで事業を伸ばし、ミッションを実現していくことに対するワクワクした気持ちを抱えながらHERPさん主催のアドベントカレンダーに参加させていただきます。

今回は、経営統合後のカオスの中でどのように採用活動と向き合ってきたのかを振り返っていきたいと思います。

Minto採用元年に起こったこととしては、大きく分けて3つです。

①事業ポートフォリオが増え、採用計画が3倍に増えた
②組織課題に対して真剣に向き合う必要があった
③役員と人事だけでは採用が出来なくなった

この3つの出来事と向き合いながら、どうすれば候補者とのより良いコミュニケーションを実現できるのか?を考えた1年でした。


①事業ポートフォリオが増え、採用すべき仲間が3倍に増えた

Mintoは広告・IP・Web3と、組織の大きさに対してかなりコングロマリットに事業を展開している企業です。
各社別々に事業を営んでいた頃と比較しても募集ポジションが一気に増加し、それに伴って採用計画は前年の3倍になりました。

採用側がクリアすべき課題としては、
・旧wwwaap/旧クオンそれぞれの事業を1から学び、候補者側に魅力・課題・具体の事例を語れるようになること
・Web3プロデューサーやWebtoon編集など、世の中で認知されていない職種について知ってもらうこと
・採用人数の増加に伴って増える採用管理業務を極力スリム化し、非オペレーション業務に時間を割くこと

でした。

事業部メンバーの定例ミーティングに人事が同席し、事業の一次情報を吸い上げることや、定期的に事業部へのヒアリングを重ねるなど、少しでも事業の魅力・課題を人事の口からも語れるようにしています。
テキストに起こすと当たり前のことですが、凡事徹底が大事。

②組織課題に対して真剣に向き合う必要があった

組織開発チームが中心になって様々なコミュニケーション企画を進めてくれたおかげで、部署横断のコミュニケーション機会が一気に増加しました。

昨年12月に代表・水野が日経Comecoに寄稿した「【実録】未上場スタートアップが経営統合して1年。良かった事、大変だった事。」にもある通り、大変なことも多かった1年でした。

▼【実録】未上場スタートアップが経営統合して1年。良かった事、大変だった事。

大前提として良かったことの方が圧倒的に多く、一従業員としても経営統合して本当に良かったと感じています。

一方で、50名規模の企業でのカルチャーの再定義の難しさや、組織の急拡大によるリソースの不足。そしてなにより旧組織同士の分断によるMintoとしての一体感の不足など、組織課題が頻発していました。

組織開発チームを中心に全員で課題に向き合った結果、徐々に「Mintoらしさ」や、「Mintoとしての一体感」が醸成されてきていますが、当時はかなりカオスな環境でした。

③役員と人事だけでは採用が出来なくなった


①・②の結果として、今まで以上に事業部のメンバーやマネージャー、部長に採用活動に参加してもらい、Mintoについて語ってもらいました。

未上場エンタメベンチャー企業同士の経営統合という、世の中でも稀な事業・組織風土を正しく候補者に知っていただく努力こそが、Mintoにとっての「良い候補者体験」の実現なのだと考えています。

Mintoとしてやったこと

①HERP Hire を導入する
HERPさんの採用ブログリレーだから…という忖度無しに、本当に導入してよかったです。もうHERP Hire導入前には戻れません。
各ステークホルダーとの日程調整、選考管理、パートナー企業とのやりとりをすべてHERPHire 上で行えるようになったことで、1日3~4時間かかっていた各種調整業務が半分以下の時間で出来るようになりました。

これにより、
・そもそもどのように母集団形成をするか
・自社の事業の魅力の候補者への伝え方
・選考に進んでいる候補者に対してのコミュニケーションの取り方など、脳みそを使う業務と向き合う時間をつくることができました。

②魅力も課題も両方伝え、候補者に「ありのままのMinto」を知っていただく
「ベンチャー企業は常にどこかしらの穴が空いているバケツのようなもの」という例えを耳にされたことがある方は多いと思います。
どこに穴が空いているのか・新しく入ってくれる仲間にはどんな経験やスキル・想いを活かして一緒にその穴をふさいでほしいのか。

特に「まさに今空いている穴の大きさや、それによる影響」は事業部側で日々課題と向き合っているメンバーが一番リアルな情報を持っています。

そのリアルな情報も含めて知った上で入社を決めてもらうために、これまで選考に参加したことの無かったメンバー10名以上に採用活動に関わってもらいました。

具体的には、
・内定後に、現場メンバーとのカジュアル面談を設ける(多いと5回ほど設けることもありました。)
・最終面接時に執務スペースにもお越しいただき、普段のMintoを知っていただく
・現場メンバーに最終面接に同席してもらい、一緒に働くメンバーの口からMintoについて語ってもらう

など、飾らない言葉でフラットにMintoのことを伝えることを意識していました。

面談時に飾らない・ありのままのMintoメンバーとお会いいただけると嬉しいです。

③採用参加メンバーを増やす

まずは事業部側のメンバーに採用活動に関わってもらう人数・機会を増やしました。

具体的には、
・役員のみ出席していた最終面接にメンバーにも同席してもらう
・候補者さんに最終面接終了後にオフィスを案内し、オフィスの雰囲気を掴んでいただく
・オファー面談前後でメンバーとのカジュアルな座談会やオンライン面談を開催する
・ポジションによっては業務委託やパートタイムメンバーなど、雇用形態に関係なく一緒に
働くメンバーと会っていただく
・採用にかかわるメンバー向けに勉強会を開催する

などなど、候補者側の希望や抱いている懸念に応じてイチから企画や機会を設けていました。
また、採用勉強会でよりメンバーにとって採用が身近になり、「全員採用」文化の0.1歩目を踏み出せた年になりました。

オフィス見学の前にメンバーに周知していたslackです。余談ですが、Mintoのslackでは自社IPの可愛いスタンプが使い放題です。

結果として、正社員は18名、委託メンバーやパートタイムメンバーも含めると20名以上の仲間が加わることになった、良き採用元年となりました。
もちろん、現状の採用活動で100点を取れているわけではなく、まだまだ至らない点も多々あります。

Mintoの採用に関わっている事業部メンバーです。

今後のMintoの採用活動をより良くしていくためには、一層「ありのままのMinto」を知ってもらえるような体験づくりが必要だと考えています。

Mintoは「技術革新や価値観の変容から生まれる新たな機会を通じ、 クリエイターと共に、世の中に面白さとインスピレーションをもたらすこと」というミッションの実現に向け、上場もひとつの目標として掲げて事業を伸ばしている最中です。

一方で、発展途上のベンチャーなので課題がそこかしこに散らばっています。
そんな課題も含めてMintoのことを知っていただきたいと思っています。
2023年は昨年以上に、「全員採用」の文化をつくり、多くの方に等身大のMintoを知っていただけるような選考フローの設計や採用広報コンテンツの強化をしていく予定です。

最後に、Mintoの目指す世界についてお伝えさせてください。

人間関係で悩んだとき・やりたいことが上手くいかず悔しいとき・仕事で行き詰まったとき、一冊の漫画のセリフや大好きなアーティストの歌詞に勇気づけられたり、気づきを得た経験がある方は多いのではないでしょうか。

MintoSTUDIOが制作した「モブなのに過保護な公爵に溺愛されています」は、LINEマンガにてランキング総合1位を獲得しました!

また、実はK-POPコンテンツの輸出額が100ドル増える度に、韓国企業の消費財輸出が1777ドル増加するという試算があり、コンテンツ市場の成長は、ひいては国の経済活性化やブランディングにも繋がる可能性があるとも考えています。

一方で、コンテンツの創り手であるクリエイターとして活動する際に収益化しずらいという課題や、韓国や中国からグローバルにヒットする作品が輩出され、マンガ・アニメ領域で日本がナンバーワンであり続けることが簡単ではなくなっているという状況を迎えています。

こうした課題を解決すべく、Mintoでは広告/IP/Web3など様々な切り口からコンテンツ・ビジネス両面のプロデュースを行っています。
そして、そのためには頼もしい仲間が必要不可欠なフェーズです。

もし少しでもエンターテインメントに心を動かされた経験のある方や、世界中に大きなインパクトを与えるビジネスに関心のある方は、ぜひ一度お話しさせていただけると嬉しいです!

ここまでお読みいただきありがとうございました!


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