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ふと立ち止まって考えてみたのよ

やはり若林が入ると進行が目に見えて違う。ひなあい「外番組での呼び名を決める」回で、グダグダになりやすい大喜利を大きな笑いのリアクションやツッコミで活かしまくり、春日が押すべき「好きぃ」の前にどんどん1Pを与えていく展開に。まあこれが'彼の実力の片鱗なのでしょう。やはりひなあいはオードリーとケイマックスと日向坂メンバーの化学反応によって成立しているのだとあらためて感じる。

一点。野暮なことを書きます。

おどぜひでも激レアでもあちこちオードリーでも若林の巧みな受け答えは爆笑をさらっていくことはすでに証明されている。「下ネタ」「一発ギャグ」「ドツキ」に頼らず笑いをとれる実力者だからこそ、時折みせる春日への「ドツキ」系のツッコミはやんなくても笑いとれるのになぁと思う。以前、出川が「若林はもう春日を、やれネタを書かないだのなんだのと貶める必要はないんだよ」とアドバイスしたところ、ずっとやり続けると答えたが、彼の中ではそつの無い優等生的な笑いの秀才みたいな立ち位置は気恥ずかしいのかもしれない。それを「男子校ノリ」という言葉で片付けて、ジャンピングニーパットしたり平手で叩いたりするんだろうけど、かろうじて春日の方が体格がいいのと春日のリアクションがよいので悲壮感がなくて笑えるからいいけどこれが逆だったら皆ひくよなというくらい激しく叩くことも多い。

アイドル番組でお上品な感じになるのが嫌なのなら、カメラを入れない単独ライブで好きにやればいいと思う。昔、たけしが放送禁止用語や身体障害者や困窮者への差別ネタをがんがんライブステージではやってたようなもので。

それにしても若林は春日の頭をよくたたく。「なんで私が叩かれるんだ」と春日が憤慨してみせるのも納得するくらい時に理不尽に叩く。蹴る。ビンタする。もう今ではオードリー若林はテレビ番組出演多数の売れっ子の天才として世間では認知されているのだから、こういうのやらない方がいいんじゃないかなと思うんだよね。やはりあちこちオードリーにロンブー淳が出たとき、世の中がどんどん規制だらけになって、事務所がOK出しているドッキリでも本人にかけちゃいけない、ということになるくらいだったら全力で反対する、的なことを言ってた。女性芸人の家に男をひそませるドッキリやいきなり拉致して連れ去るドッキリを「ドッキリ」だと言い切り、笑いだからいいのだという風潮は平成時代までで終わりにしてもらいたいなと個人的には思う。そういうことをしないと笑えないならその人やその企画はダメな人だというだけのこと。相変わらず思い込みの激しい発言を司会でやり続ける明石家さんまやドツキ続けてお笑い界に残ってきた浜ちゃん、セクハラ発言をワイドナショーで繰り返す松ちゃんなどいまだにアップデートできていない芸人は星の数ほどいるけれど、クレバーな芸人からどんどんアプデしてもらいたい。容姿をいじることで笑いにはしないと3時のヒロインが言っても結局は業界全体ではあまり変わらない今だからこそ、誰もが憧れるお笑い界の売れっ子であるオードリーが洗練された笑いを見せ続けることで後に続く後輩ももっとスマートになっていく気がする。

ビンタされた春日が日向坂のメンバーの前で自分の頬を「張るな!」と言ったのは面白いからケイマックスもテロップにして強調してたけど。本当はあそこも叩く必然性はないんだよな。男子校ですからといつまで言い続けるのか。お別れのドロップキックしてた宮迫にもひいた。あそこ蹴る必要あるかなと。

昔、めちゃイケがイジメの温床のように言われた時期があった。罰ゲームで負けた人を叩くどころか、相撲取りに張り手くらわされるとか、桟敷に放り投げられるとかザラだったから。でも彼らはそのたびにそのコーナーを辞めたが、さらに面白いコーナーを考えだそうとしてた。体罰系にも挑戦してた。萎縮しなかったというわけだ。昔笑ったとんねるずの保毛尾田にいまは誰も笑わない。笑いとは世の中の空気やルールなどにどうしても連動してくるものだけど、であるならばぜひ若林には時代のロールモデルになってほしいものだと僕は思う。あくまで個人の感想だが。

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