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容姿を褒めるに思うこと。傷ついていないつもりか

Aではないのだとしたら、Bか。
Bではないのだとしたら、Aか。
AでもBでもなかったらCなのか。
じゃあCって何?

ノンバイナリ―ってなんなのかを思うときいつもこれがよぎってくる。
今日は言葉がもつ印象を考えてみようと思った。


イケメンとは

いけ‐めん《「いけ」は「いけてる」の略、「めん」は「面」と「men」を掛けた言葉。ふつう「イケメン」と書く》容貌、容姿ともに美しい男。かっこいい男。(コトバンクより)


高校時代、今よりも男性寄りにかっこよくありたい気持ちが強く、服装もそれに寄せていた。それこそ「イケメン」と女子に褒められたら、その当時はきっと行動も内面もかっこいい「男性像」としてとらえていたのでうれしかったはず。

もし自分が生まれたときから身体的・精神的にも男性・異性愛者だったとすれば、どう思うんだろう。好きな女性に「イケメン」と言われたらうれしいのか。冷静になって想像を膨らましながら書いている。

言葉の曖昧さに想像力が追いつかない

容姿を褒めるとは
・無自覚型
・憧れ型
の2つが考えられる。

男子がキュン♡女性から言われていちばん嬉しい褒め言葉30選

Q.女性に褒められて、もっとも嬉しい褒め言葉は?

【1】外見
「かっこいい」「おしゃれ」「かわいい」「センスいいね」(回答多数)【2】信頼感
「頼りになる」(回答多数)
【3】性格
「やさしい」(回答多数)
【4】安心感
「あなたと一緒にいると落ち着く」「一緒にいると安心できる」
(回答多数)
【5】楽しさ
「楽しいね」「おもしろいね」「一緒にいて楽しい」(回答多数)
【6】感謝
「ありがとう」(回答多数)
【7】能力
【8】すごい!
「すごいね」「良い男」(回答多数)
                     2020.1.6 cancam.jpより引用

性別や容姿の褒めは、肯定感の足しにもなれば劣等感を覚える人もいて、そこには男女それ以外含めて関係ないはずだ。

私が容姿を褒めないのは、相手がどういう背景で言葉を言ったのか想像できない。「おしゃれ」はみていてワクワクするものだし「清潔感がある」のは人間いいに越したことはない。

「イケメン」という言葉をきくと、身体は女性でも心はどちらでもないところに落ち着く今の(いや今世の)私にとって勝負していないところで勝負させられている気がしてしまうから…荷が重い。

極論だが、男性・女性の型のどちらかであることしか、わたしの価値はないの?とも私にはとれる。

無自覚なのも、わたしの感受性も悪ではない

女性の場合の多くは痩せたかどうか、肌質の良さ、細すぎなくて健康的な体型だの外見の褒めにいきがちだ。

男性の場合多くは、容姿より内面に価値が置かれている。それだけに「イケメン」という(絶対的)な男性の容姿を評価する言葉が入ってくると、やっぱり人は見た目だと思ってしまうのも惨めだ。むしろ言われる方が切り捨てられた気持ちになる。

無自覚型は、容姿を「褒める」ことも「褒められること」も抵抗感がなくて、そもそもコンプレックスを感じずに育ってきた人なのかもしれない。(うらやましい…)

少し前だったら、白黒つけてわかってほしいから考え方を変えてもらう説得をしようとしていたくらいだが。


ひとつの言葉にみんな同じ意味をあてているわけではないと、今は思えるようになった。

褒められたつもりでも気に障ったら相手に噛みついたって怒ったりして何かしら反応するって大事なのかなって。

古い言い方をすればそこに男・女なんだからもないでしょうと。容姿のこと言われてるんだから…。


「イケメン」がややこしいのはいい意味でしか使われてないところ。

わたしはウラを読んでるけど、


言葉なんて受け取る側の意識なんだろうな。