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自分のための贅沢について
社会人に、なりたての頃。
「スタバばかり飲んでて、金持ちなんだね」
と言われて、私はカミナリに打たれたような衝撃を受けた。
その頃の私は週に4〜5回行くほど足繁く、スタバを愛好していた。
(現在は週0〜3回で偏りがあるものの、愛好を続けています)
もちろんスタバがコーヒーチェーンの中で、単価が高めであることは理解していた。だが、
スタバでよく飲む=金持ち
なぜ??
私は混乱した。
知り合いには、
学生の頃からスタバにハマって愛好していることは、話していた。
また「どこかで話でも……」となれば、スタバを提案することはあったが、状況によってファミレスやファーストフード店を提案することもあった。
絶対スタバでなければイヤ!
スタバの素晴らしいを知ってほしい!
なんて、行動をしたことはない。
自分の「好き」を他人に強要することを、私は好ましく思っていないからだ。
ただ、私のスタバ好き話は、知り合いたちの中では、ある意味「ネタ」のような扱いをうけていた。
話題になることも、しばしばあった。
そのこともあり、発言した知り合いには、
スタバをよく飲む人間
だと強い印象ができていたのかもしれない。
ならば
スタバをよく飲む人間=大好きなんだね
では??
と言うのが、私の考えであった。
知り合いは
スタバの単価✕日数
を考えたのだろう。
たしかに、数字にすれば高い食費だ。
しかし、娯楽費としてはどうだろうか?
自分のための贅沢(娯楽)
オシャレ、旅行、鑑賞など
特にブランド物となれば高額になる。
わかりやすく言えば、
ブランドバッグを持っていたら金持ち?
自分のご褒美として買った、かもしれないし、
恋人や家族などからもらった、かもしれないし
裕福な人、なのかもしれない。
「金持ちなんだね」
という言葉は、これらの「かもしれない」を排除した、決めつけ的な言葉だった。
ちなみに、当時の私の娯楽費はスタバに全振りしていた。
洋服や小物は、ほぼファストファッション。
しかも、使い回し率が高かったので、お世辞も言いにくい見た目だったと思う。
もしかしたら「金持ちなんだね」は
知り合いなりに絞り出した、
私の良いところだったのかもしれない。
でも、私は、いままでの会話などを無視されて、
たった1つ「スタバによく行く」のみだけで、
人間を判断されたようで悲しかった。
笑って返したけれど、うまく笑えていたかはわからない。
贅沢の方法、価値観は人それぞれ。
そして、この時の、言葉と衝撃は
今後も忘れることはないと思う。
好きなことを「好き」ということが
いまも、すこし怖い。
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